飯田線にいた戦前型(制御電動車)③ | 伊勢守の鉄道博物館

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一応、鉄道博物館を名乗ってはいますが、偏りがあります(汗)
2018年11月4日より現役(?)に復活することにしました。

クモハ54形の続きになります。戦後の改番でクモハ54形はオリジナルより100番台のほうが数が多くなり、飯田線でもその傾向は変わりません。


クモハ54108修正

クモハ54108

運用を外れた後に中部天竜での疎開留置中。
戸袋窓、ドア窓は全てHゴム化されていた車両です。





クモハ54108の後ろはクハ68405、クモハ51200とつづきました。



クモハ54形経歴表


この表でも分かるとおり、オリジナルクモハ54は9両しかいませんでしたが、改造編入してきた100番台は21両もいます。


54001+68400


クモハ54001+クハ68400

三河東郷-大海




54001修正


クモハ54001  中部天竜

他の半流線形の車両の多くが運転士側の窓をHゴム化してますが、この車両ほど窓が小さいものはいません。これでは視界が狭くて運転がし難かったのでは・・・と想像してしまいます。
よく見るとHゴム化されている方の窓、半流線形の形ではなく一度全ての外板を外して平らな状態にしてからHゴム化したようにも見えます。

側面はHゴム化もされずドアも桟付きの古いタイプのドアが残り、原形の面影を偲ぶことが可能かと思います。



54002


クモハ54002  茅野駅

下り向きのオリジナルクモハ54形です。
この車両は正面窓のHゴム化した時に大きめに設定されています。運行窓は2桁から3桁に拡大されています。





中部天竜

左 クモハ54111   右 クモハ54001


同じ半流線形の前面でも大きく違いがあることが分かると思います。

半流線形の前面のカーブは多分全て同じ設計になっていると思うのですが、時を経て改造されてくると表情がかなり違ってきます。


54129



クモハ54129

改造のやり方も車両によってかなり違うので、1両ごとに個性が強く出てきます。


54131+68404


三河東郷-大海

クモハ54131+クハ68416か?

クモハは改造編入ですがクハ68はオリジナルのため、ドア間の窓数に違いが見られる編成になります。

このクモハの前面Hゴム化は元の窓の凹みが存在していて、001のように手の込んだ改造でないのが分かります。このタイプのHゴム化改造車が一番多いような気がします。




伊那松島機関区

庫内にはクモハ54001とクモハユニ64000が点検中。その隣にはED62が留置してありました。


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