<刑務所人口>と<刑務所施設>の「爆発的増加」~日本版プラン・メキシコへの過程(11)~ |   「生きる権利、生きる自由、いのち」が危ない!

  「生きる権利、生きる自由、いのち」が危ない!

突きつめれば「命どぅ宝」!
【新】ツイッター・アカウント☞https://twitter.com/IvanFoucault
徳冨蘆花「謀叛論」を再発見してたら、
「ソクラテスの弁明」が、なぜ好きなのか、最近になって納得し始めた今日この頃です。

前回から引きつづく形で、
「刑罰制度」は、どのように変貌したか ~日本版プラン・メキシコへの策動?(10)~
新自由主義」政策を補完するために、
ネオコン新保守)・シンクタンクが生み出した、
新しい刑罰政策に即して、
刑罰制度」も大きく変貌していく際の
いくつかの特徴的な
側面を、
見ていこうと思っています。

その側面とは、つぎのとおりです。



A) <刑務所人口爆発的な増加
(軽犯罪化への徹底的な取締りからくる)


B) <社会全体に張り巡らされる
徹底的な取り締まり」と「監視」の
IT化/犯罪者個人情報のデータベース化


C) <刑務所/監獄施設の”劇的な増加”>
――「小さな政府」路線で唯一許された聖域
=「刑罰大きな政府――

D) <刑務所のビジネス化
   刑務所ビジネスの発展



という側面のうちで、今回は、
A) 「刑務所人口の爆発的な増加」と、
その内実について見ていきます。


時代状況によって刑務所関連の様相
ガラリと変容しているを知るや、
その変容変化の背景事情を知りたくなるものです。


まず1960年代のアメリカ刑務所人口は、
毎年1%の割合で減少していて、
1975年までには、
刑務所人口が38万人にまで減少をみせており、
囚人数の減少ペースの傾向から推測して、
脱刑務所化」の議論や、
きわめて楽観的な論者に至っては
刑務所なき国家』(1975)という本を出すなど

 刑務所の終焉」まで口にする者まで出てきていたのでした。


ところが、そうした減少傾向を見せていた
1975年から10年後
新自由主義」政策をアメリカに導入する
レーガン政権始動から4年後の1985年における
囚人数は、
74万人にまで膨れ上がっているのでした。

レーガンやブッシュの共和党政権から変わって、
民主党のクリントン政権に、
政権交代が起こっても
1995年の時点の囚人数が150万人
1998年の時点での囚人数は200万人
といったように、
囚人数推移は、右肩上がりに急上昇したのでした。


しかも興味深いのは、
フラット税制>から、
最高税率を引き上げて<累進課税し、
さらに積極財政を行なって、
経済成長と財政健全化とを遂げてみせたにもかかわらず、
雇用融解非正規労働者雇用の拡大
中流階級の没落化格差拡大
ホワイトカラー搾取工場化および職場の殺伐化
許すような制度環境であったためか、
経済的に好調の1990年代アメリカで
毎年8%ずつ囚人数が増加したのでした。


減少傾向だった囚人収容数が、
こうした突然の右肩上がりを見せたアメリカの模様を
ヴァカン教授は、つぎのように書いています。

”アメリカのように囚人数が
十五年で三倍に増えたことは、
他の民主主義国においては、前例がなく
類似する例さえも存在しない
しかも、この時期の犯罪率の推移をみると、
全体の犯罪率にはあまり変化なく
途中からは低下していたのである
囚人数の急増に関してアメリカは
他の先進国の追従を許さない
。”


犯罪率が横ばで、
途中からは低下さえしていたのにもかかわらず、
囚人数は急増していた、というのは、
どういう事なのでしょうか?

ロイック・ヴァカン教授は、
犯罪率>と<囚人数(増加)>との推移の、
非対称をみせた時の、世の中の様相を、
つぎのように紹介してくれています。


政界メディアが増幅させるイメージとは反対に
アメリカの刑務所で服役している人々の大部分
危険で冷酷な犯罪者ではなく
麻薬関係、強盗、窃盗、または公的秩序を乱すなど、
一般法に違反した者にすぎない
そして、その大半労働者階級出身者で、
なかでも
有色人種の下層プロレタリアート多かっ
この層は、
雇用環境社会保障制度同時に悪化したことで
大打撃を受けた都市に集中していた
こうして一九九八年には、
アメリカ合衆国の刑務所に
非暴力的事件のために収監される人の数だけでも
一〇〇万人を上回った

