JARTA代表 中野崇オフィシャルブログ「和して同ぜす」Powered by Ameba

JARTA|日本アスリートリハビリテーショントレーナー協会
代表の中野崇のブログです。
武道・武術の概念をスポーツ選手のトレーニングやパフォーマンスアップ、コンディショニングに応用しています。


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前回の続きです。


今回の内容は、ブラインドサッカーの日本代表選手たち、すなわち目が見えない選手たちにフィジカルコーチとしてトレーニング指導する際に僕が考えていること、注意していることです。





あくまで、現時点で考えていることであり、様々な経験をしていく中でさらに考えるべきことが出てくることは想定されますので、その点に関してはご了承ください。




①まず心構えから。「相手は目が見えないから」、は指導の言い訳にはしないこと。

相手の選手が目が見えないことは、ただの前提条件であり、だったらその上でどう指導する形を作るか、

だったらどのようにすれば伝わるのかだけに集中しています。






言葉の重要性を考える。

ブラインドサッカーの選手に対してだけでなく、トレーナーやコーチなど指導側の人間が使う言葉は非常に重要なものです。

指導は「どう言ったか」ではなく、「どう伝わったか」が全てです。(コミュニケーション全てがそうですかね)

例えばこちらが柴犬をイメージして「犬」と言ったとしても、相手は「犬」という言葉からゴールデンレトリバーをイメージするような構図は多々あります。

であれば、こちらが「犬」と言った場合に相手がどのような「犬」をイメージしているのかを確認する必要があるし、もっと言えばこちらがイメージしている柴犬を相手もイメージしてもらえるような「言葉」を意図的に使いこなす必要があります。




ブラインドサッカーのトレーニング指導時であれば、何も考えずに「膝を曲げて」と言ったとすれば、ある選手は屈伸のような形に曲げますし、脚を前方に持ち上げる形をとる選手、後方に脚を持ち上げる形をとる選手など様々なのです。
これらは同じ言葉に対する認識が個人によって異なる事が原因です。

十数人の選手が対象となる場合、このようなこと一つでいちいち修正していれば時間はどれだけあっても足りません。

だから、一回の指示で、ほぼ全員がこちらが意図した動作をできるように言葉を使いこなす必要があるのです。

もちろん初めはある程度の試行錯誤が必要ですが、このような思考を持った上で試行錯誤していくと、相手の理解の特徴をつかむのが早くなります。






フィードバックを頻回に行う。

ブラインドサッカーの選手は、自分の行った動きと、指導者が意図した動きがマッチしているのかを視覚的に確認することができません。

そのため、必ずそれで合っているのか、それとももう少し修正するべきポイントがあるのかを提示する必要があります。

これは全体ではなく、必ず個人レベルで声をかけています。

かなり頻繁に行っています。






使える環境は全て利用することと、リスク管理の徹底。

ブラインドサッカーの練習環境において「使える環境」とは、晴眼者、すなわち目が見える人たちです。

僕が一人で指導する場合、相手は十数人です。場合によってはとても難しい動きを要求することもあります。

しかもそれが一般的なトレーニングではなく、独特のこれまでやったこともないようなトレーニングの場合は、キーパーやコーチたちにもお願いして動きを個別レベルで伝えられるように準備します。

つまり、事前に今日はこんな意図でこんな動きをしたいから、ということを伝えて理解しておいてもらうということです。

また、これも当然のことですが、選手同士がぶつかったり、設備にぶつかったりしないような場の確保や運動方向の設定は事前に十分に考えておく必要があります。

例えばブラインドサッカーの選手にダッシュをさせたい場合、みなさんならどういった環境設定をしますか??






選手の可能性を勝手に規定しない。

これもブラインドサッカーだけでなく、すべての選手に対して心掛けるべきことですね。

目が見えないから、耳が聞こえないから、身体が硬いから、小学生だから、アマチュアだから、、「この選手はこんなもんだろう」は指導側が最もやってはいけないことです。

選手の限界は少なくとも我々が決めることではないはずです。

もちろん、選手の現状に合わせた、達成度合い・達成目標は設定しておく必要はあります。

それと上限を決めることとは全く別です。






今回、ブラジル遠征に行って、世界最強のブラジルのブラインドサッカーを目の当たりにして、僕が最も学んだことの一つはこの部分です。

ブラジルの選手は、僕の中のブラインドサッカーの上限を明らかに上回っていました。

「こんなことまでできるのか…。」

無意識のうちに、「目が見えない選手」の上限を勝手に規定していた自分に気づいたのです。

やはり自分はまだまだです。。





いろいろ書いてきましたが、これらは結局のところ、目が見える見えないは関係なく、指導における本質としては同じものなのだなという事はブラインドサッカーに関わらせてもらって得た大切な教訓です。





