人というものは、好奇心が旺盛だ。
やってはだめということをしてみたくなり、さわるなと書いてあるものに触れたくなる。
逆に、ご自由にお触りくだいとか書いてあったら、却って興味が湧かない。
好奇心が強いのか、猜疑心が強いのか?
人とは、矛盾した生き物だ。
その好奇心というものが、人類をここまで発展させてきた。
また、その好奇心のために、身を滅ぼす人も多い。
ある人物が、地球を滅ぼそうとした。
その人物は、天才という言葉では言い表せないほどの天才で、一発で地球が消し飛ぶほどの爆弾を、人知れず作り上げた。
自分でボタンを押すのは面白くないと思い、ひと目に触れる場所に起爆ボタンを設置した。
『ご自由に押してください」』
ボタンの上に、そう張り紙をしたが、誰も押すものはいなかった。
次に、『このボタンを押した方には、幸せが訪れます』
そう書いた張り紙をしたが、これも誰も見向きもしなかった。
最後に、『危険!! 絶対押すな』と張り紙をした。
直ぐに、ボタンを押す者が現れた。
そして、地球は滅んだ。
ふとしたことから知り合った、中堅の会社に勤める健一と、売れない劇団員の麗の、恋の行方は?
会社が倒産し、自棄になっていた男の前に現れた一匹の黒い仔猫。
無二の友との出会い、予期せぬ人との再会。
その仔猫を拾ったことから、男の人生は変わっていった。
小さな命が織りなす、男の成長と再生の物語。
奥さんが、元CIAのトップシークレットに属する、ブロンド美人の殺し屋。
旦那は、冴えない正真正銘、日本の民間人。
そんな凸凹コンビが、CIAが開発中に盗まれた、人類をも滅ぼしかねない物の奪還に動く。
ロシア最凶の女戦士と、凶悪な犯罪組織の守り神。
世界の三凶と呼ばれて、裏の世界で恐れられている三人が激突する。
果たして、勝者は誰か?
奪われた物は誰の手に?