３３号室　ヒ素っち　元素っちキャラクター紹介（１５族元素っち）

元素っち周期表マンション　３３号室の住人。

見た目は銀白色の普通の金属元素っちと大差ないが、塩素っちのように、悪いことをする影を持っており、塩素っちと違ってあまりにも影のほうが大きいため、実は金属ということもあまり知られていない。

ジーキル博士とハイド氏のような完全二重人格であるが、彼の場合、ハイド氏（悪い性格）としてのほうが有名。

やはり多重人格者であるリンちゃんはマンション内で同じ列の兄弟である。

ヒ素っち単体や彼と手をつないだ化合物のほとんどは、人体にはとても有毒であり、有史以来、王様の暗殺などで彼を使われた例は多くある。

彼が毒としてよく使われてきた理由は、無味無臭で、人間の体自体が害であると認識できないにもかかわらず、少量で死に至るという特殊性である。
彼はやはり兄弟元素っちであり、生物の必須元素っちであるリンちゃんのフリをして体内に入り、リンちゃんの働きを阻害するため、あらゆる動物にとって毒になる。
ねずみを退治したり、農薬になったりという用途もある。

普通の生物は自分の体に害があるものは、匂いなり、味なりで回避するように進化しているにもかかわらず、彼だけは人類に回避機構が備わっていないのだ。

とにかく彼は毒として知名度が高く、人間界での悪名の高さでは元素っちの中でもトップクラスだろう。

しかし、ガリウムっちの紹介でも示したように、ヒ素っちはガリウムっちと半導体を作っているし、一部の生物ではヒ素っちが必須元素のものもいる。
あらゆる生物で毒になりうるのに、必須である生物もいる・・・なんだが矛盾しているようだが、毒とは一体なんであるかを考えさせる元素っちである。
ちなみに、お隣のセレンちゃんは、人間にとって必須元素っちであるが、ちょっととりすぎるとすぐに毒になる。

炭素っちと遊んでいるときは、急におとなしくなり、人間に必須であるといわれる（諸説あり）ほどであるし、彼と酸素っちとの組み合わせによっては、急性前骨髄球性白血病の治療に有効であることもわかっている。