![渇き。](https://stat.ameba.jp/user_images/20140820/02/kitaco127/42/e9/j/o0180025513040351951.jpg?caw=800)
『渇き。』 2014年・日本
音楽とフラッシュ連写な映像と、血と汗と、夏の暑さとアスファルトの冷たさ。
行方不明の娘を探す父親。
知れば知るほどに、混迷していく娘の素顔。
バイオレンスで血がドクドクと流れて、その痛めつけっぷりに、頭グルングルン。
二日酔いみたいに。
もしかしてだけど、ドラッグの後みたいに。
暴力の有様や執着。
全編を流れる、人間臭さ。
その根っこは、名作ミステリー『ヒルダよ眠れ』も重なった。
暑苦しくてドロドロ。
この世界が、とても好き。
父親役の役所広司ショー状態!素晴らしい!
長髪ワイルドなクズ系。汗まみれ、血まみれ。
二階堂ふみに途中で気づいて、大興奮。
アイラブ青木崇高のドSっぷりに失禁。
これまたアイラブ妻夫木聡は、この感じがいい!
オダギリジョーもいいじゃないか!
などと始めたら、娘・小松菜奈の危うさ、母親・黒沢あすかの混乱、少年・清水尋也の無垢も、いい。
橋本愛はキレ演技がいつも同じで安心だ。
中島哲也監督はトライし続ける男であり、俳優を追い込む男。
であるから、いつもながら芝居が冴え渡る。役者はたぶん、大変だ。
雰囲気や筋立てから、どうしても韓国のあの傑作映画がダブる。
役所広司の出で立ちと、あの主演俳優もとってもダブる。
これまで、韓国の良質バイオレンスに羨望の眼差しであった。
昔は日本でもやっていたことが、どうして今はできないのかと。
そのもどかしさへの、今作は一つの解答。
この言い方が正しいかどうかは分からないけれど。
今、邦画界で極めて元気な監督が、日本で本気で韓国映画を作った。
そういう感じ。
で、この感じが、当方はとても好き。
![映画](https://emoji.ameba.jp/img/user/uk/ukilico/426677.gif)
[関連作品]
中島哲也監督 『嫌われ松子の一生』
役所広司
二階堂ふみ 『脳男』
青木崇高 『マイ・バック・ページ』『婚前特急』『るろうに剣心』『おっぱいバレー』
妻夫木聡 『スマグラー おまえの未来を運べ』『小さいおうち』『愛と誠』『マイ・バック・ページ』『ブタがいた教室』『ジョゼと虎と魚たち』
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