上得意の野々村さん(仮名)。
エアコンをお買い上げいただきました。
~商談のシーンから~
『まちのでんきや』たるもの、商談が一仕事です。
(①架台②専用回路の必要性を説明)
商売上は商談で、でんき屋側から見れば、説明で、お客様サイドから見れば、カウンセリングといってもいいかもしれません。
仕事によっては、この時間が一番の大仕事です。
前置きはともかく(笑)
~おことわり~
『注文の多い電気店』シリーズは、事実には基づいてはいますが、大部分フィクションです(笑)。
野々村さん「応接室のエアコン、もう古くなったし、冷房しか効かんもんで、暖房もついたエアコンにしてもらえるけ…。」
町野「毎度ありがとうございます!」
野々村さん「十万円もあれば、できる?!」
えぇ!!いきなりご予算の提示!!
野々村さん「十万円あげるから…お釣りは町野さん持ってくまっし。その代わり、いいがにしてね。」
お釣りは懐に…
でんき屋で良かった…
…というわけには参りません!!
お釣りがあったときは、その時考えよう…。
~フィクション半分ですが、実際、あらかじめご予算提示をいただけると、商談がスムーズなのは確かです~
ところで、元々ついていたエアコン。
その辺のコンセントから…。
買い替えるエアコンは、暖房が強力なのがご希望だとのことで、だとすれば、消費電力が大きく、1500ワットまでとされているその辺のコンセントはNGです。
それにしても年代物のエアコンです。
今では、ワイヤード(リモコンではない方式)のエアコンはそれだけで25年程度経過している…。
年代物はいいとして…。
この施工はどうでしょう。
推定35年ぐらい前のエアコンでしょうか。
となれば、電気店スタッフでさえ、まだエアコン工事自体に経験が浅く…。
ドレンホース(排水ホース)に使われているのは、市販の水撒き用の?!
配管も長さが固定のセット品であるため、ぐるっと輪をかき、調整しています。
今は長さを加工ができるので、こんな施工はしません。
電次郎の親の世代が、現役バリバリ、脂が乗りきった頃の…
まだ現役ですが…。
さてさて、商談は…。
暖房が強力なのをとのことで、暖房強化型のエアコンを選定しました。
専用回路(エアコンのためだけの回路とコンセント)が必要なことをお話をし、また雪深い北陸では、室外機が雪に埋もれないような設置をしなければならないことなどをご説明しました。
お釣りは取っといて…
ダメよ~ダメダメ(笑)
また、積雪対策の架台も、錆びに強いタイプを選んだり、また、配管も耐久と美観を考慮し、カバー(ダクト)の設置を…。
手書きの計算メモがビッシリ…。
結果、なんと!野々村さんが提示したご予算をわずかにオーバーしてしまうことになってしまいました。
野々村さん「あらーー、足りんかったけ。」
町野「わかりました。せっかくお声をかけてくださって、暖房がよく効くエアコンを!と相談いただいたんですから…。」
端数は値引きさせていただきます。
ちょうどご予算の金額に!!
商談成立の嬉しさと断腸の思いでの値引き?!
お釣りをゲットできなかったからではありません(笑)。
商談はフィクションですが、こういう展開は日常です。
エアコン自体がピンキリで、材料工事でさらに上積みがある。
暖房が効くエアコンで、工事は美観と安全を考慮し…を追究すると、どうしてもこうなるのです。
些細なことを削るという積み重ねが、肝心なときに性能を発揮できないのでは意味がありません。
一見まどろっこしい商談タイムも…
エアコン暖房がよく効いて、安全や性能の確保のため!
ディスカウントではなく、大型店に比べれば、注文の少ないお店ですが、一つ一つの商談では、いちいち『注文』をつけることもある…。
それが『まちのでんきや』です。
明日は後篇、工事当日篇!
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