「兄さんへ」(目次) | 重ねの夢 重ねの世界 ~いつか、どこかのあなたと~

重ねの夢 重ねの世界 ~いつか、どこかのあなたと~

あなたの夢とわたしの夢が重なる時…もうひとつの「重ねの世界」の扉が開く



「兄さんへ」~敬愛する貴方へ~


重ねの夢 重ねの世界 ~いつか、どこかのあなたと~


※連載中です


「兄さんへ」(一) 

兄さん、

僕は、書いても書いても上手くなりません。

「兄さんへ」(二) 

恐らく僕は、他人よりもどこかしら過剰であり、けれどもどこかしらが欠落しているのです。

「兄さんへ」(三) 

僕は「どうせ俺なんか」と口にする輩(やから)が嫌いです。

「兄さんへ」(四)
僕はたぶん、多重露光で写された写真のような世界を生きているのです。

「兄さんへ」(五) 

須磨子はたくさんの男達から愛されていながら、愛されたという実感のない女です。
「兄さんへ」(六) 

友人の黒木は須磨子を

「あれではまるで芸術家専門の娼婦ではないか。」と言います。