JARTA代表 中野崇オフィシャルブログ「和して同ぜす」Powered by Ameba

JARTA|日本アスリートリハビリテーショントレーナー協会
代表の中野崇のブログです。
武道・武術の概念をスポーツ選手のトレーニングやパフォーマンスアップ、コンディショニングに応用しています。


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おはようございます。

 

朝晩がだいぶ涼しくなり、ずいぶん秋が感じられるようになりましたね。

ただまだまだ日中は日差しが強い日もあり、外でスポーツをする時にはサングラスが欠かせません。

 

 

 

 

 

サングラスといえば、僕は冬でも日中外でトレーニングの指導をする時は使います。

 

 

 

 

 

 

最近はどうか分かりませんが、今年36歳の僕の世代にとってサングラスというアイテムは、特に若手の頃にこれを使う奴は「カッコつけてる」とか「調子に乗ってる」とか言われてきたような代物です。

 

だから今は意味を持って使用していますが、なぜかどこか後ろめたい気持ちもあります笑

 

 

 

 

 

今回は、このサングラスを使う意味についてです。

最近はメディアでもスポーツ選手が使用している姿が頻繁に見られています。

 

まさか高校野球でサングラスが使われる日が来るとは…

 

 

 

 

 

昔は野球選手で試合中にサングラスをしている選手なんてほとんど見ませんでしたが、イチロー選手をはじめ、多くの選手がデイゲーム(日中の試合)では使用しています。

 

 

 

 

 

ちなみに昔の野球で日除け対策で主流だったのが、アイブラックという目の下のクマみたいなやつです。

今もそれなりの数の選手が使っていますね。

 

 

 

 

 

話を戻しまして、サングラス。

 

 

 

 

 

サングラスを使う理由は様々あると思われます。

 

 

 

日光を避けてボールや相手を見えやすくするため。

日焼け防止。

見栄えよくする。

感情を隠す。

変装、キャラクター作り。

威嚇。

 

 

 

などなどあります。

 

 

 

 

 

ここではその中でも「疲労」との関係性について述べたいと思います。

まず、サングラスが有効である点の一つとして、日光に含まれる紫外線が目に入るのを防止できるというものがあります。

 

 

 

 

 

ここからは少しだけ専門的な話になりますが…。

活性酸素という名前を聞いたことがあるでしょうか?

 

 

 

 

 

これは白血球による免疫システムなどにも有効に使われている重要な物質なのですが、疲労の大きな原因としても知られています。

簡単に言うと、周囲の組織を酸化させる作用があるのです。

 

 

 

 

 

紫外線を浴びると、この活性酸素が通常よりも過剰に発生し、疲労につながると言われています。

 

 

 

 

 

ちなみに活性酸素の影響を最も受けるのがミトコンドリアであり、そのエネルギーが最も使われる先である筋肉と自律神経細胞です。

(乳酸が疲労の原因だ、という説は最近ではすでに否定されています)

 

 

 

 

 

だから日焼け防止は非常に重要な疲労対策でもあるのですが、目から入る紫外線も同様に防ぐ必要があります。

 

 

 

 

 

目から紫外線が入ると、目の中にある角膜というところを中心に上記のように活性酸素が発生して炎症反応が起こります。

 

もちろん全身に紫外線(特にUVA)を浴びることによる炎症反応・活性酸素発生による疲労の発生は防止しておくのは当然ですが、目から入る紫外線をサングラスによって防ぎ、紫外線由来の疲労を防ぐことも重要な課題です。

 

 

 

 

 

最近はコンタクトレンズによも紫外線カットの機能があるものが多いので、それを使用するのも疲労対策としては有効です。

 

 

 

 

 

もう涼しくなってきたからと油断せず、紫外線対策は継続してください。

この時期に、夏に溜まった疲労を修復するつもりで、身体のケアに取り組んでくださいね。

 

 

 

 

 

 

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中野 崇

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おはようございます。

昨日は、僕の出身地である大阪府堺市の名物である阪堺電車(路面電車)に家族で乗ってきました。

 

 

 

 

 

その帰りにはこれまた堺名物の穴子寿司を買って、両親も含めてみんなでいただきました。

 

 

 

堺は古い街だけあって、歴史にまつわる場所や物が多く、歴史が好きな方にはなかなか楽しんでいただける土地です。

 

 

 

世界最大の前方後円墳で有名な仁徳天皇陵や、刃物、自転車、そして千利休でも有名です。

 