しっかりと彼らの動きを分析し、そして日本人選手たちの動きを分析し、遠回りさせることなくパフォーマンスを上げる土台を作っていく。

それがフィジカルコーチとしての役割です。





そして日本代表の監督やコーチなど、一流のスタッフが揃っている以上、選手に要求される動きや戦術は確実にレベルアップしていきます。

それを実現できるフィジカルを構築するという意味では、自分の役割は非常に大きなものであることは明らかです。






まだまだやるべきことはたくさんありますが、まずは上を見上げすぎず、地道に積み重ねていくことを続けていきたいと思います。





日本のブラインドサッカー、注目しておいてください。






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おはようございます。

前回はブラインドサッカー日本代表のブラジル遠征の様子をご紹介しましたが、そもそものブラインドサッカーという競技について、フィジカルコーチの視点も含めて改めてご紹介したいと思います。(ルールなど細かい説明は省きます)





1チーム、フィールドプレイヤー4名(目が見えない選手)、ゴールキーパー(目が見える)で構成。

ボールの内部に鈴のようなものが組み込まれており、ボールが転がると音がなる。それにより選手たちはボールの位置を把握する。また、フィールドのゾーンごとに声での指示を出せる者が決まっており、監督、ゴールキーパー、ガイドの3人がゾーンごとに分担。






世界最強はブラジル、次いでアルゼンチン。

アジアでは中国、イランが強豪。

日本は世界10位前後だったはず。(最新ランクは確認していません)

日本のブラインドサッカーのクラブチームは15程度。






僕は2015年の12月から高田現監督からオファーをいただき、日本代表チームのフィジカルコーチを任されています。





同年に開催したアジア予選に敗退してリオパラリンピックへの出場が断たれたことによる新体制のスタートにより、代表チームに初めてフィジカルコーチの職を置く流れの中での拝命となりました。






恥ずかしながら、その話をいただくまでブラインドサッカーという競技は競技名としてしか認識しておらず、当然実際に見たこともありませんでした。





それでよくフィジカルコーチの話受けたな、という声もあるかもしれませんね。






ただ僕のこれまでの仕事のやり方として、やったことのない競技であっても、しっかりと分析して必要な要素とそれらの関係性とその優劣を構造として捉え、その上で必要なトレーニングメニューを構築するという流れで常にやってきたため、自分が知らない競技に対する懸念や抵抗感という点では問題ありませんでした。





もちろんそれは僕自身が問題なくても、監督などがそこを理解し、評価してくださっていなければオファーそのものがありえない話ではあるので、このような機会を与えてくださった高田監督には感謝しても仕切れません。






代表のフィジカルコーチを受けるにあたり、僕が最も難しいなと感じていたのは、その競技独特の「常識」というか「慣例」というか、そういうもの。外からはわかりにくいものです。





どの競技にもその競技内でだけ通じる何か共通する慣例がありますよね。

またそれともつながりますが、競技独特の指導言語にも注意しています。

野球でいう「脇を締めて振れ」などですね。






これらには言葉以外の暗黙知的な部分が必ずあり、「脇を締めろ」という言葉そのもの以外に必要な運動が「当たり前のこと」として含まれています。

だって本当に脇締めていてはバットが上手く振れませんからね…。

(その辺を話しだせばキリがないのでまたの機会に)






ブラインドサッカーにおいては、サッカーと共通した言語が多く、その点に関してはこれまでのサッカー選手指導経験が役に立っていてあまり指導言語レベルでは現状としてはあまり苦労していません。

単に、パフォーマンスアップに有効であればこちらも使用するし、マイナスや停滞に作用する慣例や常識であれば変えていくまでです。






それよりも、一般的にブラインドサッカーの指導で最も難しいと思われる点。

それは指導する対象となる選手たちが目が見えない選手という点ですね。

これは当然フィジカルトレーニングの指導においては大きな課題になりました。

それまで目が見えない選手に指導した経験なんてありませんでしたので。。






当初は僕なりの予測と毎回の到達点を持っての試行錯誤でした。
そしてスタッフの方々の助言に大いに助けられました。




今では選手たちはとても複雑なトレーニングの動きも当たり前にやっていますし、PWU(プレウォーミングアップ)というウォーミングアップ前の個人ウォーミングアップの概念もその内容もよく浸透しています。





最近では物理や力学に基づいたコンタクトの方法論を身につけるためのトレーニングも導入し、実戦でもその成果が見られるようになってきました。






試行錯誤やってきた結果得られている成果ですが、選手にはまだまだ難しいことができそうなポテンシャルを感じています。






みなさんが仮にそういう条件の選手たちを指導する立場になったら、どんな形で指導しますか?

