お天気に恵まれたこの連休も、あっという間に終わりを迎えそうですが、皆様、有意義に過ごされましたか?
旅行でも、連休でも、「ああしよう。こうしよう。」と、計画を練っている、始まるまでの期間が「花」なのかも知れませんね。
ところで、春に運動会を持つ学校では、4月の最後に終了したところと、今度の土・日あたりに予定されているところがあるようですが、皆様の学校はいかがでしょうか?
本校も、今度の土曜日が本番です。
運動会と言えば、楽しい競技、代表的な競技がいろいろありますが、その最後に最高の盛り上がりを見せる競技と言えば、「リレー」。
「パパは、小学生の時、リレーの選手だったんだぞ!」と、お子さんに言えるお父さんは、ちょっと自慢げだったりしますよね。
つまり「代表に選ばれるくらい、足が速いんだぞ!」という意味にもなりますからねえ。
俊足の代表選手が、抜きつ抜かれつしながら、最終のアンカー襷を掛けたランナーにバトンをつなぐ様は、いやが上にも盛り上がり、命運をかけたアンカーは、注目の的!
本校は、児童の数が多くないので、全校リレーとして全員が走りますので、足の速い子も遅い子もすべてが選手となります。
とはいえ、やはりアンカーは、6年生の足の速い児童が務めることが多いので、その盛り上がりは最高。
実は、この「アンカー」の意味は、リレー競技の最終走者をさすようなものではなく、ある競技の、この意味にぴったりの選手に使われていたんです。
「アンカー」。これは、もともと岸に船をとどめておくための「錨」のこと。
綱や鎖の先につけて、海底に沈めるあの重りのことなんですね。
それでは、こういった重りの役が必要な競技って、いったい何だったと思いますか?
それは、今はもうオリンピックの競技の中には無くなってしまいましたが、1900年のパリオリンピックから1920年のアントワープオリンピックまで、正式種目だった「綱引き」!
綱の最後尾にいて、相手に引かれないように踏ん張る役目の選手を、船の錨に見立てて、「アンカー」と呼んでいたんですね。
当然、リレーの最後を軽やかに走るようなタイプの選手ではなく、最も体重が重く、どっしりとした重りの役目をするようなタイプ。
ロープを肩にかけることを許されており、相手に綱を持って行かれないようにがんばっていたわけです。
この呼び方が、後に他の競技にも転じて、最終選手のことをアンカーと呼ぶようになったのですが、イメージがかなり違いますよね。
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