 

 

 

 

 

ちなみに与謝野晶子ねーさんは高校の先輩です笑

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前置きが賑やかになりましたが、今回は、会員動画の新しいダイジェスト版視聴のご案内です。

 

 

JARTA会員動画についての詳細は前回のご案内で記載しましたので、そちらをご参照ください。

 

前回のご案内(プロ野球&女子サッカー合同自主トレサポート)

 

 

 

 

 

新しいダイジェスト版は、毎年行っているイタリア研修の場面です。

 

 

 

 

 

研修期間中、このブログや公式FBなどではその様子を紹介はしていますが、ほとんどすべて画像のみでしたが、実際は多くの画面でビデオ撮影をしており、記録してあります。

JARTA会員動画では、それらをほぼ全てお見せできることになりました。(注:プラチナのみ)

 

 

 

 

 

内容は、

・セリエAフットサル、 S.S.ラツィオトップチームのフィジカルコーチたちとのディスカッション・プレゼンテーション

 

 

 

 

・セリエAサッカー、S.S.ラツィオトップチームのフィジカルコーチ・理学療法士とのディスカッション・プレゼンテーション

 

 

 

 

・セリエAサッカー、インテルユースフィジカルコーチのレクチャー場面

 

 

 

 

・IPAC(イタリアフットボールトレーナー協会)のレクチャーとプレゼンテーション

 

 

 

 

それぞれ、通常のメディアでは絶対に見ることのできないリアルな現場の様子や、日本とイタリアのトレーナーやフィジカルコーチなどの考え方や感じ方の違いや、共通点などがディスカッションを通して見ていただけます。

 

 

 

 

 

今回のダイジェスト版では、それぞれの雰囲気は十分に感じていただけるかと思います。

 

 

 

 

 

 

JARTA会員動画の詳細は、こちらからどうぞ。

JARTA会員について

 

 

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

 

 

 

 

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おはようございます。

 

一昨日は秋分の日でしたね。

これまでの医療、介護現場での仕事を含めて、もう平日も祝日も関係のない生活をして何年も経つので、つい祝日を忘れがちです笑

 

 

 

 

 

前回は、バットなどの道具を「柔らかく握れ」という、ごくスタンダードな指導に関して、強く「握り過ぎる」ことのデメリットとメリット(それぞれの一部)を説明しました。

 

 

 

 

 

今回は、実際にどうしたら「柔らかく握る」ことができるのかに焦点を当てて書いていきます。

ではまず、この「柔らかく握る」という言葉を分解してみましょう。

 

 

 

 

 

このフレーズは、「柔らかく」と、「握る」に分けられますね。

 

 

 

 

 

「柔らかく」とは、「ぐにゃぐにゃ」「ふにゃふにゃ」「ゆるゆる」などリラックスや脱力した状態のことです。(可動域などを示す柔軟性とはここでは区別します)

 

 

 

 

 

「握る」は、対処となるものに対して指や手を使って力を加えることです。

「握力」として表現されることが多いですね。

スポーツテストでやった、測りみたいなのを握るテストです。

とりわけスポーツにおいては、高速で動いたり、非常に重いものを操作したりするので、この握力は重視されています。

 

 

 

 

 

ここで問題があるのですが、気づきましたか?

上記の二つは、「柔らかく握れ」という形で1フレーズとして使われるのですが、中身である「柔らかく」と「握る」はなんと相反しているのです。

 

 

 

 

 

相反する二つの要素をどのようにして両立させれば良いでしょうか。

 

 

 

 

 

”最小限の力で”握れ、という答えもあるでしょうが、これではちょっと曖昧すぎて、この能力を使いこなすには不十分です。

 

 

 

 

 

これを同時に実現する鍵となるのは、「摩擦力」です。

 

 

 

 

 

手の平の皮膚と物体の間に発生する力です。

滑りにくさ、です。

 

 

 

 

例えばバットスイングの最中にバットに加える力として必要なものは、

 

 

 

【力を伝えるための力】+【バットを離してしまわないための力】

 

 

 

です。

この「摩擦力(滑りにくさ)」は、【離してしまわないための力】に加勢し、【離してしまわないため力】のうち「握力の役割」を激減させることができます。

 

 

 

 

 

どういうことかというと、バットを離さずに強くスイングするために必要な力が例えば100だとして、(さすがに有り得ませんが)摩擦力を全く使わなければ握力は100必要です。

 

