アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン

原題：Avengers: Age of Ultron
監督：ジョス・ウェドン
ｷｬｽﾄ：ロバート・ダウニー・Jr／クリス・ヘムズワース／マーク・ラファロ
配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開：2015年7月
時間：141分

【くた★むび】について

なかなか予定が合わず，７月末になってようやく観ることができた夏の話題作。ご存じ『アイアンマン』『キャプテン・アメリカ』『マイティ・ソー』などマーベルコミック原作の人気作品からヒーローたちが集結し，世界的大ヒットを記録した『アベンジャーズ』の続編。

アイアンマンこと「戦う実業家」トニー・スターク（ロバート・ダウニー・Jr）は，将来出現するかも知れない新たな脅威から地球を守るために，人工知能“ウルトロン”による平和維持システムを開発する。しかしウルトロンが平和を維持するために導き出した答えは，その障害となっている人類を排除するというものだった。仮の肉体を得て暴走を始めたウルトロン（ジェームズ・スペイダー）を阻止するべく再び集結したアベンジャーズ。そんな彼らの前に，人の心を自在に操るワンダ（エリザベス・オルセン）と超高速で動く肉体を持つピエトロ（アーロン・テイラー＝ジョンソン）の超人姉弟が立ちはだかる…。

アイアンマン，キャプテン・アメリカ（クリス・エヴァンス）をリーダーとした，ソー（クリス・ヘムズワース），ハルク（マーク・ラファロ），ブラック・ウィドウ（スカーレット・ヨハンソン），ホークアイ（ジェレミー・レナー）からなるアベンジャーズvsウルトロン軍団のパワーとスピード溢れる闘い。各ヒーローの過去の記憶やトラウマが映像化されたり，それに起因して，いったんまとまった最強チームにほころびが生まれるという展開も興味深い。

ただ，個人的には，シリーズ１作目から特有の“テンポで押し切り”パターンが，２作目になると気になってしまった。良く言えば，次々に広がる映像に夢中になって，アッとゆう間の2時間20分だけど，マイナス面を言えば，エンドロールとともに「うん！面白かった♪」って満足感だけで，感慨も感動も湧き上がってこない。3Dについても効果的だって思えるのはアイアンマンのマスク内映像だけだったんじゃ？って…。

すでに続編『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー Part 1』(2018年5月)と『アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー Part 2』(2019年5月)の公開が予定されている。今後，このアメリカンヒーローたちが意見の違いや対立を乗り越えて，より深い信頼と結束で地球を守ってくれる展開を，観てゆけたら嬉しいと思う。