北海道エアシステムが地上約３０メートルまで接近。エンジン点検で18日まで欠航

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国土交通省は１０日、北海道・奥尻空港付近で４日、北海道エアシステム（ＨＡＣ）が運航する小型航空機が地上約３０メートルにまで接近し、対地接近警報装置が作動するトラブルが発生したと発表しました。機体は急上昇し乗客乗員１３人にけがなどはなかったが、運輸安全委員会は事故につながる恐れのある「重大インシデント」に該当すると判断して調査官３人を１１日現地へ派遣するそうです。

　地表への異常接近で警報が作動し航空機が回避操作を行った重大インシデントの発生は、昨年１０月に北海道・旭川空港上空で起きた全日空系機のトラブルに続き２例目ですね。

　国交省航空局によると、４日午前１１時２５分ごろ、函館発奥尻行きのＨＡＣ２８９１便が奥尻空港に着陸しようとした際、対地接近警報装置が作動した。機長が機体を急上昇させ、函館空港に引き返し午後０時１９分に着陸したものです。

　当時、奥尻空港周辺は天候不良で視界が悪かったという。急上昇した際に両翼のエンジンに制限を超える負荷がかかった可能性があり、詳細を調べているとのことですが、機材の点検、整備が必要となっている関連で、搭載する2基ともエンジンを降ろして点検することになったそうです。

エンジンメーカーからの指示だそうです。
点検を行うのは、SAAB340B型3号機「JA03HC」のGE社製のCT7-9B型ターボプロップ・エンジンです。

このため、エンジン点検の間、代替のエンジンを搭載するまで日数がかかるため、6月18日まで遅延、欠航が発生します。
6月19日以降は通常通りの運航を予定している。

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遅延、欠航の詳細は以下の通りです。

■遅延
6月11日(土)、12日(日)、18日(土)
HAC2860便：釧路　11：50->丘珠　12：40(変更前　9：35/10：25)
HAC2875便：丘珠　13：00->函館　13：40(変更前 11：15/11：55)

■欠航
6月11日(土)、12日(日)：丘珠/釧路：HAC2861便、釧路/函館：HAC2784便、函館/旭川：HAC2775便、旭川/函館：HAC2776便、函館/丘珠：HAC2874便、丘珠/釧路：HAC2867便、釧路/丘珠：HAC2866便

6月13日(月)：丘珠/釧路：HAC2861便、釧路/丘珠：HAC2860便、丘珠/函館：HAC2875便、函館/奥尻：HAC2891便、奥尻/函館：HAC2890便、函館/釧路：HAC2783便、釧路/丘珠：HAC2864便、丘珠/女満別：HAC2819便、女満別/丘珠：HAC2818便

6月14日(火)：丘珠/釧路：HAC2861便、釧路/丘珠：HAC2860便、丘珠/函館：HAC2875便、函館/奥尻：HAC2891便、奥尻/函館：HAC2890便、函館/釧路：HAC2783便、釧路/丘珠：HAC2864便、丘珠/釧路：HAC2867便、釧路/丘珠：HAC2866便

6月15日(水)：丘珠/釧路：HAC2861便、釧路/丘珠：HAC2860便、丘珠/釧路：HAC2863便、釧路/函館：HAC2784便、函館/釧路：HAC2783便、釧路/丘珠：HAC2864便、丘珠/女満別：HAC2819便、女満別/丘珠：HAC2818便

6月16日(木)：丘珠/釧路：HAC2861便、釧路/丘珠：HAC2860便、丘珠/釧路：HAC2863便、釧路/函館：HAC2784便、函館/釧路：HAC2783便、釧路/丘珠：HAC2864便、丘珠/釧路：HAC2867便、釧路/丘珠：HAC2866便

6月17日(金)：丘珠/女満別：HAC2811便、女満別/丘珠：HAC2810便、丘珠/釧路：HAC2863便、釧路/函館：HAC2784便、函館/釧路：HAC2783便、釧路/丘珠：HAC2864便、丘珠/釧路：HAC2867便、釧路/丘珠：HAC2866便

6月18日(土)：丘珠/釧路：HAC2861便、釧路/函館：HAC2784便、函館/旭川：HAC2775便、旭川/函館：HAC2776便、函館/丘珠：HAC2874便、丘珠/釧路：HAC2867便、釧路/丘珠：HAC2866便

期日：2011/06/10 ～ 2011/06/18

地上30mですか。本当にぎりぎりですね。
間一髪と言ってもいいでしょう。

結果的には警報に気が付いて急上昇をしたので事無きを得ましたが、今回の重大インシデントはヒューマンミスの可能性が高いとの報道もあります。
通常、ゴーアラウンドなどの時にはチェックリストなどで手順を確認するはずですが、ちゃんと実施をしていたのでしょうか？
航空事故調査委員の調査結果を待ちたいと思います。