郡刑務所にいる受刑者の一〇人に六人が、
黒人ヒスパニック系だった。
逮捕時に
職に就いていた者
二分の一以下
また三分の二
貧困ライン」の
二分の一以下の収入しかない世帯の出身者だった。”



関連記事

〇 「新自由主義」って何?
〇 「新自由主義化」の政策措置は、どんなもの?
〇 新自由主義政策と”雇用不安定化”(「貧困」と「刑罰国家」と「軍隊」と<新自由主義>と(その1))
〇 「小さな政府」化と「刑罰国家」化(「貧困」と「刑罰国家化」と「新自由主義」と<その2>)
〇 「刑罰国家」化のための”理論的支柱”「ゼロ・トレランス政策」(貧困と刑罰と新自由主義<その3>)
〇 ”貧しきは罰せよ!”のための<取締まりの徹底化>(貧困と刑罰化とネオリベと<その4>)
〇 「生活保護の"有期化"」と「刑罰国家」化(「貧困」と「刑罰」と「新自由主義」と<その5>)
〇 NYから、ロンドンを経由しての西ヨーロッパへの<刑罰政策の輸出>~貧困と刑罰と新自由主義<6>~
〇 移民/外国人は「便利な敵」~日本版「プラン・メキシコ/NAFTA」への罠(7)~
〇 「福祉国家から刑罰国家へ」~アメリカ刑罰制度の変貌Ⅰ)<日本版プラン・メキシコへの策動(8)>~
〇 ”新しい”「刑罰政策」の二つの役割<日本版プラン・メキシコへの策動(9)>~
〇 「刑罰制度」は、どのように変貌したか ~日本版プラン・メキシコへの策動?(10)~
〇 HNK取材班『生活保護 3兆円の衝撃』は、「維新」推進のプロパガンダ本かも!?
〇 デフレを解消するだけで、「格差」や「庶民の窮状」は解消されるのだろうか?
〇 政府が、あなたのお子様やお孫さんを、傭兵産業(民間企業)や海外派兵に、刈り取っていくための方法
〇 日本の財界も、なぜ憲法9条改憲を要求するのか?
〇 「改憲策動」の”新しい陣立て”③~海外派兵のための「改憲」~
〇 <自民党/維新の会/みんなの党>「9条改憲」および「軍事ファシズムへの回帰」!?

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

※ 安田美絵さんのブログより転載

安田美絵のトーク付
☆「モンサントの不自然な食べもの」上映会

10/20(土)18:30~@中野のご案内


誰も食べたくないと思っている
遺伝子組み換え作物を
無理やり世界に押し付ける企業、モンサント社。

その強引なやり方に世界中から
批判の声が高まっています。

組換え遺伝子の「知的所有権」を盾に、
どんな呆れた理不尽が横行しうるのか…。

この映画はTPP加盟後の日本の未来像を
示す映画でもあるのです。

上映後のトークでは、
この映画とTPPとの関連を解き明かすとともに、

多国籍企業による侵略から、
自由や権利を守るため、
わたしたちはどうすべきなのか、
具体的な対策を安田がお伝えします。

衝撃的な映画の後、落ち込まずに、
よし、みんなで一緒にがんばろう!
という希望を
持って帰ってもらえるような上映会にしたい
と思っています。
監督:マリー=モニク・ロバン
作品分数:108分
公式サイト:http://www.uplink.co.jp/monsanto/

予告編:http://www.youtube.com/watch?v=PO7RmRVZs6A

日時:10月20日(土)18:30~21:30
開場 18:00~ 上映 18:30~20:20 休憩 10分 トーク 20:30~21:30
トークゲスト:安田美絵

(『サルでもわかるTPP』著者) 

司会:安部芳裕(プロジェクト99%代表)
会場:なかのZERO 小ホール
中野駅南口から徒歩8分
東京都中野区中野2-9-7

TEL:03-5340-5000(代)

http://www.nicesnet.jp/access/zero.html

料金:1000円 
※料金は当日受付でお支払いください。

予約受付:http://kokucheese.com/event/index/53429/
申し込み後のキャンセルもこちらのフォームから可能です。

チラシのダウンロードはこちらから

主催・お問い合わせ:プロジェクト99%
http://project99.jp/
info@project99.jp

【追記】

上記予約受付フォームは、一部の携帯電話には対応しておりません申し込みのできない方は、
以下5点をinfo@project99.jpまでメールでお知らせください。

*お名前
*ふりがな
*メールアドレス
*TEL
*申し込み人数

送信先:info@project99.jp

―――――――――――――――――――――――

10月20日、なかのZEROでおこなう
『モンサントの不自然な食べもの』上映会
+トークショーのボランティア・スタッフを
募集します。

受付や非常口の案内など
誰にでもできる簡単な作業です。

是非ご協力ください。

上映会の詳細
http://project99.jp/?p=3469

手伝ってくださる方は、
件名を「上映会のスタッフ募集」として
info@project99.jp
までご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

