6 野宿のすすめ ~野宿と自炊をしながらの自転車旅指南~ | 迷った時は旅に出ろ ~自転車日本一周(完)~

皆さんお待ちかね!?今回は野宿指南ですよ。

 

もくじ

 1 旅の前に

 2 トレーニング、事前知識

 3 装備品~衣~

 4 装備品~食~

 5 装備品~住~

 6 野宿のすすめ

 7 自転車の装備

 8 その他役立ったもの

 9 旅の進め方

 10 さいごに

 

6 野宿のすすめ

 

6-1 判断基準

 野宿をする時、どんな場所を選べばいいのか。

 チェックポイントはいくつかあり、総合的に判断します。完璧な場所はほとんど無いので、リスクを理解し、そのリスクが回避、もしくはがまんできる要素があるかどうかで判断します。

 

・集まっている人の種類は穏やかか。

・壁に落書き、駐車場に円状のタイヤ跡等は無いか・・・暴走族などが来る、夜うるさい可能性があるため。絡まれたくはない。

・トイレ(≒水の確保)はあるか。その場合きれいかどうか・・・汚い、破壊されている、落書きがある、といった場合は注意。

・夜間閉鎖されない場所か。

・熊は出ないか。・・・主に北海道。

・周りに住んでいる人の目につかないか・・・通報される恐れ。逆に無さ過ぎても何かあったときに助けを呼べないことにもなる。危なそうな場所であれば保険として多少の人目は良しとする場合もあります。

 

あるとうれしい要素

東屋・・・雨風、夜露をしのげる。目隠しになる。大きな木の下でも可。

平らな地面・・・斜めのところで寝てみれば意味が分かります。

水道・・・飲めるかどうかチェック。

トイレ

電源・・・現代人には欠かせない。「現場」が見つかると逮捕されます。

きれいな景色・・・あえて朝日や夕焼けが見えるようにテントを設置したりもする。

近くに銭湯や温泉、コンビニ等がある

 

人生二度目の野宿は三重県桑名市の市場でした。
雨宿りで入ったらお店のおばちゃんが勧めてくれました。

 

 

 

6-2 野宿場所

 

 公園、運動公園、道の駅、河川敷、海岸、山、神社、寺、橋の下、キャンプ場、バス停、廃墟、閉校した小学校、閉店後の駐車場、・・・に、宿泊経験あり。
 いずれも自己責任でお願いします!!もちろん直火はやめましょう。

 

自分は避けていた場所

・・・最終列車が遅く、始発が早いので迷惑がかかる。バス停も同様。時刻表をよく見てから判断するといい。

・・・神社は無人のところも少なくないが、お寺はたいてい人が住んでいる。朝も早い。

雨の日の河川敷・・・増水の恐れ。そもそもそんな日は屋根のあるいい場所を見つけたらさっさとその日の移動を終了する。

海岸・・・砂がテント内に入る、風が強い、なぜかかゆくなる、べたべたする、のが理由。

・・・動物こわい。

 

水は無いけどなかなかいいロケーション。静かでよかった。

なぜかわかりませんが、屋根やそれに相当するような木があるだけで結露しにくくなります。

 

 

6-3 野宿の心得(?)

 私たち旅人とは、その場所にあつかましくも勝手にお邪魔させていただいている身です。影のような存在でなければならないと思っています。当然ながらゴミは残さない。来た時よりも美しく。極力迷惑にならないようにする。朝は人が来る前に撤収する、もしくはすぐ移動できる状態にしておく。人が来たら挨拶をする。←笑顔と清潔感が大事。

 

 襲われたりしないの?と聞かれることがありますが、私はこう考えます。「襲う側も、テントの中に大男がいるのか貧弱な奴がいるか分からないのに簡単には襲わないでしょう。」と。いきなり襲うことはないだろう。襲うとしても、護身用ナイフを用意したり、誰かに連絡する時間くらいはあるだろう。と踏んでいました。不安な時は入り口に自転車を置いてブロックするような形にしたこともあります。出入り口が二か所あるテントとかだと逃げやすいかもしれませんね。

 

 最近は道の駅も厳しいので、(そもそも許可無く泊まるのはイケナイことですよっ。)なかなか野宿場所も見つからないと思います。事前にネットやコンビニで地図を観察し、大きな公園や広い河川敷などの目星をつけておくといいでしょう。また、目的地近くになったら周囲を観察し、もしだめだったらここに戻ってこよう。という場所を見繕っておくと安心です。

 

 「ここで大丈夫かなぁ、でももう暗くなるしこの先寝られそうな場所があるかどうか分からないし、でも雰囲気良くないなぁ。」と不安を抱えながら野宿をしたり、意を決して移動してみたけどいい場所が見つからず真っ暗になって更に不安になったり。夜になれば人もいなくなるだろうと思ったら若者がやってきてスケボー始めて全然眠れなかったこともあります。大変なご迷惑をおかけしたこともあるし、怪しまれたり(当たり前)、逆にとても良くしていただいたり、面白い人に出会ったりと、いろんなことがあるのが野宿です。

 

 人によっては、人間が一番怖いからと言って山中を好む人もいるし、水もあるし変な人も来ないという理由で墓地(!)で寝る人もいる。野宿なんて考え方次第かも。

 

 

以下、野宿場所写真集です。

 

増水の心配がない日の河川敷にて。

近くにトイレやテーブルがあってなかなかよかった。

 

早めに中は片付け、朝食を摂っているいる間にテントの裏を乾かします。

 

お寺で寝た時。

 

キツネにつきまとわれた小雨の日。

屋根のあるところが無くて渋々こんなところへ避難。

 

公園の遊具に近づくヤンキーはいない。

夜も早朝も子供は来ないのでたまにお世話になりました。

 

北海道のバス停はもはや家。

住めそうです。

 

韓国人旅人と共に過ごした。

水が飲めなくてやばかった。

 

海岸にて。どっかの道の駅の裏だったかな。

 

これはちゃんとしたキャンプ場です。鳥取砂丘近く。

 

目の前が国道で車も多く、寒くて眠れなかったバス停。

もうちょっと進んだところにもう少しいい野宿場所も見つけたが時すでに遅し。

そんなこともあるさ。

 

24時間空いている休憩スペース。

センサー式のライトがうざかった。

 

朝市が始まりおじさんに起こされた場所。

青森県むつ市の道の駅。

道の駅は朝早くに来る農家さんがいるので、とにかく邪魔にならない場所を選ぼう。

もしくは早めに出発するように心がけたほうがいい。

 

テント入り口に置いたままにしたゴミを漁るカラスに起こされた場所。

近くに温泉もありロケーションもよかったがいい思い出はない。

 

歩き遍路旅ではさらに条件は厳しくなる。

屋根や壁があるだけ、横になれるだけでもありがたい。

本当に必要なものとはそんなに多くないことを知る。

 

 


次回:7 自転車の装備

 

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