ゴールデンウィークも後半に入りました。
残り4日ありますので、少々遠出を予定しているお家もあるようで、
「ディズニーランドに行くの。」
「函館で、かにを食べてくるんだ。」
と、嬉しそうに下校していく子どもたちの姿が見られました。
「先生が教える小学校と勉強」の風路でございます。
さて、この連休の中の5月5日は、「子どもの日」と呼ばれることの多い「端午の節句」。
かつては、男の子の健やかな成長を願う日ということになっていました。
昔、武士の世界では「尚武(武を尊ぶこと)」の心が大切だとされてきました。
「しょうぶ」という言葉の響きが、端午の節句の植物とされる「菖蒲」と同じため、尚武の節句、武士の祝いの日ということで、男の子の成長を願う大切な日とされてきたのです。
7歳以下の男の子のいる武士の家では、「吹き流し」(戦国時代から、陣地の目印として立てられました。)や旗指物として使われた「のぼり」などを飾ることがしきたりでした。
こういったことは、武家だけのお話。町人には許されないこと。
それでは、というので、江戸っ子の町人はこれに対抗。
鯉の形をした吹き流しを空に泳がせることで、節句を祝うことにしたんですね。
鯉のぼりの由来については、皆様ご存じのように、中国の登竜門の伝説「黄河上流の竜門を上った鯉は竜になる」にちなんだものと言われ、男子の立身出世の願いが込められています。
「登竜門」という言葉は、困難ではあるけれどもそこを通れば出世の道が開かれるという関門。という意味で、使われますよね。
ちなみに、江戸時代の鯉のぼりは、黒い色の真鯉だけだったそうですが、にぎやかに祝いたいということから、鮮やかな色の緋鯉が加わりました。
昭和の初め頃から歌われるようになった唱歌「こいのぼり」により、「大きい真鯉はお父さん」というイメージが広がっていったんですね。
桃の節句のお話も、いかがですか?