   安部芳裕
   
――――――――――――――


ホームページにタウンミーティングのページを
追加しました。
http://project99.jp/?page_id=3595

「タウンミーティング申し込みフォーム」もあります。
http://project99.jp/?page_id=3633

ぜひ皆さん、
タウンミーティングを開いてください。

講師料、交通費などは必要ありません。
日本全国どこでも行きます。
よろしくお願いします!
   安部

-----
http://project99.jp/
https://twitter.com/#!/project99jp

――――――――――――――
IWJさんより転載。
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/?p=17796


シネマトークカフェ vol.14
「フード・インク」 in 神戸 [10月20日]


大盛況に終わった「シネマトークカフェ in 大阪」ですが、
関西でのシネマトークカフェ第二弾、
「シネマトークカフェ in 神戸」の開催が決定!
大阪での「モンサントの不自然な食べ物」に続き、
食料問題についてのドキュメンタリーを上映。ぜひご参加下さい!!

日時 2012年10月20日(土)
【シネマトークカフェ】
12:30 受付開始/13:00 ~ 16:30
上映会と岩上安身によるアフタートーク

【懇 親 会】 18:00~
岩上安身も参加する懇親会です。

◆場所
【シネマトークカフェ】
神戸市産業振興センター
レセプションルーム(10F)
〒650-0044
神戸市中央区東川崎町1丁目8番4号
(神戸ハーバーランド内)

【懇 親 会】
神戸ハーバーランド ご馳蔵(ごちくら)
〒650-0044 神戸市中央区東川崎町1-6-1

◆定員
【シネマトークカフェ】 100名
【懇親会】 50名

◆参加費
【シネマトークカフェ】 2,000円
【懇親会】 2,500円/食事・ワンドリンクつき
(追加飲み物は別途有料)

◆その他
託児サポートあり
*お子さまたちがじっとできない時に、
ママ、パパのサポートを致します。
小さなお子さま連れの方も安心して
ご参加ください。

◆お申込み

お申込みは 》》こちら 《《 からお願いします。

 


◆主催 インディペンデント・ウェブ・ジャーナル

<上映映画紹介>
「フード・インク」
監督::ロバート・ケナー
(2009年 / アメリカ / 94分)
配給:アンプラグド


体にいいオーガニック・フードと、
スーパーに並ぶお手頃価格の“フード”。
同じ野菜や肉にも関わらず
価格にこれ程差があるのはなぜなのか?
軽妙なテンポで繰り出される
アメリカン・ジャンク・フードさながらの
ヴィヴィッドな映像が、
笑えない事実と矛盾を突きつけ、
オーガニック・フードの本当の価値を訴えていく。
観れば必ず今日のごはん選びが変わる、
フード・ドキュメンタリー。

★上映後には、岩上安身がトークします。
世界の食料問題、ひいては経済問題について、一緒に考えてみませんか?

 

お申込みは 》》こちら 《《 からお願いします。

―――――――――――――――
 

「共通番号制学習会」in大阪、兵庫、愛知
の御案内


学習会講師:白石孝さん
(反住基ネット連絡会、プライバシー・アクション)

〇 <大阪> 10月20日(土) 13:30-16:00
(場所) 大阪市北区「豊崎東会館」
(地下鉄天神橋筋6丁目)
※ 連絡先は、草加氏へ
(090-3975ー3673)

〇 <兵庫県 西宮> 10月21日(日)
13:30-16:00
西宮市男女共学参画センター・ウェーブ411学習室
(阪急西宮北口)
※連絡先は、「現代を問う会」折口氏へ
(0798-52-9157)

〇 <名古屋> 11月25日(日)
13:30-16:00

愛知県芸術文化センター12F 
(栄駅)
※連絡先は
「住基ネット反対運動を進める会・東海」さんへ
(052-759-4980)

※ いずれの会場でも、
関連書籍の割引販売も行われるようです。