次回は「目の見えない選手たち」にトレーニング指導する際に僕が考えたことを書きたいと思います。








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お久しぶりです。

やっとブログ記事を書ける時間が確保できました。。




5月28日(土)から6月7日(火)にかけてブラジル・リオデジャネイロで開催された国際親善試合「V International Challenge of Blind Football」にブラインドサッカー日本代表のフィジカルコーチとして帯同してきました。







サッカーの本場、そしてブラインドサッカーの本場でもあるブラジルでは本当に色々得るものがたくさんあり、とても細かいところまでは書ききれないのですが、少しでもお伝えできればと思います。






①ブラジル・リオデジャネイロの雰囲気

滞在したホテルは、リオ五輪でも日本が使用する予定にもなっているホテルです。

周辺は賑やかなのですが、少し治安が悪いとの情報もあり、基本的には個人的な外出は控えていました。

ちなみにもうすぐリオ五輪ですが、街にそのような雰囲気は全くありませんでした。

ポスターやフラッグすらなく、空港にオフィシャルショップが見られただけでした。




ほんの少しだけ、外出も。。





②ホテルでの過ごし方

選手たちは時差ボケ解消や事前コンディショニングの意味も込めて試合前日午前は日当たりの良いホテル屋上でトレーニングを行いました。






また、午後からはリオデジャネイロで有名なイパネバビーチというところに行き、ブラインドビーチサッカー(仮称)で汗を流しました。

スタッフも混ざり、かなり盛り上がりました。

夢中になりすぎてもはやコンディショニングの域を超えていたような…笑











食事はブラジル料理のビュッフェスタイル。

美味しかったですが、毎日はさすがに…。後半は修行感覚でした笑







③試合

4チーム総当たりのグループリーグ形式、上位2チームが決勝トーナメント進出でした。






日本は残念ながら予選敗退でした。

成果としては、イランから初めて得点を取ったこと、中国から初めて勝利したことです。




試合前のウォーミングアップ。代表チームではすでにウォーミングアップ前の個人アップが定着しているため、ウォーミングアップもかなり動的なものから始められています。


これらはもちろん大きな成果ですが、まだまだ先は長く、課題も山積みです。
こういったアジアの国々から格上という扱いを受けるまでになるところまでは早く到達したいところです。





フィジカル面では、大会前から取り組み始めているコンタクトの部分でかなりの成果が見られました。

ただし、ブラジルには、フィジカルレベルにおいてもこちらがやりたいことをやられてしまい、圧倒されました。





選手たちにはブラジルとの対戦を経て「中野さんが僕らにやってほしかったことの意味が実感としてわかった」という言葉をもらえ、そういう意味では大きな経験だったと思います。





また、ブラジルの選手は守備の時にはとてつもなく大きく感じ、攻撃される時には自分よりもかなり小さく、薄くなられたような感覚だったという感想もありました。





ブラインドサッカー選手の独特の表現だなと感じると同時に、この表現は指導において使えるなと感じています。









最後に。

中国戦での初勝利は、新体制での初勝利でもあり、だからもちろん僕にとっても初勝利でした。

連戦が続く中で、勝ちが取れず、メンタル的にもフィジカル的にもしんどい状況で、勝利への気持ちを見せてくれた試合でした。









終了の笛の瞬間、みんなで抱き合い、涙を流しました。

これまでのスタッフの方々や選手たちが積み上げた勝利だったことを実感した瞬間でした。

この時の気持ちを忘れず、これからもチームとともに精進していきます。







これを読んでくださっている皆さんには是非代表の強化合宿にも足を運んで、実際に目の当たりにしていただければと思います。








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ずいぶん間隔が空いてしましたが、今回は伸び代を伸ばすための秘訣、第三弾とも言える内容だと思います。