しかし例えばこのとき摩擦力30を使えれば、握力は70で済むということです。

その分、手や指はリラックスできますよね。

 

 

 

 

 

これが前回の冒頭でさらっと書いた、「スポーツに必要なホールド力」です。

 

 

 

 

 

スポーツに必要なホールド力=【握力+摩擦力】

 

 

 

 

 

動きが柔らかいとされるような良い選手は、ほぼこれを利用しています。

 

 

 

 

 

そして選手だけに限らず、手で道具を扱うような職人さん、人の身体に触れて操作するようなセラピストのような職業の方の中で、上級者・達人と言われる方は、まず間違いなくこの能力を持たれていると思います。

皆、柔らかいタッチなのに力強いという高度な能力の持ち主です。

 

 

 

 

 

ちなみに一般的なホールド力の定義は、「握ったものを保持する、離さないための力」とされています。

しかしスポーツでは、離さないだけでは不十分であり、操作性や全身との連動性などにも”同時に対応する”能力が要求されるのです。

この、握力の同時実現性の能力を1フレーズでいうと「柔らかく握れ」ということです。

 

 

 

 

「柔らかく握る」ためには、摩擦力を最大化する必要があるのです。

 

 

 

 

 

「スポーツに必要なホールド力」を理解してトレーニングしないで、単に「握力を強くしたい」だけでは数値だけ上がってスポーツの場面で「使えない握力」が出来上がってしまうかもしれません。

 

 

 

 

 

最後に、摩擦力を使いこなすための条件と簡単な方法を以下に記します。

参考にしてみてください。

 

 

 

 

 

①指・手の平の関節と筋肉をとにかくひたすら柔らかくする。

手の平はかなり手首よりのところまで指のような骨(中手骨)で構成され、その間には筋肉があります。

 

 

(Wikipediaより転載)

注)骨折のページからの画像なので骨折部位に矢印が入っていますが、本題とは無関係です。

 

なので、手の平をぐにゃぐにゃ動かしておくと、かなり柔らかくなる部位なのです。

摩擦力を高める土台部分の必須要素です。

 

 

 

 

②指・手の平の皮膚が柔らかいこと・しっとりしていること。温かいこと。

皮膚が柔らかいことで、対象となる物体にへばりつくような粘着力が生まれます。

(もっと細かいことを言うと、①の状態とうまく掛け合わせると陰圧を生み出して物体が手の平に吸い付くようなこともできます)

また、接触面積の増加が起こることで摩擦力を高める役割も果たします。

 

これは保湿クリームを塗りましょう、ということではなく、普段から頻繁に手の平や手の甲を揉んだり優しく擦り合わせることで獲得できます。

(強くゴシゴシではありません)

 

ただし、この方法で準備できるのはあくまで土台です。

実際にはこの土台をもとに身体操作(バットを握る)があるので、ここで「強く握るクセ(パターンといいます)」が残っているとやはり良い土台を作ってももとに戻ってしまう、ということになります。

 

 

 

 

 

やはり選手本人がどんな意識やイメージを持って行うかがこのパターンの再構築には非常に重要と言えますし、繰り返しの練習によるパターン化は必須です。

「小さな積み重ね」は避けて通れない上達の道です。

 

 

 

 

 

また、練習の際にはベタ~っと、じわ~っとという擬音語とイメージングを用いながらの鍛錬が経験上有効です。

 

 

 

 

 

使えそうであれば、継続してやってみてください。

 

 

このようにダンベルを持ってスイングする際にも単純に強く握るのではなく、ベタ〜っと「柔らかく握る」ことを常に意識しながらやるのと、そうでないのとでは大きな差が出てきます。

 

 

 

 

 

ちなみにバッティンググローブなどの手袋をしていても同じです。

 

バットー手袋の間の摩擦

手袋ー皮膚の摩擦

 

それぞれを高めれば良いですね。

 

 

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

 

 

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おはようございます。

 

僕は普段は地元である大阪に居ることは少ないのですが、ここ数日は家で家族との時間を過ごしています。

その間(Facebookにはプロセスを投稿していましたが)、息子達は立派な石槍を完成させました笑

※槍の先端は、危険を避けるためにもちろん尖らせないようにしてます。

 

手元には作成中の写真しかありませんでしたが…

 

 

 

その槍を扱う能力とも関係するのですが、今回はバットやラケット、ゴルフクラブの握り方についてです。

 

 

 

 

 

言い方を変えると、ハイレベルな選手の道具の握り方であり、”スポーツに必要な”ホールド力、です。

 

 

 

 

 

バットやラケット、ゴルフクラブのような棒状のものを使用する競技の経験がある方は、誰しも

 

 

 

 

 

「握り過ぎるな」「柔らかく握れ」

 

 

 

 

と言われたことがあるのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

なぜだか分かりますか?

