皆さま、こんにちは!
昨年12月に三角線・波多浦(はたうら)駅を訪れました。
棒線駅の波多浦駅、この長閑さが心地良いんですよね。
まずは駅構内の撮影からスタートします。
波多浦駅が開業したのは昭和34年のこと。
昭和30年代は全国各地で気動車が大量導入された時期で、
それに併せて停留所タイプの無人駅が数多く造られました。
波多浦駅もそんな駅のひとつです。
三角線内では他に、ほぼ同時期に緑川駅 が開業しておりますよ。
波多浦駅のホームの写真を撮る自分。
ふむふむ、波多浦駅はホーム屋根とは別に待合室もあるんですね。
プレハブ製の待合室はそんなに古くなさそうです。
400人近くの乗降客数がある稼ぎ頭の駅ですので、
ご褒美的に建てられたものなのか…
ホームで写真を撮っていたら、待合室に居たおじちゃんから、
「何か珍しい列車でも来るのかい?」
と聞かれました。駅の写真を撮ってる時、
高確率でこの質問をされるのは自分だけ?
「列車ではなくて駅の写真を撮っていたんですよ。」
と返すと「へぇ~?」って首を傾げられます。
この反応ももちろん想定内ですよ。
普段から波多浦駅を利用するおじちゃんは気づかないかもしれませんが、
開業当時のままの便所で、言うなれば、
いつでも昭和30年代にタイムスリップできるタイムマシーンなんすよ。
それだけじゃありませんぜ!
石打ダム駅・宇土駅方向を見れば、
なお、三角線が開通したのは明治32年のことで、
塩屋トンネルもその頃に造られたモノです。
よく見ると、石積みの装飾が施されていて、
ちなみにこの塩屋トンネル、
国鉄・三角線の前身である九州鉄道が手がけたモノです。
そんな貴重なトンネルが間近で見られるだなんて…
波多浦駅、めっちゃステキな駅ですよね!
…とおじちゃんに言いたかったものの、
変質者に思われるのがオチですので、ここはグッとガマン。
「駅が好きなもんすから」
と、当たり障りない言葉を返しておきました。
宇土半島にはサイクリングやハイキングが楽しめる遊歩道が数多くあり、
有明海や島原半島、天草の島々が展望できる高野山や三角岳、
まぁ、自分は仁徳天皇陵 をチャリで1週しただけで
ゼイゼイ言っておりましたので、
宇土半島のサイクリングコースを挑むことはないとは思いますが…。
波多浦駅のデロリアン(…というか便所)で十分満足しちゃいましたし。
訪問駅リスト(JR線)
三角線(あまくさみすみ線)
↑(宇土駅方面)
波多浦駅(平成27年12月3日)