■ 夏の土用 ~大伴家持 鰻の和歌~
2009年は、7月19日から8月6日が「夏の土用」です。
伝承として、「土用には、「動土」「穴掘り」など土をさわることを避ける」とされています。
また、その期間の丑の日には、鰻を食べる。「う」の付くもの食べる(瓜、うどん、梅干など)。
言葉としては、「土用灸」「土用餅」「土用干し」「土用波」「土用蜆」「土用鰻」・・・。
空調が行き届き、忘れがちですが、「夏の土用」は現代においても、健康上、極めて「危険な時期(季節)」と言えます。気温、紫外線、湿度、水分の取り方が乱れる(取り過ぎあるいは不足)など、人間を含めた動植物にとって、過酷な状況です。
さて、気学上の「土用」とは、五行の「土」が重なる状態。言い換えると、強まる・・・・。これを背景としています。
十二支で「丑」「辰」「未」「戌」は五行の「土」に分類。
7月は「未」の月=五行「土」の月
「丑」の日も五行の「土」の日。(厳密には、辰、未、戌の日も・・)
そして、それらは二黒、五黄、八白など「土星」中宮の日
あれやこれやの五行「土」が重なります。
そして、夏の五行「火」が五行「土」に力を与え「強まり」ます。
現代の我々が「土用」の伝承から学ぶべきことは・・・・・・・。
暑さから体力、気力が奪われ、弱りがちなこの時期!
●体力、気力維持の為にも、食生活に要注意!栄養をとりましょう!
→土用蜆、土用餅(豆)、鰻・・・・・・。水分+栄養!
●炎天下の「土木」「農作業」「ガーデニング(土いじり)」は事故の元!スポーツ時(ゴルフ、テニス、学生ならば部活・・・・試合や練習時にも要注意)!この時期の紫外線は・・・・・。化粧品メーカーの宣伝通りなのでしょう。
●この時期以降の台風接近時には、波に注意。
→土用波
●梅雨で溜まった室内の湿気と汚れを取り除く。
→土用干し
その生命危険度を数値には出来ませんが立秋をピークとするまで、上昇中。。。。。つまり「夏の土用」は、経験則が知らせる危険な半月
といえます。
万葉の歌人も「栄養摂取」と「水難」について言っています。!?(こじつけですが・・・。)
先日の七夕の和歌(かささぎ) に続いて、大伴家持の和歌を2首。
甚だしく(ガリガリに)痩せている吉田石麻呂に、家持は。。。
石麻呂に吾物申す夏痩によしと云ふものぞ むなき取りめせ
痩す痩すも生けらばあらむをはたやはた鰻を取ると 河に流るな
「むなき採り召せ」→夏痩せに鰻を薦め、
「河に流るな」→水に注意!と。
<ご参照>
→気学風水の道具(1) 実用品!【風水羅盤】よりも【風水分度器】!?
→気学風水の道具(2) 武田信玄「運気の書」
→重星の日(4)~本命月命との相性 中宮影響下 距離 小児殺 土用
→重星の日(5)~年齢水準と本命と月命
→重星の日(6)~用いた方位の効果・現象
→重星の日(7)~健康と方位の活用
→重星の日(8)~実践!? 【火の方術】!~
→吉方位のチェック項目!①~⑳~判定・鑑定のポイント~