このシリーズの前回記事では、同じ技術・知識であっても、誰がどんな想いを持って指導するのかによってその質は大きく変わる、ことを述べました。

こちらです。





今回は、礼儀・敬意について掘り下げます。






皆さんは、高校野球の甲子園大会に頻繁に出場し続けているチームの大半、いや感覚的にはほぼその全てだと思いますが、礼儀を非常に重視していることをご存知でしょうか。

たまに出場してくるようなチームよりも、いわゆる名門校は特に顕著です。






僕は大阪桐蔭高校の野球部をほんの短い期間ですがお手伝いさせていただいていたことがあるので、これを目の当たりにしました。

彼らは本当に礼儀正しいです。

挨拶するときは必ず立ち止まり、相手に正対して頭を下げます。

もちろんしっかりとした声も出します。

また、靴を脱ぐときはもちろん綺麗に揃えますし、道具の扱いも本当に丁寧です。

そして練習場に対しても出入りする際、必ず頭を下げます。





いろんなプロ野球選手に聞いてみても、多かれ少なかれこのレベルのことは非常に厳しく指導を受けたと言います。





日本独特、高校野球独特と言ってしまえばその通りかもしれません。





でも、それで片付けてしまうのはもったいないぐらい伝統として根付いていますし、名門校がひたすらそれを貫くには必ず理由があるのだと思うので、少し掘り下げたいと思います。

(あくまで僕の主観的な分析なので、ご了承ください。)






まず、一般的によくある理由としては、管理しやすい、ということだと思います。

部活という形態上、指導者、そして先輩後輩の間では礼儀という基準があった方が組織として回りやすいということです。

ただしこれが過剰になると、礼儀を超えて無意味な慣例になり、それはいわゆる支配につながり、良い状態の組織とは言えなくなります。






次に、選手の人間的な成長です。

礼儀を理解することは、他者への敬意を理解することにつながります。

前回も書きましたが、他者への敬意を持たず、天狗になってしまうことはそのまま選手、そして人としての伸び代の欠落につながります。





また、こういった組織では、無条件に年上に対して礼儀作法を要求されますが、僕は一定の良さがあると思います。

やはり年齢が上ということは、それなりの経験を積んできていることになりますし、社会(この場合は部活)にも後輩よりも貢献していることが多いです。





後輩の方が能力が上だからといっても、それは人間を表す一側面であり、その一面だけをとって上下を決めるのは軽率だと思っています。(もちろん先輩が「後輩に敬意を払われるような人間である」とはどういうことなのかを理解していることは大前提です)






いずれにせよ、最終的にはその選手が「礼儀の意味」を理解できているかが重要ですね。

ちなみに礼儀を理解し、それを行う心のことを礼節と言います。






最後は、影響力です。

その選手が、名門校に在籍している、名門校の卒業生である、ということは、その業界では一定の影響力を持ちます。

例えば野球の超名門校出身の人がいたら、野球の無名校の出身者に比べて、その言動に関心を持ちますよね。(プロ野球選手、元プロ野球選手でも、他の業界でも同様ですね)


一般的に、人はその人のバックグラウンドによる影響を受けがちなのです。






では、例えばその人が、人として全然尊敬できないような人だったらどうでしょうか?

そんな人に出会った野球少年はどう思うでしょうか?

「あ、野球さえ上手ければいいんだ。社会的に認められるんだ」ってなりませんか?






名門校も、メジャーリーグのニューヨークヤンキースも、選手の礼儀や立ち居振る舞いを非常に重視します。

それはこの辺りからきているのではないかと思っています。





「野球さえ上手ければいい」





そんな選手や、それで良しとする指導者が増えてしまうと、その業界は必ず危機に陥ります。





誰も憧れなくなりますからね。。





少なくとも、僕は自分の息子たちにはそういう人には指導受けさせたいとは思いません。

僕がスポーツ界の賭博問題や麻薬問題で最も危惧しているのはこういうところです。






もちろん我々トレーナーやセラピストの業界も同様です。





腕さえ良ければいい、あとは他者を愚弄するような発言をしていても気にならない、そんな人に多くの人がついて行ってるようなことがまかり通るような業界にはなって欲しくありません。

