ドクターG 過激なダイエットでウェルニッケ脳症 | 春月の『ちょこっと健康術』

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体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます 

「ドクターG」 で7月から8月にかけての3回分と、「ドクターG 頭痛薬で出血」「ドクターG ゴシゴシ歯磨きで感染性心内膜炎」をご紹介した『総合診療医 ドクターG』。今季一番のお気に入り番組だったんですけど、先週で終わってしまいました。残念。

最終回の先週は、「突然意識を失った」でした。夏のイベントで、着ぐるみをつけて歩きまわった後に、突然意識を失って倒れた50代の男性。果たして、その原因は?

男性は、まじめで責任感が強く、半年前に移った会社の業績アップに必死。家族とは別居中で、娘とのスカイプが唯一の楽しみ。1か月前に、めったに飲まない酒を部下と飲んで泥酔し、娘を失望させる。その後、部屋をきれいに片づけ、1日2km程度のジョギングと、食事を控えるダイエットを始めて、生活を変えようとした。

最初に研修医たちがあげたのは、熱中症、ビタミン欠乏症、慢性硬膜下血腫、出血性胃潰瘍でした。確かに、そのどれもが意識を失う可能性のある病気です。ドクターGは、「アイウエオチップス」という意識障害の原因を探る指標を使って鑑別することを提案。

「アイウエオチップス」は、意識障害を起こす原因となるアルコール、低血糖、尿毒症、脳症、低酸素、外傷、感染症、精神疾患、ショック・脳梗塞をあらわす英語の頭文字を並べたもの。

その後、来院して30分後に意識が戻ったこと、自分の名前と誕生日は言えたこと、眼球が動かずまっすぐ前だけを見ていること、倒れる数日前から足元がふらついていて、会話の受け答えも少しおかしかったことなどの情報が追加されて、最終的な診断は、ビタミンB1欠乏によるウェルニッケ脳症となりました。

つまり、痩せようと努力したのはいいけれど、コンニャクやサラダしか食べないような偏った食生活を続けたせいで、眼球運動障害、歩行障害、認知症の症状が出て、ついには一時的にせよ意識障害を起こしてしまったんですね。

ドクターGの山中先生は、「もし急に認知症の症状を見せた患者さんがいたら、まずウェルニッケ脳症を疑って、ビタミンB1を投与しなさい。早ければ数時間で変化が見られるはずです。」とおっしゃっていました。

ダイエット目的で食事制限をするにしても、やっぱり「カロリーよりもバランス」がだいじですね。以前、「食べないダイエットの落とし穴 その1 その2」を書いてますが、そこに書いたことだけじゃなくて、脳の障害にまでなるリスクがある。怖いです。

一天一笑、今日も笑顔でいい1日にしましょう。

 
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