管理栄養士&フードコーディネーター&ジュニア野菜ソムリエの
コーゲヨーコです。
「外食するなら何料理がいいですか?
やっぱり日本料理ですか?」とよく聞かれます。
わたしのおすすめは、
ずばり「地中海料理」です。
地中海料理のいいところは、
色の濃い野菜をたくさん食べる。
肉と魚の摂取量のバランスが良い。
ハーブや香辛料を使う。
エクストラバージン・オリーブオイルを使う。
赤ワインを飲む。
英医学誌「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(British Medical Journal、BMJ)」 の発表によると、
「地中海料理」が、心臓病や癌、アルツハイマーなどの神経変性疾患にかかるリスクを減少させるという研究結果が出ています。
2008年3月には、
イタリア、スペイン、ギリシャ、モロッコと共同で、
地中海料理を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の
世界無形文化遺産へ正式に登録申請したそうです。
わたし的には、自分がいっている
このバランスシートに近い料理が
「地中海料理」だと思っています。
白色ハート ・・ 炭水化物・イモ類
黄色ハート ・・ 動物性たんぱく質(魚・肉・卵・乳製品)
緑色ハート ・・ 野菜・きのこ類
赤色ハート ・・ 果物
青色ハート ・・ 豆・豆製品、海藻、種実類、小魚・魚介類
ダイエッターには
「地中海ダイエット」というダイエット法もあるので、
ご存知かと思います。
地中海料理って?
まず地中海ってどこ?
ここ↑わかるかな~?
地中海料理とは、
ギリシャ・イタリア・ポルトガル・スペインなどの
ヨーロッパや北アフリカ諸国の
地中海沿岸の料理です。
特徴としては、
野菜と果物の摂取料理が多い。
シリアルやパン、とくに全粒粉を使ったものを多く食べる。
ナッツ類・ベリー類・豆類・イモ類の摂取量が多い。
オリーブオイルが主要な脂質源である。
魚・鶏肉・乳製品を少量から中等量食べ、赤身肉(牛肉・羊肉など)摂取が少ない。
卵の摂取量は週4回以下
少量から中等量のワインを食事と一緒に飲む。
というものです。
理想的な地中海ダイエットに近い食事をしているほど、
心筋梗塞を起こす危険が低くなるということもわかっています。
心筋梗塞のリスクは、
地中海料理を多く摂取している人で、
オリーブオイルで78%低下
食物繊維で54%低下
果物で57%低下
野菜で58%低下
魚で69%低下
アルコールで43%低下していたそうです。
「ダイエット」という言葉は、
ギリシャ語の「DAITA」からきていて、
「生活の仕方」というような意味があるということ。
「ダイエット」とは、
「良き人生を導く法」というここと
「命を与えるもの」、
つまり食物・栄養物の両方を指すそうです。
精神と肉体の調和を図る上で、
バランスの取れた食事や食事法が
「ダイエット」ということになります。
地中海に面した地域が国は違えど
共通する食材で伝統的に食されてきた食事、
しっかり味わってみてください。
日本人おなじみの「イタリア料理」とは違い、
1950年までのイタリア料理の食事内容は、
主食は、穀類(パン・パスタ・ポレンタ)、
そして野菜・果物・植物油(オリーブ油)
チーズ・魚というのが主要な食材で、
肉は、常食されていませんでした。
しかし、近年は生活向上にともない、
肉や砂糖を追い求め、美食褒章偏食に陥り、
「文明病」といわれる糖尿病・動脈硬化症・高血圧症が多発。
日本と一緒です。
だから、今みんなが大好きな「現在の」イタリア料理は
太りやすくなっています。おいしいですけどね。
地中海料理について
●パスタについて
外食するとき、できれば「こってりしたパスタ」より
「さっぱりした野菜パスタ」を選んで見ましょう。
例えば、茹で上がったパスタに
生のトマト、生のバジリコ、パルメザンチーズを
一振りかけ、生のオリーブオイルをまぶしたようなものが地中海らしいパスタです。
食事のときに気をつけるのは、
蕎麦やうどんのようにすすって食べるのではなく、
1回ごとにフォークで少しずつ巻いて
30~50回数えてよく噛むことです。
簡単なことですから、実行することで食事量が
コントロールできます。
●パン
日本では柔らかいパンが多いですが、
地中海を取り巻く地域では、外側も内側も
固めのパンが主流です。
パーネ・インテグラーレと称する
原麦入りパンが繊維質が豊富で健康食として賞味されています。
●魚介類
青魚が豊富でかたくちいわし・鯖・サーディンが主流です。
貝類(アサリ・ムール貝等)も豊富です。
●油(オリーブオイル&青魚)
低温で固まる脂肪分は飽和脂肪酸といわれ、
この動物性の脂は、血液をドロドロにし、
心臓病や脳卒中の原因になります。
一方低温で固まりにくいのが、不飽和脂肪酸。
分子構造からオメガ3・オメガ6・オメガ9の3つに
分けられます。
オリーブオイルは、オメガ9の不飽和脂肪酸。
青魚は、オメガ3という不飽和脂肪酸。
この両方は摂取を心がけたい油です。
●野菜
もう皆さんおなじみの赤いパプリカや黄色いパプリカ、オレンジのパプリカなど
色鮮やかな今話題のファイトケミカルの豊富な野菜。
ポリフェノールの多い紫色まで揃った、
虹色の野菜たち。
たっぷり食べたいですね。
●ワイン
赤ワインのポリフェノールは、活性酸素を取り除く働きがあり、動脈硬化・脳血栓・心臓疾患に効果あります。
白ワインは、ポリフェノールが少ないですが殺菌作用があるので、生ものと一緒に食べるときには良いです。
ヨーロッパの水は、硬水で飲みにくいため、ワインが飲みやすいので水の代わりに飲むようになったとか。食欲増進もあるようです。
地中海地域の食材は、キリスト以前から自然が人々に与え、
その自然に人々は従って生きてきたわけですから、
この地域における信仰や宗教も当然この地域の食材にも密接に結びついています。
なので、日本でも「地産・地消」というように、
その地域のものを食べるというのが健康や長寿を
維持する最も基本的な要素といえるでしょう。
適切な食材、食事は健康維持につながり、
健康で健全な精神へと橋渡ししてくれます。
ギリシャ時代から伝わる
「健全な精神は
健全な肉体に宿る」
という言葉の意味は、そういうことではないかなあ~と
思います。
地中海料理から、学んだことがもう1つ。
「ダイエット」と「宗教」のつながりです。
これは、次回お話します。
最後まで 読んでくださってありがとうございました。
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