トレーナーやセラピストが発信している媒体を見た若い方たちに憧れてもらえるような情報発信の仕方を考えてもらいたいです。









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おはようございます。

今回はイベントのお知らせです。
GW、5月3日から5日にかけて、東京でフィットネスセッションという大きいイベントがあります。





その中で5月4日、僕も二つの講座を担当します。
一つは僕個人で、もう一つは尊敬するボディワーカーの藤本靖さんとのコラボセミナーです。




個人の方は、ブラインドサッカー日本代表でも使っているストレッチの方法やトレーニングの理論・方法について講義・実践します。





藤本さんとのコラボでは、僕のトレーニングと藤本さんによる視覚や聴覚刺激による身体の変化を合わせてさらに効果を出す方法をご紹介、実践していただける内容です。





どちらも他のところではまだ公開していない内容ですので、興味のある方は是非。





こちらのリンクをご参照ください。
(プログラムのところから講座情報に入れます)
http://www.power-st.com/fitsen/





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イタリア研修三日目。

引き続きダンテさんの熱いレクチャーを受けた後、ローマに戻って地元の少年チームに指導実践。

初日にビールグラスを割った和泉トレーナーが担当です笑


この時は、体幹部分の動きの形成とその動きをきっかけとしての動き出しを対象とした内容をトレーニングメニューとして作ってくれました。






四日目。

朝からフットサルセリエAのラツィオの練習視察に行きました。

目の前でトップレベルの動きを見ることができ、またそのチームのコーチやトレーナーさん、選手とも話すことができました。



ラツィオトレーナーのバレーリオさん。
彼もAIPACの一員です。



その後、AIPAC(イタリアフットボールトレーナー協会)の方々とミーティング。

イタリアユース代表のコーチやトレーナーも来ていただき、GPSやウェアラブルの加速度計を使ったトレーニングや選手管理のことを教えていただきました。

AIPACの方々とはデータ測定を使った連携が進みそうですので、また改めて。


かなり詳細にデータの説明をしてくださいました。




そして午後からはミラノへと移動。

到着してそのまま、サンシーロへと向かい、セリエAインテルvsボローニャ戦を観戦。

やはりサンシーロは良い。。

そりゃ写真も撮り忘れるわ…笑

試合はインテルの勝利!




この辺りからどこにいつ行ったかの詳細は曖昧になりますが、ご了承ください笑




毎回お邪魔させていただいているインテルユースに、二日連続で入らせていただき、総ディレクターのマルコさん、それからフィジカルコーチのパオロさんという方々に念入りにレクチャーを受けることができました。


実際、そんなとこまで公開してくれるの?!ってとこまで教えてくださり、本当にありがたい限りです。

研修生からの質問も良いものが多く、非常に充実した時間になりました。









インテルユースの練習も間近で見ることができました。







間にはミラノ大聖堂へも行き、今回は少し買い物の時間も確保できました。




最終日の夜は、ミラノ大聖堂のそばにあるバールでみんなで反省会という名の宴会。

地元で働くイタリア人の友人も加わり、楽しい一週間を終えました。


参加された皆さん、お疲れ様でした。

これからこの経験をどう活かしてくださるのか、本当に楽しみにしております。


イタリアでお世話になった吉田輝くんはじめ関係者の皆さん、毎回本当にありがとうございます。

ダンテさん、チームへの就職は今回は見送ります笑(日本語読めないけど…笑)


また半年後、成長した姿を見てもらえるようにしっかりやっていきます。





最後に、今回は、すべての行程で動画でしっかりと記録しております。
それらの様子を、この春(または夏)に始まる新会員制度の中ですべて公開する予定です。



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こちらも少し前になりましたが、3月に行ったイタリア研修の様子です。


イタリア研修は約3年前からJARTAが力を入れているトレーナー養成の一環としての事業です。

日本人選手が、日本のトレーナーが、そして日本のトレーニングが世界で通用するためには何が必要なのか、世界トップレベルではどんなことが重視されているのかを理屈でなく肌で感じてもらうために行っています。






研修の場として、ローマ、ミラノ、そして前回からはモンテシルヴァーノ。

それぞれ、フットサルやサッカーのセリエAのチームやそのユースチームに入らせてもらい、レクチャーを受けたりディスカッションしたり、実際に選手に指導させてもらったりします。






また一方ではJARTAのトレーニングやフィジカルテストを現地で採用してもらうという流れを作りつつもあります。






今回はその様子を。






初日。

夜にローマに到着し、現地コーディネーターの元フットサル日本代表の吉田輝氏と合流。

早速腹ごしらえ。

日本ではなかなか出会えないサイズのピザを楽しみます。

(研修生の和泉くんは早速ビールグラスを落として割るという失態…笑)

