レディ・プレイヤー1 | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Ready Player One
監督:スティーヴン・スピルバーグ
キャスト:タイ・シェリダン/オリヴィア・クック/ベン・メンデルソーン
配給:ワーナー・ブラザース映画
公開:2018年4月
時間:140分




GWのスクリーンを賑わせた洋画大作を,2夜連続で紹介。連休無休にも関わらず,どちらも2回観に行ってしまったほどで,個人的には“ご褒美ウィーク”となった。まず今夜は待ちに待った『レディ・プレイヤー1』。スピルバーグ監督的には,2011年の『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』以来のアクション・ファンタジー映画作品となる。

原作はアーネスト・クラインが2011年に発表した小説『ゲームウォーズ』。製作サイドは出版前に映画化権を獲得していたという。しかし監督のスピルバーグ的には,とにかく早く『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』を公開したいという思いもあり,この作品と2本がほぼ同時進行で製作されることになる。この辺りもまたスピルバーグの凄さ。

2045年の地球。環境汚染や気候変動,政治の機能不全のため,世界は荒廃していた。スラム街で暮らす地球上の人口の大半は,バーチャルネットワークシステム“オアシス”に夢中になっている。そこでは誰もが好きなアバターに姿を変え,自分の思い描く通りの人生を生きることができるのだ。さらに創始者であるジェームズ・ハリデー(マーク・ライランス)の遺言により,彼が仕掛けた3つの謎を解き,オアシスに隠されたイースターエッグを最初に見つけた者には“オアシス”の全権と5000億ドル(日本円で56兆円)相当の遺産が授与されるというのだ。この“アノラック・ゲーム”に世界中の人々が色めき立っている。

現実世界に居場所がなくオアシスだけが心の拠り所の17歳の青年ウェイド(タイ・シェリダン)もこの争奪ゲームに参加し,オアシスで出会った謎めいた美少女サマンサら大切な仲間たちと力を合わせて3つの謎に挑んでいく。しかしそこには,オアシスの管理権を欲する世界2位の大企業IOIの社長ノーラン・ソレント(ベン・メンデルソーン)が送りこんだ参加者もいた。ウェイドは第1の関門を突破するが,彼の現実世界にも危険が及ぶ。レジスタンスのアルテミス(オリヴィア・クック)やオンライン仲間たちとともにソレントの陰謀に立ち向かっていくウェイドだったが…。

世界の有名なアニメや映画のキャラを一堂に集め,さらにその舞台までをも再現した“ポップカルチャー大集合”のお祭り大作だが,版権の枠を超えて1本にできたのもまたスピルバーグ監督だからこそ。VFXとCGIは盟友ルーカスのILM。裏テーマとして『ジュラシック・パーク』や『マイノリティ・リポート』から一貫した“テクノロジーへの警鐘”が滲み出すのも含めて,スピルバーグのファンにはたまらない1本。

これから観る人とソフトで見る人のために,見つけ易い他作品からのクロスオーバーを一気に紹介しておくので,お楽しみの参考に。

《車両関連》
デロリアン(『バック・トゥ・ザ・フューチャー』),インターセプター(『マッドマックス』1979年),マッハ号(『スピード・レーサー』2008年),バットモービル(DCコミックス),金田のバイク(『AKIRA』) など。

《キャラクター・メカ》
ティラノサウルス(『ジュラシック・パーク』),オプティマスプライム,バンブルビー(『トランスフォーマー』),グレムリン(『グレムリン』1984年),リューク(『デスノート』),キングコング(『キングコング/髑髏島の巨神』),ビートルジュース(『ビートルジュース』1988年),バットマン,ハーレイ・クイン,キャットウーマン,クラーク・ケント(DCコミックス),ガンダルフ(『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズ),R2-D2(『スター・ウォーズ』シリーズ),ロボコップ(『ロボコップ』1988年),ガイガン,メカゴジラ(『ゴジラ』シリーズ),リュウ,春麗,エドモンド本田,ブランカ,サガット(ゲーム『ストリートファイター』),ララ・クロフト(ゲーム『トゥームレイダー』),三船敏郎(アバター),ハローキティ,けろけろけろっぴ,バッドばつ丸(サンリオ),RX-78-2 ガンダム(『機動戦士ガンダム』),八神太一,アグモン(『デジモンアドベンチャー』) など。


映画クタ評:★★★★★


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