なぜ強く握ると良くないのでしょうか?

なぜ柔らかく握る必要があるのでしょうか?

柔らかく握るとはどういう状態を指すのか、と選手から問われた時、答えられますか?

 

 

 

 

 

まず、逆に強く握りしめた場合のデメリットを考えてみましょう。

 

 

 

 

 

一つ目は、慣性モーメント(値が大きくなれば回転しにくい)です。

ただし話がややこしくなるので、もっと単純に。

手の指や手首が固まることで、バットなどを振る時に、全身に大きな力を必要とされるというデメリットです。(手首が柔らかく使える時と比較すると)

 

そしてその影響でさらに手の指や手首が固まる、という負のスパイラルです。

このスパイラルは、いわゆる「力んだ状態」とも表現されます。

 

また、手首や指が力んでる選手は肩や腰なども力んでいますね。

 

 

 

二つ目は、操作性です。

当然上記とも深い関係があります。

握りしめて指や手首が固まった状態では慣性モーメントが大きくなり、バットなどは振りにくい=操作性が不良な状態になります。

 

また、握り締めると支点が固定されることにより、これまた操作性の低下が生じます。

良い選手はバットなどと手の関係性の中に複数の支点を作ります。

(角運動量や回転、重心加速の話になってしまうので、ここではこの点については掘り下げません。また別の機会に。)

 

 

 

 

 

次は逆に「柔らかく握る」ことのメリットです。

それぞれ上で説明したデメリットを裏返すことでほぼそのままメリットになります。

 

 

 

 

 

慣性モーメント・振る時に無駄な力が入らないこと、に関しては、指や手首がリラックスして自由度が高ければ、全身の運動の中でバットの重心と、握っているポイントの関係性によって手首の角度が決まり、バッティングであればそれはすなわちいわゆる「バットが身体に巻き付いた」ような手首の使い方になり、回りにくさの指標である慣性モーメントが小さい状態=回転しやすい状態=力があんまり必要なく回転できる状態になります。

 

つまりバットなどを振る時に不要に大きな力が手首や指にかからない=無駄な力を使わずに振れる状態です。

(不要にとか、無駄な力、という表現は、うまく身体操作できれば物理的にその力は必要ないにも関わらず、という意味です)

 

 

 

 

 

次に操作性におけるメリット。

柔らかく握るという状態は、手が柔らかい状態を保持している状態のことです。

なぜそれが良いかというと、手首が柔らかいと、操作したい側とは逆の先端を活用することができるからです。

 

バットでいうとグリップの先端部分

ここが全く動かない状態で先端を動かす時と、ここを同時に動かしながら先端を動かす時とでは前者は3倍程度力が必要になるのです。

 

 

プロで活躍するような選手はまず必ず手首は柔らかいです。

「柔らかく握って」ます。

手首の動きに着目して見てみてください。

 

 

 

 

 

 

では実際、どうすれば「柔らかく握る」ことができるのでしょうか?

次回説明したいと思います。

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

 

 

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おはようございます。

 

前回は、「良い姿勢・正しい姿勢」はそれそのものが目的になるべきでなく、「直後に思い通りに、迅速に動けるため」の「手段」と捉えるべきではないか、という話をしました。

 

 

 

 

 

つまり、良い姿勢をとることが目的になることで形に目を奪われ、形だけが整った、中身をともなわない姿勢になってしまう可能性があるということです。

 

 

 

 

 

繰り返しになりますが、僕は姿勢が目的ではなく、あくまで「手段」という位置付けであるべきだと考えています。

 

 

 

 

 

スポーツの世界では、「構え」という考え方がありますが、姿勢もそこに含まれる方がいいのかもしれません。

(理学療法における「構え」という言葉の定義とは異なります。ここではあくまで「一般論としての構え」としてのお話です)

 

 

 

 

 

一般的な「構え」とは次に動くための前提です。例えば「バッティングの構え」などですね。

必ず次のタイミングで実行する動きが存在し、そのための状態づくりという考え方です。

 

 

 

 

 