長距離移動の疲労もあるので、その日は翌日の打ち合わせを終えてそのまま就寝。







翌日は朝から車でペスカーラに向かい、フットサルセリエAモンテシルヴァーノのフィジカルコーチのダンテさんと合流。

研修生の間ではもはや名物になりつつある「ダンテ塾」の始まりです。

このダンテさんは、筋力だけでなく動きの形成を重視している、まだまだイタリアでは数少ない考えを持つ敏腕コーチ。

当チーム以外にもバスケなど複数のセリエAチームのトレーニングを担当しています。


JARTAポロシャツをプレゼント(^^)



女子フットサル選手のフェデ。
ダンテさんのデモンストレーターとして付き合ってくれました。



ダンテさんとは非常に考え方を共感し合え、ウエイトトレーニングの考え方など、たくさん学ばせてもらえています。

また、彼は指導能力そのものも素晴らしく、ダンテさんの指導を見学すると毎回新たな発見があります。

特に「指導とは」の部分。選手を指導する上で大事なことは世界共通なのだなと深く実感。





やっぱり知識や技術だけでは足りない。

気持ちを込めて、それをしっかり表現することが大事です。



実際にユースチームにも指導させてもらいました。





夜はダンテさんと会食。

写真はないですが、ペスカーラ名物の羊の串焼きをいただきました。

絶品です。

(研修生の田中さんのワインも進みまくりです笑)



三日目。

有名なビーチがホテルのすぐということで、朝から少し散歩。

そのままなぜか僕がJARTA設立に至るまでの昔話をする羽目に笑

戯言を聞いてくださってありがとうございました笑





続く。





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こんにちは。

昨日ついに日本障がい者サッカー協会(JIFF)が発足しましたね。

ブラインドサッカー代表チームに携わる身としては、これからの発展を楽しみにせずにはおられません。

http://www.jfa.jp





さて、大変遅くなってしまったのですが、2月に関東ラグビー協会の指導者講習会で講師をさせていただいたので、簡単にですが報告致します。






関東ラグビー協会の指導者講習会での研修担当は今回で2回目、JARTAのコンセプトや、指導に対する考え方や姿勢を評価していただき、大役を担わせていただきました。






研修の対象は、ラグビーの指導者の方々。

主に小学生の指導に携わっておられる方です。






研修では、トレーニングや安全確保というところを切り口として、全体として「指導とは」というところにフォーカスが当てられています。






我々の役割は切り口の一つとしてのトレーニングの部分。

重要なのは、単なる題材としてのトレーニングではなく、「子どもたちのパフォーマンスを高める」ためのトレーニングでもあるということ。






当然、子どもの時にはその時点でパフォーマンスをどれだけ高めるかということよりも、その後どれだけ伸びていけるかということの方が重要ですので、そこを理解してもらうような講義を盛り込む形で構成しました。





そして、普段のように身体の専門家の方に対してではなく、身体の専門家ではなくラグビーの指導をされている方々向けなので、表現にも工夫が必要です。





参加された指導者の方々に理解してもらうだけでなく、その先にいる子ども達にも理解出来るようにすることが重要だからです。

(それでもまだ難しかったという声をいただきましたが…)






講義内容として、

・ラグビーを始めスポーツの動きには、「土台となる動き」が存在していること。

・土台となる動きの質を高めておくこと、高め続けることが、伸びしろを伸ばすことにつながること、そしてそれが怪我の防止にもつながること。

・パワーで勝負するだけでなく、剛柔併せ持った肉体、動きの獲得が高いレベルでの活躍には必要であるということ。

・「相手の力を封じる」という概念のデモンストレーション

・精神面とパフォーマンスの関係性

・JARTAが今回紹介するトレーニングで獲得を目指す動きが、実際のラグビーでどのような形で現れるかを2015ワールドカップの映像を使って解説。


などを中心にお話ししました。







後半はその内容に沿う形でグループに分かれてトレーニングの実践と指導実践です。

JARTAから数名の講師に各グループでの講義を受け持ってもらいました。






大事にしたのは、一方的に教える、という形ではなく、一緒に良いものを作り上げるということ。



加瀬トレーナー|JARTA認定講師


橋本トレーナー(左)、今井トレーナー|JARTA認定トレーナー


吉田トレーナー|JARTA認定講師


高塚トレーナー|JARTA認定講師






ラグビー経験が豊富なのは確実に指導者の方ですし、実際に子ども達に関わるのも研修生である指導者の方々です。

それゆえ、彼らの意見は非常に重要な意味がありますし、それに呼応する形でトレーニングというものはより良いものになっていくのだと思っています。






ワールドカップで五郎丸選手が有名になったように、ラグビーは今とても注目を集めています。

僕もラグビーを観るようになったのはまだまだ最近と言える程度ですが、実際に目の当たりにするとめちゃくちゃ面白いですよ。

ラグビーが大事にしている「ラグビー精神」も、大好きです。

(ラグビー憲章をご参照ください)


