健康って、どんな状態? | 春月の『ちょこっと健康術』

春月の『ちょこっと健康術』

おてがるに、かんたんに、てまひまかけずにできる。そんな春月流の「ちょこっと健康術」。
体験して「いい!」というものを中心にご紹介します。
「いいかも?」というものをお持ち帰りくださいませ。

おはようございます ニコニコ


からだの健康って、何でしょうね?病気がない状態?そうでしょうか?


私は橋本病ですけど、いたって健康だと思ってます。寒かったり黄砂が飛んできたりすればちゃんと鼻水が出るし、のどがイガイガすれば咳が出るし、暑ければ汗が出るし。


環境の変化に対してからだが反応できる、解剖生理学的にはホメオスタシス が守られている状態。ある程度の浮き沈みはあっても、健康といえるんじゃないかな。


ホメオスタシスっていうのは「生体の恒常性」のことで、ある範囲内で生理学的に変化するからだのしくみ。ホメオスタシスというしくみがあるから、ときに吐いたり、下痢したり、熱が出たりもするんですね。


血液検査の基準値で、たとえば善玉コレステロールといわれるHDL-Cは、男性37~50、女性で41~61mg/dl。けっこう大きな幅がありますでしょ。


しかもこれ、健康といわれる人のうちの95%が示す値。残りの5%は、これらの範囲外にあっても、健康な人たちです。ということは、基準値はあくまで指標にしか過ぎないってことじゃない?


知り合いに、血圧がつねに180mmHgという方がいます。それが彼のベストな状態で、高血圧だとして薬なんて飲もうものなら、体調が悪化してしまいます。実際、一度そういう目にあったそうで、一般的には高血圧とされる数値でも、彼にとっては正常値なのだという証明書を持ち歩いているとのこと。


同じ人でも、季節や気候、生活環境によって、ベストな状態は変わりますね。バランスのとれている状態そのものも、また変化するはず。とくに、成長期の子どものからだは、時々刻々変わります。年をとればとったで、ゆっくりと変わっていきます。


だから、バランスがとれているといっても、決して一定の決まったものではなくて、幅のある動的平衡なんですね。しかも、個人差がある。


こころの安定に必要な脳内の神経伝達物質バランスだって、同じです。食習慣の影響がある上に、DNAの影響も受けますし、私たちが想像する以上に個人差は大きいかもしれません。


自分のからだの状態、どれがベストバランスなのか?人と比べるのではなくて、自分自身を比べましょう。ひとりひとり、それぞれに、その時々で、いい状態があるはずなんです。


そして、季節や環境、年齢によっても変わっていくのは当然のこと。こころとからだ、理性と理想、自分なりの落とし処をみつけることが大切かなぁ…と感じます。


健康って、ある意味自分らしさを知ること、それを受け入れて認めること、なのかもしれません。一天一笑、今日もいい1日にしましょう。


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