「良い姿勢・正しい姿勢」がフューチャーされている近年、姿勢と構えが別物のように分離した発想になってしまっています。

 

 

 

 

 

それが「姿勢の目的化」につながっているのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

姿勢も構えも直後にどんな動きをするかによって決定され、それがスムーズに効率的に迅速に、できる限り負荷なく実現されるためにあります。

 

 

 

 

 

それが実現出来るかどうかが、良い姿勢・正しい姿勢の指標とすべきではないでしょうか。

 

 

 

 

 

姿勢は目的ではなく、手段。

だからその直後にどのように動けるのかが良し悪しの判断規準の一つとなる。

 

 

 

 

僕が2015年末からフィジカルコーチを務めるブラインドサッカー日本代表の選手たち。

目が見えない選手は視覚的に良い姿勢を作ることができません。

では誰かに良い姿勢だと言ってもらうしかないのか?

そうでないなら彼らはどのようにして”良い姿勢”を獲得していくべきなのだろうか、という疑問から今回の話に至っています。

 

 

 

 

 

僕が一緒にプロ選手の指導に関わらせてもらっている、スポーツジャーナリストの中西哲生さんも、関節をほんの少し曲げておくという表現をもって、”サッカーにおける良い姿勢”を常に選手に要求しています。

 

理由は「常にあらゆる方向に動ける状態であれ」です。

 

 

 

 

 

つまり、その姿勢をとる目的がはっきりしているのです。

 

 

 

 

 

また、武士がその鍛錬の一つとして、周りの人間が全員刺客だと思って過ごす、というものもあります。いつでも瞬時に動き出せるようにすることを常とするためのものです。

 

 

 

 

 

理学療法や標準的なスポーツトレーニングには、今回のような観点はまだあまりないかもしれませんが、止まった状態から次に動くまでのスムーズさや効率性を「良い姿勢・正しい姿勢」の指標の一つにすることは、スポーツの世界では非常に重要な視点になると考えます。

 

 

 

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

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おはようございます。

 

今回は、「正しい姿勢」についてです。

スポーツにおいて、姿勢の重要性は随分語られており、近年では美容や健康、そして子ども達の授業中の集中力にも姿勢が関与することが明らかになっています。

 

 

 

 

 

その流れ上、当然のこととして「良い姿勢とは」「正しい姿勢とは」ということが求められ、多くの人が「良い姿勢になりましょう」「良い姿勢を獲得しましょう」「正しい姿勢を習得するためのトレーニング」みたいな言葉を使うようになっています。

 

 

 

 

 

では、この良い姿勢・正しい姿勢とは何なのでしょうか?

良い姿勢と良くない姿勢の境界線は?

 

 

例えば理学療法などでは、立った状態で正面から見た時に左右が均等になっていること、横から見た時に耳たぶ・肩・大転子・外くるぶしが鉛直一直線上に並ぶこととされています。

また、武道・武術の世界では「骨で立つ」というような表現が使われたりもします。

 

 

 

 

どれも正しいとは思うのですが、特にスポーツの世界ではもう少し深掘りする必要があると考えています。

あくまで私見ですが。

まず僕が感じた上記指標の問題点です。

 

 

 

 

 

それは姿勢の質です。

 

 

 

 

 

例えば理学療法などの良い姿勢の指標である上記ポイントが満たされている場合、外見上は「良い姿勢・正しい姿勢」と評価されます。

ただし、全身や身体の一部がコチコチに緊張していても同じ姿勢は取れてしまうのです。

これは良い姿勢でしょうか?

誰もが良くないと考えるでしょう。

でも上記指標の観点では良い姿勢、となってしまいます。

 

 

 

 

 

では、どの程度の緊張なら「良い」の範囲に入ってきますか?

当然、緊張ゼロなら立っていられませんよね。

仮に緊張度合いに関して何らかの回答が出せたとしても、必ず異論が出ることでしょう。

 

 

 

 

 

つまり、この観点では基準として十分に機能しているとは言えないのではないでしょうか。

(もちろん、一つの指標としては非常に有効ですし、上記部位の並びが崩れていることで身体各所への力学的負荷が増加することは言うまでもありません)

 

 

 

 

 

まずここで考えたいのは、そもそも良い姿勢・正しい姿勢は何のためにあるのでしょうか?