ぜひ、競技場に行って観戦してみてください。







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毎度のことながら更新間隔が開いてしまいました。

この間イタリア研修を終え、その後はフィジカルコーチを務めているブラインドサッカー日本代表合宿の帯同をしておりました。

イタリア研修の様子は、また後日改めて。
ここでは写真だけ少し載せますね。








前記事「伸びしろを伸ばすための秘訣」の続きです。




まず僕は、「伸びしろを伸ばす」というシンプルな言葉は、決して短絡的にパフォーマンスアップを目指すという意味では使っていません。

今回はその理由をお話しします。






前回、伸びしろを伸ばすための秘訣として「謙虚さと他者へのリスペクト」を挙げました。

これは第一線で活躍している選手達と接する中で、「活躍し”続ける”ためには必須要件」だと感じてきたことです。

仮にこれらが無くとも、もしかしたら生まれ持った筋腱の強さなど、いわゆる”センス”で活躍できるかもしれません。





しかし、多くの事例が示す通り、恐らくそれは一時的なものになると思います。






なぜなら選手としてやっている以上、全てが上手くいき続けることは有り得ないからです。


いろんな要因によって良い結果が出なくなるのがスポーツです(逆もまた然り)。

チームや監督の戦略上スタメンを奪われたり、不運な怪我に見舞われたり、ルールや道具が変更して不利になったり、有る事無い事でメディアやファンから叩かれたり。





本人が肉体的に「良い状態」、「高いパフォーマンスを発揮」していると感じていても、それがすなわち”活躍できる”とはイコールではないのです。






本人にしてみれば、非常に”理不尽な”理由から、活躍を阻害される環境に置かれる可能性はいつだってあるのです。






活躍し続ける選手は、それでも毎回必ず這い上がってきます。

他者や他の要因のせいにせず、自分を省みて、今までよりもさらに自分に磨きをかけてきます。

つまり心身ともにパフォーマンスアップしてくるのです。

それが本当に一流の選手だと思います。






そうでない選手はどこかで自分以外の何か・誰かに責任転嫁する傾向にあります。

極端な形でいうと、「自分はこんなに上手いのに、〇〇のせいで、、」という思考回路。





何度も言いますが、謙虚さや他者へのリスペクトを持った選手は、絶対にこのような思考には至りません。






実際、このような思考傾向はパフォーマンスアップを阻害します。

謙虚さを失った状態というのは、「自分はすごい」って思うこと。

これは、実は裏を返すと暗に「もうこれ以上うまくなる必要がない」と自らに言っています。

つまり、無意識的に、もうこれ以上上手くならないという方向性に自分を誘導しているとも言えるのです。






でもそれは、その環境(チーム・スタッフ・対戦相手)・そのルール・その期間という限局された中での「すごい」なのかもしれないのです。

(例えば日本のスター選手が海外移籍してリザーブに回される構図)






短期的に伸びしろを伸ばすだけであれば、単に運動学・解剖学などに則ったトレーニングだけでいいかもしれません。

そしてそれは知識と技術さえあれば、できることなのかもしれません。






しかし、僕が主宰するJARTAの認定トレーナーの方々に目指してもらいたいところはそこではありません。もちろん僕自身にも当てはまることです。






我々が目指すべきは、知識と技術さえ身につければ誰でもできてしまう仕事ではありません。

なぜなら、目の前の選手は目の前にしかいないからです。






当たり前のことですが、これは非常に重要なことです。





目の前の選手は、他のどこを探しても、目の前のその人しかいないのです。

身体も、心も、生きてきたヒストリーも。






”目の前の選手”に全力で向き合え、共に人間的な成長もできるようなトレーナーになってもらいたいのです。

「結果としてそうなった、選手と共に成長できた」ではなく、ここまで書いてきたことの重要性を「すでに理解している」トレーナーになってもらいたいのです。






知識や技術は、「誰が教えても同じ」という普遍的なものでは決してありません。





同じ知識・同じ技術であっても”誰がどんな想いを持って教えるのか”によって、その質は大きく変わるのです。

(このことは少なからず学校教育で感じている方も多いのではないでしょうか。)






