ガダルカナル戦書籍一覧


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2012年に御慰霊にお邪魔した時公開した記録です。
2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

現在公開している御慰霊行の記録です
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

今まで調べたアウステン山の戦闘記録

見晴台持久戦を戦った歩兵第228連隊
第三大隊長・西山少佐の日誌は → こちら
第十中隊長・若林中尉の日誌は → こちら

現在地 ソロモン諸島ガダルカナル州 見晴台  南緯09 27.550 東経159 56.670
現地時間 10:50  日本時間 08:50


前の記事 → 見晴台14 ウォーターホール より続いております。

マイケルJRのBONE(骨)との言葉に耳を疑いつつ・・・周囲を探してみるものの他には無いようである。
マイケルJR曰く ヒル アップ

どうもサイクロンの豪雨で上から流されてきた骨片らしい。
指示の通り往路我々が歩いた獣道より丘を数メートル登ると・・・

嗚呼・・・


此処にも・・・


其処にも・・・


村人たちが歩く道から数メートルである。

急遽、御慰霊巡拝から御遺骨収集へ・・・


革ベルト片が・・・


バックルも発見された・・・


捜索範囲を広げると


薬莢


御遺骨と小銃弾



マイケルJRが何か発見したらしく土を掘り始めた。


水筒である。


続けて水筒の下より御遺骨・・・


フォークも発見される・・・

果たしてこのフォークは主に如何ほどの食事を運んだのだろうか・・・

遂に頭部は発見されず・・・
現地の状況より推察するに亡くなられて埋葬されたのではなく、砲弾により各部位が各所に点在してしまったように見受けられました。


二時間近く捜索を続け新たな発見が途絶えたところで・・・


御焼香、海ゆかば、読経・・・合掌

七十一年間此の地で眠られていた御英霊・・・筆舌では現す事は出来ない感情が湧いてくる。

心より 心より御冥福をお祈念申し上げたのであります。




現在地  南緯09 27.550 東経159 56.670


拡大して御遺骨収集地




御遺品の水筒、水場で洗い御名前が無いか調べて見たが発見する事は出来きませんでした。

もし御名前が刻み込まれていたら歩兵第二二八連隊の御戦没者名簿で御遺骨が何方であったか特定出来たのですが・・・残念でありました。




炎天下の中およそ二時間をかけての御遺骨収集で拾う事の出来た御遺骨と御遺品。

マイケルJRは二柱と言う。
医療系の学生K隊員は坐骨?が二つあったから二柱だろうとの事。
二柱の御遺骨を分けてお包みし・・・


此の地で御収骨させて戴いた御遺骨は永年御遺骨収集に協力されているレレイ村より引き渡され本年九月ガ島に寄港した海上自衛隊の練習艦により今も日本へ向かって航海され10月24日御帰国されると思われます。


御遺骨収集を終え御遺骨をサンティに託し・・・自分にもK隊員にも既に担ぐ体力が無いのであります。

↑御遺骨と共にヒル52付近
行く先々で行き倒れている自分には帰路を歩く体力しか残されておりませんでした。
二時間程度の御遺骨収集で悲鳴を上げている我々・・・


毎年、丸山道自主派遣隊さまや政府派遣御遺骨収集団さまは連日朝から夕まで御収骨されておられるのです。
そのご苦労を思うと只々頭が下がるのでありました。




追記 : 御遺骨のお写真を公開するのは躊躇われましたが、ガ島戦終結より71年、未だ草生す屍となられて御帰国を待つ御英霊が居られる事実を伝えしたく公開に踏み切りました。
お腹立ちの方も居られようかと思います。
御気分を害されました方には心よりお詫び申し上げます。


つづく


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私事ながら、一週間も遊び呆けてしまったので今週は記事の更新が滞ってしまいそうです。


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歩兵第十六連隊 連隊本部 最後の人事係 准尉  長谷川榮作さまのホームページ
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冥府の戦友(とも)と語る
お立ち寄り戴けましたら幸いです。



新発田歩兵第十六連隊の兄弟部隊である高田歩兵第三十連隊の従軍記録等を公開されているウェブサイト

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石坂准尉の八年戦争さま
と相互リンクさせて戴きました。



ガダルカナル島「丸山道」自主派遣隊 公式ブログ。
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