一つは先ほど挙げた、重力下で立つ上での力学的負荷の軽減です。

 

 

 

 

 

もう一つは「姿勢は手段」という観点です。

 

 

 

 

 

姿勢は本来何のためにあるのか、ということを考える必要があるのではないのでしょうか。

 

 

 

 

 

結論から言うと、「直後に思い通りに、迅速に動けるため」だと考えています。

 

 

 

 

 

先ほどの、「見た目は良い姿勢だがあちこちに緊張が入った状態」は、ここが問題なのです。

このような状態では、すぐには動き出すことができないのです。

 

 

 

 

 

次回はこの点について詳しく述べていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

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おはようございます。

 

 

昨日は0から100の動きについて、ラグビーのシェーンウィリアムズ選手のフットワークを例にとり、落下の重要性について触れましたが、フットワークにおける落下運動はラグビーだけでなく、様々な競技のトッププレイヤーが活用しています。

 

 

 

 

 

例えばものすごいフットワークが武器の一つになっているバルセロナのメッシ選手

彼の凄さは身体操作の柔らかさやボールコントロールとして表現されることが多いのですが、この落下運動の巧さも特筆すべきポイントだと考えています。

 

動画を貼り付けますので、落下運動に着目して見てみてください。フェイントにも使っていますね。

 

 

 

 

 

 

 

この動きをイメージとして伝えるために、よく0から100、または静から動と表現される訳ですね。

 

今回は、その逆についてです。

このような表現は、「動き出し」「方向転換」つまり選手に入力されるイメージとしては「脱力した状態から力を入れる」という方向にあります。

前回も書いたように、これは非常に有効なイメージングです。

 

 

 

 

しかし、スポーツの場面では連続的に動くことが要求されます。

つまり、0から100を選手に習得させるためには、100から0も教えなければならないのです。

 

 

 

 

 

フットワークなど、何度も0から100を作るためには、何度も0を作れることが必要だからです。

 

 

 

 

 

つまり動き出し・加速・方向転換、に必要な部位に力を入れたあと、また力を抜くという能力も併せて習得する必要があるのです。

 

 

 

 

 

これは単に構えの段階からリラックスしようという0→100のプロセスよりも難易度は高くなります。

なぜなら100→0はほとんどの場合、動きの中で実現しなければならないからです。

 

 

 

 

 

習得するには無意識にできるぐらい繰り返す必要がありますし、何よりこの100から0というイメージを選手自身が明確に持っていることが欠かせません。

 

 

 

 

 

コツとしてはまず息を止めずに呼吸をうまく使うこと。

特に呼気(息を吐く)です。

難しい動きをする場合、多くの選手が知らぬ間に息を止めています。

 

吐くことで脱力はやりやすくなるので、これは必須だと思ってください。

動きの中での呼吸の活用は技術として対象化すべき項目だと思います。

 

 

 

 

 

また、落下のところで話したように、重心の上下動の操作も重要な要素です。

 

 

 

 

 

落下を活用するためには、その前は重心が高い状態を作る必要があるからです。

この少し重心を高くする際の感覚が100→0です。

上手くできると全ての力を抜く感じが得られます。

 

 

 

 

その観点で改めてシェーンウィリアムズ選手やメッシ選手の動きを見てみてください。

落下の前にほんの少しだけ重心が上に上がります。

ただしトッププレイヤーは、相手選手にも察知されないようにする技術に長けているため、非常に分かりにくいですが…。

 

 

 

 

 

もちろんこの能力を習得するために必要な身体機能や身体操作は存在し、そのためのトレーニングはJARTAにはたくさんありますが、何れにせよまず上記二点は必須なので、練習の時や指導の時に少し意識してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

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おはようございます。

昨日は大阪にある羽衣国際大学にお伺いし、ちょっとした打ち合わせをしてきました。

アスリートの栄養に関する相談と、現状のスポーツ栄養に関する課題を専門の先生に相談させていただきました。

話の流れの中で、JARTAとしてやれること、やるべきことが見えてきた、非常に有意義な時間になりました。

 

 

 

 

 

さて今回は、「0から100」という表現についてです。

皆さんはこの表現を聞いたことがあるでしょうか?

