国際恋愛ブログなのに、がんネタが続いています(^▽^;)
ここ1ヶ月で起きたことがいろいろありすぎて、自分の備忘録にと忘れないように書いてます。

ポートの抜糸が終わり、いよいよ抗がん剤開始。
私の腕は血管が見えにくいのでいつも点滴に痛い思いをしてたけど、ポートがあるから快適ですニコニコ
吐き気どめの飲み薬、点滴の後に抗がん剤を入れていきます。

アレルギーなどもなく無事点滴が終わり、トイレに行こうとしてベッドの枠を触ったらピリッと来ました!これがエルプラットの副作用かな?
結局副作用らしいものはそれぐらいで、初めての抗がん剤なので母が心配して、付き添ってくれる予定だったけど、全く吐き気もなくいつもと変わらないので帰ってもらいました(^^;;


冷たいものに反応するのはそれから3日程続きましたが、吐き気はあいかわらずなく、手足もまめにクリームを塗ったりしていたので意外と快適に過ごせました。あとは効くのを祈るばかりです。


数日毎に採血し、ASTが少しづつ下がっているよと聞いて涙が出る程嬉しかった(*^▽^*)
でも腎機能は異常ないのにカリウムが高くてカリメートというクソまずい粉を飲んでました。
外科の回診で先生達が「腫瘍崩壊してそこからカリウムが出てるのかもしれないね」と話してました。

…それって効いてるってことですよね!?


抗がん剤投与して約1週間後ASTがなんと正常値にまで下がり、退院のお許しが出ました!
入院から1ヶ月、ようやく家に帰ることとなりました。



家族、友人、同僚などなどみんなのサポートに本当に感謝です(‐^▽^‐)



私が現在行っている治療はXELOX(ゼローダ、オキサリプラチン)、アバスチンです。

最初先生が使おうと思っていた抗がん剤が
私のがん細胞の遺伝子型と合わなくてこの方法になりました。

消化器科から外科に転科して、治療法の説明を家族と一緒に受けたんですが、
その時肝機能が入院直後よりも悪化していて(AST200以上)、
普通だったら抗がん剤中止にするんだけど、腫瘍に効けば下がるかもしれないけどどうする?と聞かれました。

これしか方法がないんだからやってみます!がんばります!と気合い入れて先生に返事しました。

で、早速午後から抗がん剤点滴のためのCVポートの埋め込みオペをしました。
初めてのオペ怖かった~ 局所麻酔で1時間程度の簡単なものだけど、オペはオペだもん。

私は首の静脈からカテーテルを入れています。
鎖骨下静脈はまれに血栓ができることがあるとかなんとか…
でも、首のあいた服着るとカテーテル見えるんだよね汗
なのでスカーフは欠かせません。これからは冷房対策になるし気にはならないかな^ ^




…5日後。

まずは胃の内視鏡を朝一ですることに。何から何まで生まれて初めて。
あまりの緊張に母が付き添ってくれました(つД`)ノ アラフォーなのにすみませんねぇあせる

担当の先生が上手でオエッとなったのはカメラが通る時2回ほど。

「胃はきれいだよ~」と先生。
胃がんじゃなくてよかったよ。少なくともまだ食べれるから。

「他の検査は入院してもらうけど、今日はどう?」と先生。
え?もう入院?でも早く治療始めたいし、家にいても仕方ないし。


入院手続きを済ませて、家族とランチに出かけました。
その時すでに肝臓がどんどん大きくなっているのが自分でも分かるぐらいで、
胃が圧迫されててあまり食べられなくなっていましたが、家族と楽しい時間を過ごしました。


翌日から大腸内視鏡、MRI、レントゲンなどありとあらゆる検査を1週間ぐらいかけてしました。


検査の結果、直腸にがんがありました。病状説明の時に知りましたが、4cmぐらいあったそうです。よく腸閉塞にならなかったな… だから逆に発見が遅れたのもあるけど。


検査が終わり、数日後、家族(彼も日本語分からないけど)と一緒に先生から現在の状況を聞きました。

「直腸からの肝臓、肺転移」 …え?肺にもあったの?てかそっちの方がショックなのはなぜ?
両肺に1cmぐらいの転移があるのですが、先生は「そんな気にしなくて大丈夫だよ」と後日私にフォローしてくれました(^^;; ショックだったのが顔に出てたみたい叫び

脳には今のところ転移はないそうです。
血流にのって転移する場合は、直腸→肝臓→肺→脳っていう流れが多いようです。


いわゆるステージとか余命とか先生は口にしませんでしたが、これってよくあることなのかな?
余命っていっても人それぞれだし、ステージとか言われても家族がショック受けるからかなあ…

