アントマン | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Ant-Man
監督:ペイトン・リード
キャスト:ポール・ラッド/マイケル・ダグラス/エヴァンジェリン・リリー
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開:2015年9月
時間:117分




アメリカンヒーロー製造工場のマーベルから,また新たなヒーローが実写化された。その名は“アントマン”。世界最小ヒーローのファーストストーリーを,劇場の大きなスクリーンで満喫するという,不思議な満足感♪

窃盗罪で3年間の服役を終えて出所したスコット・ラング(ポール・ラッド)。更生を心に誓い再出発しようとする彼に世間の風は冷たかった。職に就けず養育費も払えず,このままでは最愛の娘キャシーにも会えなくなってしまう。人生まさに崖っぷちのスコットは,ひょんな成り行きから天才科学者ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)に頼まれ,彼が開発した特殊なスーツを着て,1.5cmのヒーロー“アントマン”になることに。こうして,ハンクとその娘ホープ・ヴァン・ダイン(エヴァンジェリン・リリー/吹替:内田有紀)の厳しい指導の下,正義のヒーローになるための猛特訓を開始するスコットだったが…。

マーベル作品は,観客をドキドキさせ,最後にスッキリさせるために進化を続けてきた。誕生したヒーローがボロボロになりながら強大な敵と闘う→闘いのなかでヒーローがレベルアップする→さらに強大な敵が出現→ヒーローがチームを組んで立ち向かう。その課程でストーリーは複雑に絡み合い,世界観はますます広がる。「マーベルはどこまで行くんだろう?」って期待とともに,現実離れしてゆく世界観に心配してしまうほど…。

だから“アントマン”でマーベルが見せた逆転の発想は新鮮で嬉しくなった。世界観を広げるんじゃなく,ヒーローを小さくすることで,日常空間を壮大にしてみせたのだから。ヒーローがもっと小さくなると,身近なのに未知の領域まで目にすることができるし,何より敵もストーリーも判りやすいのが良い。

主演は『ナイト ミュージアム』でラリーの元妻の再婚相手を演じたポール・ラッド。コリー・ストールと,マイケル・ダグラスがガッチリと脇を固める。

残念なのはこの“アントマン”が単独ストーリーでなくMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)シリーズとなっている点。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』の続編扱いで,来年公開予定の『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』に繋がっていること。次回の『アベンジャーズ』には当たり前のようにアントマンが(それも下手すると2体以上)参加しちゃってるんだろうなって思うと,ちょっと「アントマン,お前もか」って気分になっちゃう…。


映画クタ評:★★★★


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