マイノリティ・リポート | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Minority Report
監督:スティーヴン・スピルバーグ
キャスト:トム・クルーズ/コリン・ファレル/サマンサ・モートン
配給:20世紀フォックス
公開:2002年12月
時間:145分




プラチナデータ』を見た後,やっぱり見直してしまった作品。だって製作費がすでに『プラチナデータ』の興収の4倍なんだもん。そりゃぁスケール違って当たり前だよね。

2054年の,ワシントンD.C.。政府は度重なる凶悪犯罪を防ぐ策として,ある画期的な方法を採用し,大きな成果をあげていた。それは,“プリコグ”と呼ばれる3人の予知能力者によって未来に起こる犯罪を事前に察知し,事件が実際に起きる前に犯人となる人物を捕まえてしまうというもの。ジョン・アンダートン(トム・クルーズ)はその犯罪予防局のチーフとして活躍していた。しかし,ある日,自分が36時間以内に見知らぬ男を殺すことを予知され,一転して追われる身となる。潔白の鍵となる“マイノリティ・リポート”を得るためにプリコグの一人アガサ(サマンサ・モートン)を連れて逃亡するアンダートンだったが…。

スピルバーグ監督&トム・クルーズの大物コンビによるVFXたっぷりの近未来SFサスペンス。おまけに多くの小道具は出てくるし,ブラックなギャグやちょっと歪んだサブキャラと,スピルバーグ監督作品にしてはやや異なるテイストがあって,それこそがこの作品の魅力。背景にしても登場人物にしても,ガチガチキラキラの突拍子ない未来絵じゃなく,光と陰,無機と有機が共存してる世界が安心させるし,スムーズに感情移入させてくれる。

予知能力者プリコグ3人の名前が,アガサ,アーサー,ダシールと,ミステリー&ハードボイルド作家の名に由来してたり,映像的にスタンリー・キューブリック監督やアルフレッド・ヒッチコック監督へのリスペクトがあったり,地下鉄のシーンで新聞越しにアンダートンを見てる男性が『バニラ・スカイ』(2001年・パラマウント)のキャメロン・クロウ監督だったり,その後ろには目から上しか映ってないけどキャメロン・ディアスも立ってたり…と,いたるところにユーモアもたっぷりで嬉しくなる。

先月から米FOXチャンネルで続編のTVドラマが始まっているとか…。


映画クタ評:★★★★★


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