「聞きたいことは何でも聞いてくださいね」と先生は言うけど、意外と何を聞いたらいいのかすぐには出てこないものなんですね。
CTや内視鏡の画像をみて家族も頭真っ白状態だったようです。


とりあえず、がんになったら必ず聞くであろうという質問をいくつかしました。
①他の転移を見つけるためにPET-CTが必要か
②セカンドオピニオン
③先進医療(保険適応のない高度な治療)


PETについては既に原発部位が分かっているし、他に小さな転移を見つけたところで治療自体には影響がないのでする必要はないのではとのこと。しかもここに設備がなく近隣の病院で予約をとらないといけないので、すぐできないそうです。今年導入予定とのこと…(ー ー;)

あとセカンドオピニオンについては、近くに大学病院があるのでそこと県外の病院(この時点では具体的には決めていませんでしたが)にお願いしようかと思っていましたが、先生曰く「受けたいなら全然構わないけど、この状況ではオペもできないし、選択肢は少ないので結果は同じになると思うよ」と…しょぼん

しかも県外の有名病院ならセカンドオピニオン受けるのに数ヶ月かかることもザラだそうです!!

肝臓の状態があんなだから、そんな待てないよガーン

で、最後の先進医療については重粒子線とか陽子線治療とかの放射線関係を考えていたけど、小さな腫瘍が数個程度なら効果が期待できるけど、私の肝臓の場合ほとんど腫瘍に埋め尽くされてるから肝臓なくなっちゃうよって言われましたしょぼん

とにかく直腸よりも肝臓が深刻な状況で一刻も早く治療を始めた方がいいとのことで、ここの病院でお世話になることに決めました。





先生からは入浴はOKと言われていますが、体に負担がかかるので、足湯をしています。
足湯でも半身浴と同等の効果だそうで、病人にとっては足湯がいいようです。
もちろん体を清潔に保つためにシャワーはしていますが、夜寝る前にすると寝つきがよくなるしオススメです。

こんなバケツ買ってみました。

イノマタ リラックス足湯 ホワイト 2503

好きな香りのバスソルトを入れてリラックス効果で免疫力もアップ!NK細胞がんばれ!
…2日後。
総合病院の消化器科を受診しました。

受診前に看護師からの問診があり別室に通されるんですが、経緯や今の体調など聞かれ、カルテに入力しその時に紹介状を看護師が開封し確認します。横から見えるので覗いてみると…






「…本人さんにはまだ悪性とはお伝えしていません…」という文章が見えたような気が(@_@)


看護師さんが紹介状を読みながら「全肝置換ってなんだろう?」ってブツブツ言ってるんだけど、これも嫌な単語ですね…間違いなく汗

診察前にすでに告知を受けてしまった気分。でもその時は検査もしてないから結果が出るまでは分かんないと心に言い聞かせて診察を待ちました。


やっと診察室に通されて、先生に「かなりお腹出てるし硬いね。だいぶ前から気にならなかったの?」と聞かれました。

お腹出てるのは年のせいだと思ってたけど、硬いのはいろんな先生に気になるから見てもらったけど、何も言われなかったんだよね…しょぼん


午後から腹部CTを撮ることになり、それまでは絶食で点滴することに。家族に帰りが遅くなると伝えるとかなり心配されました。


今まで病気したことなかった私。点滴も生まれて初めて(叫び)なぐらいなのに、CTとか緊張するわ~。(´д`lll)


CTの結果が出たので先生に呼ばれました。
画像を一緒に見て頭が真っ白なりました。
肝臓が丸いポコポコしたものにほとんど埋めつくされていたのです…
間違いなくがんですね(≧д≦)素人目にも分かりますよ、これぐらい。


先生いわく、このがんのでき方は他にもがんがあってそこからがん細胞が転移してできる「転移性」のものだそうで、もとのがんのある部分(原発部位)を見つけないと、どんどん飛んでくるから精密検査をしないといけないということでした。


とりあえず5日後に再診の予約を取り、母に迎えを頼むついでに簡単に病状を電話で説明しました。
…母が泣きながらやってきました。


次の受診までの5日間は、人生で一番長く感じた5日間でした。




がんと診断されてから友人がある本を貸してくれました。
彼女のご両親、義父もがんになっていて、実父は末期胃がんから再発なく現在も元気に過ごしているという奇跡を私も以前目の当たりにしていました。
大腸がん、肝臓がんの食事について貪るように読みました。

玄米菜食が基本で肉、卵、乳製品は厳禁。
これってマクロビと同じ感じかなあ?
家庭でできる 自然療法 誰でも出来る食事と手当法(改訂版)

