写真集「川回し地形」・・・千葉県養老渓谷を散歩する③【過去記事の画像更新版】
実は、現在、千葉県養老渓谷の主要景勝地となっている「弘文洞跡」も、
『川回し地形』の一種(というか、そのものズバリ)でした。。。
*弘文洞跡・・・って、何?*
(千葉県市原市に隣接する)千葉県大多喜町の資料 より
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今からおよそ140年前、耕地を開拓するため、養老川の支流、蕪来川を川まわしして造った隧道。
弘文帝と十市姫にゆかりの深い高塚や筒森神社の傍を流れ本流にそそぐ合流点にあることから「弘文洞」と命名され、景勝地、釣り場の代表として世に紹介されましたが、昭和54年(1979)5月24日未明、頭頂部が崩壊しました。
ところで・・・
*「川回し地形」って、何?・・・*
(↓本ブログ内先行記事より)
■養老渓谷の川回し地形② 参照
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千葉県房総丘陵で多く見られる地形。
蛇行した河川を人工的に短絡させて農地に転用する工法である。
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蛇行している河川で、上流・下流が近接するところをトンネルや切通でつなぎ、
それによって干上がった旧河床を農地に利用【転用】するというもの。
(江戸期に盛んに行われた)
なお、千葉県以外には、
新潟県で事例が見られるが、こちらは「川瀬違え」と呼ぶらしい。。。
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結果として、、
・米の生産量/2006年度全国3位(32万トン・千葉県全体)
・野菜の産出額/2005年度全国1位(1653億円・千葉県全体)
*撮影ポイント・・・養老川流域の特徴*
全長73.4KM、千葉県で2番目に長い川である。
【上流域】
観光資源が豊富で千葉県内屈指の観光ポイントである。
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【中流域】
豊かな自然に覆われた市原市南部の丘陵地帯で農業や酪農が盛ん。ゴルフ場が多数存在。
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【下流域】
養老川によって形成された三角州の沖積平野で、住宅や商店の密集地。
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【最下流域】
京葉工業地域の一角をなす埋立地。重化学工業を中心にした工業地がひろがる。
*養老川に沿って走る小湊鉄道・・・*
(↓本ブログ内先行記事)
■微妙な違いが判る鈍行の旅(21・・・小湊鉄道に乗って♪養老渓谷の「出世観音」)
■微妙な違いが判る鈍行の旅(22・・・小湊鉄道に乗って♪一寸だけ?地方公共交通論)
■微妙な違いが判る鈍行の旅(23・・・小湊鉄道に乗って♪牛久マーケットと地方都市景観)
■微妙な違いが判る鈍行の旅(24・・・小湊鉄道に乗って♪上総牛久「長島住宅」と借り上げ公営住宅論
小湊鉄道・・・・・
五井駅(千葉県市原市)―上総中野駅(千葉県夷隅郡大多喜町)
18駅、39.1KM
大正6年設立。
五井から安房小湊(JR外房線)まで免許を取得し、昭和3年に上総中野まで完成。
しかし、昭和恐慌で、安房小湊までの延長が頓挫。
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昭和9年、国鉄木原線(現・いすみ鉄道)が上総中野まで開通し、
当初計画とは異なる形での房総半島横断ルートが完成する。
*撮影ポイント・・・市原市の特徴*
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昭和38年に姉崎町、五井町、市原市等が合併し誕生。人口28万人。
古代は上総国の中心地域であった。
ゴルフ場の数は(自治体単位の統計で)日本一!である。
ジェフユナイテッド市原・千葉(Jリーグ)の本拠地。
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本記事内における掲載写真は、
すべて本ブログ管理者が自ら現地に出向き撮影したものである。