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ガダルカナル戦書籍一覧


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2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次
2015年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

現在地、ソロモン諸島ガダルカナル丸山道タボー


昼食休憩を終え故再び黄色い円の付近を捜索継続であります。


露営地正面の小川を渡り上流を左手に見ながらさらに奥へ


ローカルスタッフより声が掛かり・・・

駆けつけると

BONEと一言

慎重に掘り起こすサンディ

彼等の蛮刀と我々の折畳スコップで慎重に掘り進むと・・・頭部でありました。


嗚呼・・・南冥の地、餓島のさらに奥地密林内

草生す屍となられた御英霊のお姿・・・

頭を垂れご冥福を祈りつつ次に発見されたのは・・・大腿骨


時は昭和十七年、十月二十四日から開始されたルンガ飛行場への第二師団総攻撃。
二夜にわたり続けられた夜襲白兵突撃も米軍の猛砲火に遮られ無念撤退を余儀なくされ突撃地点より食無き艱難辛苦の撤退行・・・

ルンガ屈曲点の第一野戦病院よりモカヒルを越えルンガ渡河点第二・四野戦病院から急峻アスタエ山を踏破されマタニカウ川合流点より漸く辿り着いたタボー。

此の地丸山道タボーを行軍されたとされる部隊は
第二師団司令部
工兵第二連隊(仙台)
歩兵第十六連隊(新潟県・新発田)
歩兵第二十九連隊(福島県・会津若松)
輜重兵第二連隊(仙台)
歩兵第124連隊(福岡県)
歩兵第230連隊(静岡県)
工兵第三八連隊
山砲兵三八連隊
迫撃砲第三大隊
独立速射砲第六大隊
独立速射砲第九中隊
独立山砲兵第二十大隊
独立速射砲第二大隊
野砲兵第二連隊
独立山砲兵第十連隊
工兵第七連隊
独立工兵第十五連隊
歩兵第二十八連隊(旭川)
二師団通通信隊
第一・二・四野戦病院
二師団防疫給水部
※現時点で自分が把握出来ている部隊名
あらためて羅列するとすごい数の部隊が丸山道を踏破されております。

そして発見されたご遺骨は・・・
上記部隊の中の御英霊であられる事は間違いありません。

よくぞ此の距離を、食無きだけではなくマラリアにも羅病していた筈。
此の地で生命の灯が・・・

簡易祭壇を取り出し

日本人二人による「海ゆかば」「君が代」 読経・・・合掌
ローカルスタッフもまた神妙な表情で頭を垂れ弔意を表しておりました。





既に御遺骨は総て収拾済みであってくれというのが正直なところであります。
反面、今も尚護国鬼神草生す屍として此の地に眠られているのだとすればお姿を見せた戴きたい。
この微妙な感情は過去二度の御遺骨発見時と同様でありました。

2012年御遺骨発見記事 エスペランス岬
サバウル病院跡地
サバウル病院跡地 弐
サバウル病院跡地 参
2014年御遺骨発見記事 見晴台
見晴台14 ウォーターホール
見晴台15 御遺骨

ガ島に限らず今尚草生す屍となりながら故郷に帰り得ぬ御英霊が居られるという事実をお一方にでも多くお伝え致したく敢えてご遺骨の写真を掲載させて戴きました。
御気分を害されました方には心よりお詫び申し上げます。

つづく


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第三大隊長 → 西山少佐の日誌
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お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

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石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 公式ブログ。
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