偶然にもうちの彼も昔マクロビをやっていて、今も玄米は食べています。
これを機に彼もまた本格的にマクロビを始めようと協力してくれることになり、一緒に頑張っています。

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今朝の朝ごはん。もやしと玉ねぎ、青のりの味噌汁。
たけのこ昆布、しらす、もやしのすりごま和え、梅干しと全粒粉天然酵母パン。

彼の愛読しているマクロビ本。

Zen Macrobiotics: The Art of Rejuvenation and Longevity
循環器内科で処方された薬を飲んで見ましたが、出血はあれからないものの今度は下痢が続くようになりました。胃痛はこの頃おさまっていましたが、あいかわらず仕事から帰ると37度前半の微熱が続いていました。


やっぱり循環器内科じゃダメだと思い、無理やり仕事を休ませてもらって別の胃腸科を受診しました。そこで初めて腹部エコーをとってもらい、先生からの一言…


「胃ではなくて肝臓が腫れてるよ」


…え?今まで胃が悪いと思っていたのに。肝臓?どういうこと?ウイルス感染か何か?


ここでは治療できないから、と総合病院に紹介されました。
何か大変なことになってきた…どうしよう。仕事休めるかなあ(>_<)
胃腸科を受診してから10日ぐらい経った頃、胃痛は少しおさまっていて久しぶりに友人に誘われフレンチを食べに行きました。胃の調子はまだ完全ではなかったのでアルコールは飲んでいなかったのですが、コースのメインは牛肉でした。他にも前菜でチーズの盛り合わせを食べました。


たくさん食べないようにはしていましたが、牛肉を食べている途中でまたあの胃痛がよみがえってきたのです。途中友人に見えないように痛む部分を押さえながら、なんとか食事を終えて家に帰りました。


…翌日。
お昼頃にお腹がグルグルいいだしてトイレに行ったら、なんと下痢ではなく出血していました叫び

一瞬頭が真っ白。でもトイレ便器は真っ赤。

これはヤバいのでは?とすぐ病院に行こうとしましたが、あいにくの日曜日。
救急外来に行こうか考えましたが、これぐらいで行ったら怒られるかなとかいろいろ考えてしまい、唯一日曜日にやっている循環器内科に行ってみることにしました。でも、行ってみると日曜日に開いてるということでそこにはインフルエンザらしき子供がいっぱい…


結局1時間半ぐらい待った後診察してもらえることに。

今までの経緯を話して、採血と触診してもらいました。
その時に前から気になっていたみぞおちあたりを押さえると硬くて痛みがあることも伝えたのですが、先生は問題なさそうだと言いました。
採血結果はCRPという炎症反応が出ているのと白血球が少し高いこと、発熱しているということで感染性のものではないかという診断でした。
先生は「感染性胃腸炎には抗生物質は使わないんだけど、出血があるのでちょっと出してみるね」と言い、一緒に下痢止めと整腸剤を処方しました。ジスロマック(マクロライド系)だったのにちょっと不安を覚えましたが…
2年前に仕事を辞めてから日本と海外を行ったり来たりしていた私。
職場の健康診断は受けていましたが、辞めてからは前の職場でアルバイトとして不定期に働いていたのでここ2年は受けていませんでした。
とはいっても、職場の検診も簡単なものでがん検診は希望者のみ(自腹)、しかも人がいなくて忙しいのでわざわざ休んでまで受ける人はほとんどいません。まして20~30代の人はまあしないでしょう。私もそうでしたし。

体調の変化があったのは3月の始め頃。
激しい胃痛でした。感染性胃腸炎かな?としばらく様子を見てましたがなかなかよくならず、1週間ぐらいしてから近所の胃腸科に行きました。

その時の先生はお腹を触診して、微熱がありのども腫れているようだからと感染性胃腸炎と診断をして胃薬と整腸剤をくれました。これでよくならなかったらバリウム透視するからまた来なさいと言われました。

その後胃痛は少しづつよくなりましたが、スッキリしない日が続きました。もう少し様子見ようかなと薬がなくなったあと数日経ったある日、今度は…
今化学療法1クール目ですが、心配していた大きな副作用もなく通院治療になり退院できることになりました音譜

また治療スケジュールについては後で書きますが(がん治療に興味のない方はすみません)、心配していた肝機能が改善して随分楽になりました。歩けるようになったので家での生活も少しづつできそうです。

彼も入院と同時期にグアムから来てくれていて、お借りしている家と実家を行き来する予定です。ありがたいことに、車で5分と近いので私でも運転できそうです。