![$世界映画博-婚前特急](https://stat.ameba.jp/user_images/20120424/18/kitaco127/85/51/j/o0170024111934207645.jpg?caw=800)
2011年・日本
人の恋を見ているだけで浮かれてくる。
二股が話題だけれど、今作では五股なのだ。
しかも女だ。
プラトニックではないのだ。
よって、これはえーと、いわゆるアレだ。
ビッチである。
驚いたことにこのビッチ、可愛らしい。
ビッチちゃんと呼ぶことにする。
そう呼んだら、きっと本人はキレる。
そんな女子。
ビッチちゃんが暴れ回るのだと思っていた。
旬の男優陣を一手に担って。
違った。振り回されていた。
大江千里がメリーゴーランドでグルングルンになった勢いで。
これがお分かりの方は、あんまり若くない。
その様が笑える。
爆笑である。
なんなら、セリフが聞こえなくなってしまうくらいのヒーヒー笑い。
この笑いの素はどこから出ているか。
パン屋の男だ。
ビッチちゃんとパン屋。
このやり取りがツボすぎる。
何よりパン屋がエグい。
このパン屋、浜野謙太が演じている。
観終わって思った。
発見してしまった、と。
西田敏行の後継者を発見した、と。
藤山直美の後継者は、ニッチェの江上。
それと同義な、正解の後継者。
『モテキ』ドラマ版でオム先生を演じた浜野謙太、通称ハマケンのポテンシャルの高さ!
登場だけで笑えるのだ。
雨ガッパ着てるだけで笑えるのだ。
この後に小栗旬の雨ガッパ姿を見たのだけれども、同じ素材とは思えなかった。
圧巻。
ビッチちゃんは吉高由里子であった。
反感の塊のような役であるのに、この健気さは何としたことか。
男言葉がうまい女優と、そうでない女優がいる。
吉高由里子は前者。
この人でなければ成り立たない作品。
無様さも、一級品。
五股のうちの二股は当方の大好物、加瀬亮と青木崇高。
当て書きのようなキャラクター。素敵。
しかし、ハマケンに全部持っていかれる。
バランス的には大正解。
余談なのですけれども、サッカーのUEFAチャンピオンズリーグ決勝を観ていて、あらためて確信。
青木崇高、ドログバに似ている。
オカゲで、ドログバに萌えてしまった。
杏がよい。この人は、とてもよい。
前田弘二監督、芝居の演出ができる男。
お顔を拝見したら、とても幼い印象で驚いた。
共同脚本の高田亮とともに、これからも大期待。
それぞれの部屋の小物たちがよい。
小道具、装置が生活感を醸し出す。
人が暮らしている部屋である。
MONOBRIGHTのエンディングテーマも最高。
『虹色ほたる』のポスターを見て、紅音ほたるか!?と浮き足立った腐ババア(当方)もニヤケる鉄板のラブコメ。
吉高由里子がかつてキスシーンを演じた相手で唯一、歯を磨いてこなかった浜野謙太。
この人にハマれたら、無性に楽しい時間が手に入る。
ハマれなかったら、すみません。
『婚前特急』
![映画](https://emoji.ameba.jp/img/user/uk/ukilico/426677.gif)
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