7 自転車の装備 ~野宿と自炊をしながらの自転車旅指南~ | 迷った時は旅に出ろ ~自転車日本一周(完)~

もくじ

 1 旅の前に

 2 トレーニング、事前知識

 3 装備品~衣~

 4 装備品~食~

 5 装備品~住~

 6 野宿のすすめ

 7 自転車の装備

 8 その他役立ったもの

 9 旅の進め方

 10 さいごに

 

 

 

7 自転車の装備

 

7-1 パンクについて
 パンク修理キットは必要です。タイヤレバー、パッチ、のり、やすり、そして空気入れ。修理キットは100均のものでも十分使えますが、金属製のタイヤレバーが付属しているものはリムやチューブを傷つけることがあるので避けたほうがいいでしょう。
 パンクの場所を見つけるのに、「水を張った洗面器を使おう」とか書かれていますが、実際は音でおよその位置を定め、あとは唇にチューブを近づければ場所はわかるはずです。パンク補修剤というものもあるのですが、タイヤが重くなったりべたつくのでおススメはしませんね。
 空気入れは規定の空気圧まで入れられるしっかりしたものを使うように。荷物も多いので空気圧が高くないと結局疲れるだけです。そんなわけで気圧計がついているものがベストです。私はある程度まで空気を入れ、あとはガソリンスタンドや自転車屋さんで空気入れを借りてしっかり入れるようにしていました。チューブのバルブには種類があります。ちゃんと合うものを選びましょう。フランス式→イギリス式に変換するアダプタも存在します。これがあるとフランス式チューブでも、まちの自転車屋さんなどで空気入れを使ってしっかり入れることができ非常に役立ちました。スペアチューブもあると安心ですね。
 5000kmを超えるあたりから、恐らくチューブではなくタイヤ側に問題が出てくるはず。そろそろスペアタイヤを探しながら旅をしたほうがいいと思います。

 

パンク修理中。

 

これはかなりレアケースみたいですが、ブレーキをかけすぎてリムが薄くなり、裂けてしまったトラブル。結局前後二輪やっちまいました。長距離旅ならではのトラブルかもしれません。

 

 

7-2 パニアバッグ
 自分の自転車はもともとパニアバッグやキャリアーがセットになっているものだったので、どれを選んだらいいのか、というアドバイスは避けます。私はたまたま買った年のモデルは完全防水仕様だったので大変助かりました。そのぶん重さはありました。
 重心は低くするのが定石です。後ろより前を軽くしたほうが安定し、操作性も高くなります。ママチャリで旅をする場合、かごに重い荷物を入れるのは危ないですよ。

 荷物が重くなるとどうしてもキャリアーに負担がかかります。友人は転んだ時に曲がってしまい、補強してもらっていました。世界一周レベルの方もキャリアーの補強をされている方が多いようです。
 背中にザックを背負って旅をするのは極力避けましょう。疲労度が激増します。

 

7-3 周辺機器
自転車に関わるものの中から必要そうなもの、おススメのものをまとめました。

 

ヘルメット・・・怪我防止。特にトンネルに入るときは必ず着用。これで助かる命もある。
ライト・・・フロント、リア共に必要。リアは絶対つけたほうがいいです!トンネルでは点滅させる設定のほうがドライバーとしてはわかりやすい。最近はUSBで充電できるコンパクトタイプもあるので明るさ次第では検討する価値はありそう。取り外し可能であればヘッドライトは無くてもいいかもしれませんね。
バックミラー・・・個人的には非常に役立ちました。後方から迫る車を振り返ることなく確認することができ、安全走行に役立ったと思います。
サドルバッグ・・・自転車修理用品を入れていました。奥底にへそくりを忍ばせてある。
サイクルメーター・・・モチベーションが上がる。高価なものでなくていいから着けるといいですよ。
ゴムひも・・・荷物をまとめるため。フック付きが便利でした。
ボトルケージ・・・フレームにつけられるものを2つ装備していました。サイズを変えることができたので、太め(600ml)のペットボトルでも入れることができました。
ワイヤーキー・・・盗難防止。都会以外ではほとんど使わなかったけどね。あんな自転車をわざわざ盗む人はいないと思っています。
オイル・・・主にチェーンに吹きかけるもの。コンパクトで安いので100均のものを使っていました。たまには掃除をしましょう。使い古した歯ブラシも掃除には役立ちましたね。

トライバッグ・・・トライポーチと呼ぶメーカーも。ハンドルとトップチューブの間に固定する小さなバッグ。ここには携帯電話やカメラを入れておき、いいな、と思った風景を写真に残していました。お菓子を入れてつまみながら走ったこともあったなぁ。
携帯マルチツール・・・自転車用十得ナイフのようなもの。色んなタイプがありますが、六角レンチやタイヤレバー、チェーン切り、±ドライバー、等々がひとつになっています。短距離なら無くてもいいけど、長距離になると意外と使うシーンも多く、自分としては助かりました。チェーン切りがあったので今でもチェーン交換時に使っています。

自転車スタンド・・・無くても立てかければいいし、あっても重くてうまく立たないこともある。1mくらいの竹の棒をサドル裏にかませて立ててる旅人もいました。私は時折、ペダルが逆回転しないことと段差を利用して、「ペダルで立たせる」という技を使っていました。…伝わるかな。

 

後半の旅の自転車仕様。サドルポールに取り付けられるキャリアーを取り入れたせいでサドルバッグがハンドル部分に無理やり取り付けられている。

 

スペアタイヤ装着時。

 

ハンドルまわり。中心にあるのはカメラの三脚。

右ハンドル手前には(おやつが入った)チョークバッグをぶら下げています。

 

 

次回: 8 その他役立ったもの

 

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