野宿と自炊をしながらの自転車旅指南
もくじ
1 旅の前に
2 トレーニング、事前知識
3 装備品~衣~
4 装備品~食~
5 装備品~住~
6 野宿のすすめ
7 自転車の装備
8 その他役立ったもの
9 旅の進め方
10 さいごに
2 トレーニング、事前知識
2-1 自分がやったこと
日帰り旅を数回行いました。運動部でもないので最初は往復10km、20km、そして80kmくらい。その後2週間ほどの旅を経験しました。この時実際に旅の荷物を(もちろん)積んで、1日に自分はどれくらい走ることができるのか、どれくらいできつくなるのかなどを実感。当時は野宿をする勇気はなかったので初めて「ゲストハウス」を利用したり、「ユースホステル」を使って旅をしました。何度かキャンプ場も利用し、自炊をすることで何が必要で何が余分なものかを知ることができました。自転車のポジションも走りながら試行錯誤。その後もネットで調べてベストなポジションを探る方法を研究。ずぼらなので自宅で特別な筋トレとかはしていないです。でもできればしたほうがいいと思いますよ。
2-2 勉強したこと、しておけばよかったこと
地図の読み方、想像力をつけよう。地図が読めれば携帯電話の省エネにもなるし。下記の判断材料から、目的地までの道を選択したり、到着時間の誤差を少なくすることができます。
・等高線・・・言わずもがな、その道の緩急がわかる。密集しているほうが急。
・道の形状・・・蛇行している場所は斜面の可能性が高い。等高線がない場合の判断材料。
・地図の色、建物の量やその間隔・・・都会か田舎か。まぁこれは見ればわかりますね。
・線路、川が道沿いにある・・・ある程度緩やかな斜面の可能性が高い。線路は急斜面は登れないため。
自転車のメンテナンス知識。パンクの修理方法はもちろん、ポジション調整の方法、チェーンの交換方法、油をさす場所、さしてはいけない場所、でしょうか。これくらいは調べなくてもいいようにしておいたほうがいいでしょう。私はメンテナンス本を持参していたので、困ったときはこれを開いて対処しました。最近はスマホで調べられるので楽になりましたね。
天気図をもうすこし読めたらよかった。実際天気予報はあんまりアテにならない。数日先を計画するなら参考になるが、当日の天気は天気図も併せて見ます。しかし30分~数時間先を見るのは肌感覚が優先される。湿気、風、香り、雲の様子などから進むかどうかを判断していました。もちろん外れることも少なくないけど、慣れてくると結構当たるものです。
日本の歴史を今一度おさらいしておけばよかった。特におススメしたいのは「古事記」。日本各地にこの古事記に書かれている舞台があるし、数多の神様が各地に名と伝説を残している。お寺も星の数ほどある。寺社仏閣は一切見ないのであれば関係ないけど、勉強していればより深く知ることができたはず。仏教の流れも知っていると尚楽しい。
ロープワークは覚えておいて損はないです。「もやい結び」「自在結び」「巻き結び」「プルージック」あたりはよく使ったし、役立ちました。結び方を覚えるのはもちろんだけど、その結び方の目的や特性をよく理解することが大事。登山用品コーナーに「細引き」と呼ばれるロープがあるので3㎜程度のものを4~6mくらいで買っておくとなかなか使えるとおもいます。必要があればナイフで切って使います。
ツエルトはロープワークができないと張るのは難しいでしょう。
(四国遍路旅の様子)