夜光花さんのSHY『薔薇シリーズ』第5弾です!

2010年9月に刻印が出版され1年強で5作という
著者の執筆ペースの凄さもさることながら、
どの巻もぐいぐいと物語に読者を引っ張りこんでいく吸引力は感嘆に値します。
上質なダークファンタジーですね!

この巻でも、いなくなるキャラが複数いて、
それが啓の身近な人間となると、
寂しさ悲しさと共に心細さも感じます(;´Д⊂

【関連レビュ】
薔薇の刻印  薔薇の血族  薔薇の陰謀
薔薇の奪還

薔薇の守護 著者:夜光花 イラスト:奈良千春
SHYノベルス BL小説 2011年12月
★★★★★
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お前を愛するよ 俺の愛を疑うな
◆あらすじ(裏表紙)
金髪の守護者レヴィンと赤髪の守護者ラウル。ふたりの大切な守護者を取り戻し、啓は薔薇騎士団の総帥となった。 そんな束の間の平穏のなか、三人目の守護者であるマリオが騎士団に戻ってきた。 ライバル心を隠さず、堂々と啓に好意を示すマリオに、ラウルは苛立ちを増していき、レヴィンは啓に触れなくなり、避けるように距離を置き始めた。 一体どうして? レヴィンのことがわからなくなり、啓は焦燥する。 どこか歯車が狂ったまま、アダムたちとの闘いに備えるが…… 愛情と憎悪、少しずつ見え始めた過去、いくつもの想いが複雑に絡み合うなか、啓が薔薇騎士団の誰かを殺すという予知がされて!? ◆

人員不足となりながらも結束を強めていく薔薇騎士団と
着実に成長を遂げていく啓。

アダムとの闘いも個人戦から団体戦へと変化しています。

そして3人目の守護者であるマリオの存在が、
啓とレヴィン、ラウルにも影を落としていきます。

それと同時にレヴィンとラウルの絆が出来つつある。
お互いを認め始めているのが嬉しい。
でも、相変わらずなツンケンやりとりは健在ですが(笑)
いまやこれはネタのようなもん?

そして、恋模様については、
3ぴはなく、それぞれにHシーンがあります。

啓がどっちとどうなるのかというのより、
今は物語そのものの行方に気持ちが持っていかれるので、
別にHシーンなくてもよいよ?って気持ちになってるナギだったり。
いえ。もちろん美味しく頂いてますが、
それがなくても存分に世界に浸りこめるお話だということです(笑)

現在進行形のお話の中に、過去エピが散りばめられていて、
少しずついろいろなことがわかってきます。

エリックから啓へと託された指輪のメッセージには胸がつまりました。
この指輪がどう生かされてくるのだろう。

そして、エリックの謎が何を指しているのか、
アダムとの決着が啓に、そして世界に何をもたらすのか、
次の完結編に期待が高まります!

でも終わるのは寂しいんですよね。
結末を早く読みたい気持ちと、寂しさが同じだけ沸いてくるのは
大好きシリーズだからこその心情ですな。

奈良さんの絵は、今回も素晴らしいっ!
カバーイラスト、口絵もしばし見入ってしまいました。

そして、見開きの挿絵ですよ!すごい迫力!
モノクロでもすごいけど、カラーだったらどれほどだろう。
カラーでも見てみたいー!

最後に大事なこと!
シリーズ完結編『薔薇の誕生』は初夏頃発売予定ですが、
この『薔薇の守護』との連動で全サがありますよ!
すごくすごく楽しみなのですヾ(=^▽^=)ノ

完結編発売直前にはシリーズ再読したい!

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