スポーツ選手やコーチが時々使います。

 

 

 

 

 

この表現は、選手やコーチがパフォーマンスアップを考える際、最近よく話に出てきます。(人によっては0から1や、静から動とも言います)

この0から100の能力を高めるという表現の目的は、リラックスした構えからの急激な動き出しのスピードを高めるような話の時のイメージングなどで使われています。

 

 

 

 

 

実際、このイメージを持つことはとても有効です。

特に動く前の構えの段階で無駄な緊張を排除するためにはとても使える表現だと思います。

構えの段階で不要な緊張が入っているケースは非常に多いので。。

 

 

 

 

 

構えの段階で不要な緊張が入っていると、何が良くないかについて簡単に説明します。

 

 

 

 

 

最も大きな理由は、「遅くなるから」です。

 

 

 

 

 

動き出す際には、運動学的にも生理学的にも物理学的にもリラックスして「落下現象

を最大活用することが最も有効です。

 

 

 

 

 

例えばもう引退していますが、ラグビーのシェーンウィリアムズ選手なんかは最高レベルの落下の使い手です。

彼の急激に方向転換する際のきっかけとしての落下運動は分かりやすいです。(0:40あたりなど多数出てきます)

 

 

 

 

 

 

 

この落下そのものを使いこなすこと自体も難易度が高いことなのですが、実際に落下現象が使える選手であったとしても、構えの段階で緊張が入っていると、このプロセスに入るために時間がかかるのです。

 

 

 

 

 

緊張→脱力→落下(動き出し)

という2アクションになるのが理由です。

 

 

 

 

 

また、そもそも構えの段階で緊張が入っていることで、落下技術は使えないことになるケースの方が多いのは言うまでもありません。(主に大腿四頭筋が阻害因子となっています)

 

 

 

ただ今回僕が伝えたいのは、この逆の表現なんです。

次回説明します。

 

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

 

 

 

 

 

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こんにちは。

 

今回は主に選手向けの内容です。

 

選手の皆さん、日々の練習メニューをこなす中で、なぜその練習をしていますか?

コーチや監督は、なぜ皆さんにその練習をするように指示したのでしょうか?

 

 

 

 

 

日々の練習を行う中でレベルアップを考えるとき、この観点は実は非常に重要です。

選手としてレベルアップしていく上で、「なぜ監督はこのメニューを課しているのか、なぜこのメニューをやる必要があるのか」という”指導側の視点”を必ず持ってもらいたいのです。

 

 

 

 

 

なぜなら、そこには必ず「意図」が存在するからです。

 

 

 

 

 

もし自分が指導側の立場だったとしたらどうでしょう?

自分のチームの選手の練習メニューを考案するとき、今日のメニューを決めるとき、何か意図を持ちませんか?

 

 

 

 

 

良い指導者ほど、そのメニューを得た先に何があるのかがクリアに見えています。

 

 

 

 

 

つまり指導側には、このメニューを行うことで選手達に得て欲しい「何か」があるはずなのです。

 

 

 

 

例えばサッカーのコーンドリルを指示されて実施するとき、単にコーンの周りを動くルートを覚えてただそれをひたすら迅速にこなせるようになろう、ではなく、「なぜコーンドリルを行うのか」「なぜこのルートで動くのか」「なぜこの距離なのか」などを考えると、指導側がどんな能力を自分たちに得させようとしているのか、すなわち試合でどんなパフォーマンスを発揮して欲しいのかが見えるのです。

 

 

 

 

 

それを理解して練習を行うことは、習得効率的にも有効ですし、何より戦術上・戦略上の指導側の意図を理解できるという優れた選手になることにつながるからです。

 

 

 

 

 

これは指導側の視点から見たとき、非常にありがたいことであり、僕自身も実際によく感じることです。

 

 

 

 

 

例えばチームであるフィジカルトレーニングを実施した際、「この動きは試合のこんな場面で使えそうですね」と言ってくれる選手はやはり試合で高いパフォーマンスを発揮する選手ですし、チームの戦術の理解力も高い選手なのです。

 

 

 

 

 

実際に練習メニューやフィジカルトレーニングを作る際、僕も監督やコーチと必ずそんな話をします。

僕のフィジカルトレーニングのメニューは、必ず「監督が何を求めているのか」をベースにして作られているのです。(もちろんこちらからも提案はします)

 

 

 

 

 

指導側の意図を汲んで練習すること、これはトップ選手の共通項の一つです。

トップ選手は、特に説明されなくても、自ら練習メニューの意図を読むことが習慣化されています。

 

 

 

 

 

逆に言えば、そういう視点を持った選手が試合で高いパフォーマンスを発揮できるということも言えるのです。

そういう選手は、自分の立場で何を求められているのかということにまで思考が及びますし、そういう選手は自分の課題を見つけるのが上手いという共通項も感じています。

 