このブログを読んでくださっている方は、これだけは決して忘れないでください。






知識技術は、誰がどんな想いを持って教えるのかによって、大きく質が異なります。






僕自身はもちろんのこと、JARTAの講師・トレーナーはもちろんそのように思ってもらえるようになっていく必要がありますし、そのためにはやはり「謙虚さと他者へのリスペクト」を持ち続ける必要があるのだと思っています。





最後に。

クラブチームや部活などで頑張っている若い選手にはやはりスポーツを通して人間的な成長につなげてもらいたいですし、プロ選手には長い間活躍してもらいたいと強く思います。


そしてJARTAの講習会でご縁のあった方々には、知識技術だけでなく、”JARTAで”学んで良かったと感じてもらいたい、、講師一同、そんな気持ちでやっています。






参考に、、

「伸びしろ」とは。

辞書によると、「能力的、人間的に成長する余地のこと」とあります。


「いくら経験値が多くとも、そこに安定することを良しとせず、新たなものを常に吸収しようとする人、自分のあり方を常に修正しようとし続ける人」

一言で言うと、自分の在り方を常に模索し続ける人ですね。










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こんにちは。
最近はお知らせ関連のブログ内容が多かったので、今回はこってりいきます笑。





選手が毎日必死で練習するのは、一つは大事な場面で実力をいかんなく発揮すること。

そしてもう一つは自分の実力を高めることです。


競技に真剣に取組んでいる方であれば、ほとんどこの二点に集約されると思います。

ここで言う伸びしろは、この後者にあたります。






どの選手に聞いてもこの伸びしろを失うことは、選手にとっては非常に怖いことであることは明白です。

「伸びしろを失う」というのは、選手の感覚でいうと「これ以上うまくなれない」こと。

自分が選手だとしたらと想像するとわかると思いますが、これは非常に怖いことです。






「もうこれ以上うまくなれない」






この現実を実感してしまったら、誰が苦しい練習を続けられるでしょうか。

練習やトレーニングに必死になって真剣に取り組めるのは、その全員が「もっと上手くなれる」と心の底から信じているからでしょう。

(そしてそのプロセスこそがとても楽しかったりしますよね。)








僕はこれまで選手をサポートするにあたって、この伸びしろをどうやって伸ばすのか、伸ばし続けるのかを常に考えざるを得ない状況に置かれ続けてきました。


何のためにサポートしているのか、何のために自分の仕事があるのか、と問われれば、迷いなく「選手の伸びしろを伸ばすため」と言えるぐらい、考え続けています。

もちろんその先に選手が試合で良い結果を出せること、というベクトル上での話です。






そして、あくまで現時点で言えることではありますが、僕が感じていることは、「伸びしろを伸ばすためには、伸ばし続けるためには、身体的な側面からだけでは全く事足りない、説明がつかない」ということです。






僕は身体の専門家という立場なので、当然身体という側面から選手のことを考えることが多いです。

しかし、その身体を形作り、その身体を前提として「動き」を作り上げているのは、もっと別のものであるという感覚です。


それらの働きの結果、身体や動きが形成されている、と思えるのです。






これは、数々の一流選手と関わらせてもらってきた経験上感じていることなので、もしかしたら一般的な感覚とはズレているかもしれません。






語弊を恐れずにそれを表現すると、僕の現時点での答えは「人間性」です。

答えと言いながらえらく抽象的な概念を出しましたが…。


情報の量と速度が非常に高度になってきている現在、このような人間性という概念は、軽視されがちなものですが、僕は誰に何を言われようが重要なものだと思っています。






人間性という抽象的な概念には、当然人によって定義が異なりますので、ここではあくまで僕自身の定義という前提で話を進めます。






人間がその伸びしろを伸ばし、伸ばし続けていくためには、人間性が非常に重要な鍵であり、僕はそのために必要な人間性の定義を、「謙虚さと他者(知識)へのリスペクト」としています。

(もちろん他にもたくさんありますが、ここでは代表的なものを。)






逆転した表現をするとよくわかります。

謙虚さを無くして傲慢になり、他者へのリスペクトを無くして他者を蔑むような態度になるということです。






こうなってしまったら、選手としても人間としても終わりってことです。






刀は、自らのサビで折れるのです。







毎回僕のブログは長いというクレームが多いので笑、続きはまた次回。








JARTA

中野 崇


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