飯田線にいた戦前形(制御電動車)② | 伊勢守の鉄道博物館

伊勢守の鉄道博物館

一応、鉄道博物館を名乗ってはいますが、偏りがあります(汗)
2018年11月4日より現役(?)に復活することにしました。

43一族の後は3扉車の登場となります。

80系投入後は戦前形の主力は3扉セミクロスシートの車両になって、形式も少し減りましたが、形態的にみると多種多様な車両がまだまだいました。

 
伊那松島機関区

クモハ54106にクハ68405、クモハ53001が留置してあります。

オリジナルのクモハ51、54との大きな違いは、100番台のドア間窓数がオリジナルの6個よりひとつ少ない5個という大きな特徴があります。


クモハ51形経歴表 

クモハ51形も戦争の影響は避けられず、戦後も2ドア車からの編入などがあって複雑な経歴になっています。

あまり見やすい表ではありませんが、幅の制約がどうしてもあるのでこのような形になりました。

残念ながらクモハ51で唯一残ったクモハ51029は、前面が出ている写真は撮影できずに終わりました。




54125、54111 
 伊那松島機関区

上の写真と違い、3ドア車のみが被写体になっています。
左がクハ68414側面、クモハ54125前面、洗浄線にはクモハ54111が留置してあります。
クモハ54111だけテールライトの上側にステップがついているので、判別は容易です。
他の車両も可能な範囲で確認しましたが、なぜかこの車両だけそうなっています。


クモハ54125の左側前面窓、鉄枠でガラスを支持した変わった方式で浜松工場で検査を受けていた旧型国電に使用されていました。
試作的な意味もあったのかもしれません。

写真はありませんがクモハ50002もこのような窓になっていたことが判明しています。
不思議と身延線にはこのタイプの窓の車両はいなかったような・・・。




54112+68405 
 
 クモハ54112 
宮田-赤木

クモハ54形の100番台はクモハ60形からの改造車です。125と112は前面窓に鉄枠を使っていた数少ない車両でした。
125と112は車両の向きが違ってますので容易に判別できます。




54125+68418



クモハ54125+クハ68418
七久保-高遠原


54129


1979年5月撮影 茅野駅

クモハ54129の姿になります。静岡鉄道管理局で採用されていた幌枠が印象的な前面です。

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