 

 

 

 

もちろんメニューごとに目的は説明をされると思いますが、多くの場合、それは曖昧な形で表現されます。「フットワーク向上のためのメニューです」みたいな形です。

 

必要なことはもう一つ上の視点、「なぜフットワークを向上する必要があるのか、フットワークを向上して何を実現したいのか」です。

 

 

 

 

 

多くの競技において、どんなに局面におけるパフォーマンスが高くても、指導側の意図が汲めない、戦術・戦略理解の乏しい選手は使ってもらえないという場面が多々あります。

 

 

 

 

 

これはビジネスの世界では「Why思考」と呼ばれ、上司の意図をよく理解して仕事ができる人が共通して持っているとされる思考方法です。

 

「この商品に関するデータを集めて欲しい」と指示されたとき、なぜこのデータを集める必要があるのだろう、何に使うために集めるのだろうと考えること・理解することができる人と、そうでなく単に言われた通りデータを集める人とでは、そのまとめ方やデータの質は大きく差が出るのです。

 

 

 

 

 

同じ仕事、同じノルマであってもどちらの評価が上がるのかは明確です。

 

 

 

 

 

「今日の練習メニューだからやろう」「練習メニューの中の課題をこなすことで上手くなろう」

と考えることはもちろん大切なのですが、それだけでは同じ努力をする上で非常にもったいないのです。

 

 

 

 

 

今日の練習メニューの意図は何だろう

なぜこの様式で、なぜこのメニューをやるのか

監督はどんな戦術を実現するために何を自分たちに習得させいのだろう

 

と考えることを日頃から必須事項として自らに課していってみてください。

これまで見えなかったものが見えてくるかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

JARTA

中野 崇

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おはようございます。

前回の記事で、セミナーや読書などのインプットをする場において、その学習効率を高める重要性を述べました。

その観点において僕が考えるポイントは以下の二つ。






1)目的を明確に持つこと

2)受講中は二重の意識を持つこと






それぞれ説明します。

まず一つ目、「目的を明確に持つこと」

今回の内容であるセミナーに関しては、受講の目的、となります。





「何のために受講するのか」です。





「〇〇を知るために、〇〇を習得するために」と考えた方も多いと思いますが、実はそれではちょっと足りません。

学習効率を高めるためには、もっと具体的にする必要があるのです。





例えば、「この前痛みをとりきれなかったあの人の痛みをとるため」や、「自分の施術時の身体操作を高めるため」、「サッカーにおける選手のフットワーク能力を高めるため」など、具体的なものをいくつも持っているとより効率が高くなります。





知りたいことがあって、答えやヒントがあれば、頭に残りやすいということです。




そしてこの姿勢であれば、質問ができるようになります。

セミナー終了後に必ず質問する機会が得られると思いますが、そこで質問が浮かぶかどうかは、実はこの辺りが問われているとも言えます。

(実際に質問するかどうかは別として…)






続いて二つ目。

これが最も重要です。





それは、「アウトプットするために」という前提を強く持って受講することです。





理学・作業療法士やスポーツトレーナーの世界では、何のためにセミナーで学習するかというと、大半は「クライアントのため」に集約されます。





つまり、得た知識や技術を使いこなせて、要はクライアントに活かせて初めて価値が出るものなのです。





だからクライアントのためにどう活かすか考えながら(=アウトプットを前提として)受講することが重要なのです。





この意識の有無で、講義内容の入り方にかなり差が出ます。






JARTAのセミナーの場合は、その学習効率を高めようとするには、さらに必要なことがあります。





「クライアントである選手が習得する」ということを目的に組み込むことです。





つまり、JARTAのセミナーは自らの学習であると同時にクライアントのための「準備」であるという”二重の意識”を強く持って臨むことが最大のポイントになるということです。





なぜならスポーツトレーナーの現場では、その場で伝えて終わりではなく、選手自らがコンディショニングやトレーニングを実行できるようになることが、パフォーマンスアップや障害予防の大きな鍵になるからです。





自分だけの習得に留まらないところが肝心ですし、結果的に準備という意識を両立して持って受講した方が自分の習得率も高まるのです。






このことは、前半部分でJARTAセミナー特有と表現しましたが、実際には読書などどのようなインプットもこのような意識で行うと学習効率は高まると思います。





せっかくなら日々の学習効率を高めてインプットしたいと思われる方は、ぜひ試してみてください。







JARTA

中野 崇


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