八代亜紀「恋はブーガ」(とっても! ラッキーマン)
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【このコンテンツは批評目的による高田ひろお氏、佐藤寿一氏、矢野立美氏、八代亜紀氏、の音楽の引用, 天才アニメーター金田伊功氏の作画が含まれています。音楽の著作権は著作権者に帰するものです。また、個人的耳コピのため音楽的には間違った解釈である可能性もありますが、故意に著作権者の音楽の価値を低めようとするものではありません。著作権者主体者の権利、音楽の美学を侵害した場合このページに限り、いかなる修正・削除要請にも応じますので、ご教授ください】 先日解析した アニメ「とっても! ラッキーマン」のオープニング曲。八代亜紀先生の名ヴォーカルについて書かせていただいたが、エンディング曲も超名曲。私のなかでは、「ルパン三世その2 」 「乾いた大地 」「乙女のポリシー 」に並ぶ、日本アニメ史上最高のエンディング曲として5本指に入る名曲中の名曲である。 ◇恋はブーガ◇ 作詞:高田ひろお 作曲:佐藤寿一 編曲:矢野立美 うた:八代亜紀 【I-1】
イントロ。キーはCメジャーで、シンセサイザーが旋律を取る。Ⅳ-Ⅴ7の繰り返し。残念ながら金田氏のアニメーションでなく、1990年代初頭を感じさせるCGアニメーション。 【I-2】
引き続きイントロ。
Ⅰ-Ⅲm7-Ⅳ-Ⅴ7 で、先週土曜日解析したフレディ・マーキュリー(クイーン)の「I was Born to Love You」 のサビ部分と(抽象化すれば)同じコード進行だ。Ⅲm7はトニックⅠの代理だから、結局はⅠ-Ⅳ-Ⅴ7というスリーコードに過ぎず、それから派生したパターンとして、Ⅰ-Ⅲm7-Ⅳ-Ⅴ7は定番の一つ。 【A-1】
Ⅰ-Ⅲm7-Ⅵm7-Ⅰ-Ⅱm7-Ⅰ-Ⅱm7-Ⅴ7 1~4小節はトニックだけで、5~8小節はサブドミナント→トニック→サブドミナント→ドミナント。ジャージィーな4ビートのベースラインが素敵だ。言わずもがな八代亜紀先生のヴォーカルが妖艶で物悲しい。「ピンク色の子豚が空を飛んで」とはピンク・フロイドにインスパイヤされたものかもしれない。 【A-2】
【A】の繰り返しだが、5~8小節が異なる。 Ⅳ-Ⅲm7-Ⅵm7-Ⅱm7-Ⅴ7-Ⅰ 短二度下降ののち完全四度上昇を繰り返す定番パターン(参照 )だ。 【B】
ブリッジ。1~4小節はⅤ-♭Ⅶの繰り返し。ドミナント→サブドミナントでの移動が曲の不安定さを拡張する。5~8小節で実質Cメジャーの平行調Aマイナーに転調しており、 Ⅰm-♭Ⅶ7-♭Ⅵ に経過コードとしてのディミニッシュコードをはさみつつ下降したのち、Ⅳm-Ⅴ7。 【C】
Ⅳm-Ⅰm-Ⅴ7-Ⅰm で解決。この後、【I-2】を演奏、Cに戻って終止する。
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