『易経』の宇宙観 | 春月の『ちょこっと健康術』

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おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます 

「太極はすべての原点」にあるように、「太極は存在するすべてのものに共通する原点」であり、『広辞苑』によれば、「宇宙万物の元始、宇宙の本体、あるいは万物生成の根元」とされています。

「宇宙」と聞くと、宇宙ステーションとか、人工衛星、夜空に輝く星や星雲、彗星、あるいは銀河鉄道999や宇宙戦艦ヤマトなんてものが思い浮かぶんじゃないかしら?

『易経』の言う「宇宙」は、そうした天体に関連するものもそうですが、地球も宇宙の一部であり、人間も含めた地球上のもの、有機物も無機物も、すべてのものが含まれます。そして、それらは一時も休まずに動いていて、常に変化していると考えます。

これって、現代の物理学や分子生物学なんかに通じるものがあると思いませんか?生物は生きていて動いてますから、理解しやすいですね。一見動いているとは思えない金属や岩石だって、原子レベルでは振動していて、変化してるでしょ?放射性同位元素に半減期があるくらいだもの。

「宇宙」の「宇」は、無限の空間とか天地四方とそこにあるもの、すなわち万物の存在。「宙」は無限の時間。その「宇宙万物の元始」、すなわち万物の存在が始まる、存在するものが動き始めるその時が太極ってことになります。

それって、宇宙の始まり、ビッグバン!?それも太極。そんな大きなことだけじゃなくて、もっと身近なところで、出会いの瞬間とか、歩き始める瞬間とか、目覚めた瞬間、何かを思いついた瞬間、etc. すべて宇宙の動き出す瞬間です。

そして、すべてのものが「存在する」という普遍的な事実が太極であり、「存在するもの」は「見える」あるいは「認識できる」という事実が絶対的な陽で、「目に見えない」けど本質的なものとして「存在するもの」を支えているのが絶対的な陰。

ん~、わかるような、わからないような。『鍼灸治療のための易経入門』の中で、小林先生は、人・男女・男性ABを引き合いにして、懸命に解説されています。

みなさんは、「人の写真を撮ってください」と言われたら、どんな写真になりますか?道行く人をカメラにおさめたとき、人というより、いや人には違いないけど、実際は男性か女性か、いずれかですよね?男性とすれば男性Aあるいは男性Bですよね?

つまり、男性Aあるいは男性Bの写真は撮れるけど、男性あるいは人の写真は撮れない。男性Aにしろ、Bにしろ、彼らが男性であり、人であるという本質は変わらないし、その本質があるからこそ、彼らは男性AあるいはBとして存在している。

この場合、男性ABがいて、彼らの存在そのものは絶対的な陽であり、彼らが男性であり人であるという本質は絶対的な陰となる。彼らがもし犬と並んでいたら、彼らは人という存在になって、どちらも動物であるという本質でくくられる。

ん~、自分なりに書き換えてみたけど、どうも屁理屈にしか見えないわ(笑)。いやいや、太極と陰陽を理解することって大切なんですけどねぇ。こういうときは、とりあえず先に進もう。後できっとわかってくるはず。さらに時間軸の概念が加わってくるんですが、これについては後日。

一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。

 
サンシュユ
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