夜光花さんの『薔薇シリーズ』最終巻です。
良かった!
面白かった!

バトルありスリルあり涙ありで
ファンタジー好きにはたまりません!
もちろんBLですからボーイズのラブもあります。
3ぴシーンもありですよー♪

シリーズファンにとっては、ラスボス・アダムをどう倒すのかと、
もう一つ、主人公・啓は二人の攻めのどちらを選ぶのかが
気になってると思います。

これから読む方は口絵を見ないで読むことをお勧めします。
口絵はネタバレでもありますので。
ナギは事前にその情報を得ていたので
口絵を見ないようにカバーの下に隠そうとして、
チラッと見えてしまったという((( ;゚Д゚))

(゜Д゜≡゜Д゜)えっ?私、見ちゃった?
と焦りましたが、大丈夫でしたwww
ナギの目に入ってきたのは一部分だけだったようですw

この口絵、とても素敵なので読了後にじっくり味わいました~♪

【関連レビュ】
薔薇の刻印  薔薇の血族  薔薇の陰謀
薔薇の奪還  薔薇の守護

薔薇の誕生 著者:夜光花 イラスト:奈良千春
SHYノベルス BL小説 2012年7月
★★★★★
薔薇の誕生 (SHYノベルス289)/大洋図書
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愛してる、俺の薔薇騎士――
◆あらすじ(裏表紙)
薔薇騎士団の総帥であり、唯一の薔薇騎士である啓は、金髪の守護者・レヴィンと、赤髪の守護者・ラウルのふたりに守られながら、不死者の始祖で初代薔薇騎士でもあるアダムと死闘を繰り広げていた。 時間が経つほどに闘いは悲惨になり、誰もが、啓やレヴィンでさえも傷ついていた。 そんななか、啓はある真実に気づき始めて…… 不死者となりレヴィンと共に生きていくのか、人間としてラウルと共に生きていくのか―― 薔薇騎士と守護者。 逆らうことのできない運命の結末は? ◆

上質なダークファンタジーを読み終えたという満足感と言ったら!

薔薇シリーズ全6巻、
一度も中だるみを感じさせることなく
読み手をぐいぐい牽引していく夜光さんの筆力に脱帽!

最終巻にも痛みや涙を伴う描写がありますが、
それら全てが納得のエンディングへと導いていってくれるのです。

啓の亡き父・エリックが一つのキーでしたが、
彼も知らなかったもう一つのキーが啓の母・マリア。
彼女が物語の結末を大きく動かします。

未来へと繋がるエンドに感無量でした!

――命とは、死んで終わりではないんだ。無数に繋がる数珠繋ぎのようなもの…――
――君が生まれて初めて愛の意味を知る――

どちらも啓の亡き父・エリックの言葉ですが、
まさしくそれが描かれた物語だったのではないかと思います。
人はみなたくさんの愛に支えられて生きている。
愛し愛され育まれた命は、死してなお脈々と繋がっていくのだと。

そんな風に感じ取った時、
それならばアダムはどうだったのだろうと、
ふと彼に思いを馳せました。

アダムにとっての房枝(啓の祖母)はいったいどんな存在だったのだろう。
彼はこの先、どうしたかったのだろう。
彼が真実求めていたものは?

この疑問は解かれることはないまま。
というわけで、心残りはもう少しアダムに語らせて欲しかったことですね。

そして、これを書かずに感想を終わらせることはできない!
それは何かといいますと。
この巻でも薔薇の世界を見事に描ききってくれている奈良さんの絵が素晴らしいんです!

読了後は、カバーイラスト、口絵、扉絵、挿絵のすべてを
1枚1枚じっくり見て薔薇の世界を堪能しました。

最後にある見開きの未来絵のような
後日談が読めることを期待して全サ応募し、
啓と一緒に薔薇の誕生を待ちたいと思います♪
(それまでにシリーズ通して再読したい!)

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