皆さま、おばんです!
ちょうど1週間前、三角線の駅巡りを楽しんだ時のことです。
終着・三角駅のお隣りの波多浦駅で写真を撮ってましたら、
一人のおじいちゃんに声を掛けられたんですよ。
自分がホームの写真を撮ってる様子がとても気になったみたいで。
「駅が好きで写真を撮っていたんですよ」
と話したら、おもいっきり笑われてしまいました。
駅趣味の面白さって、なかなか理解されにくいのかもしれませんね。
自分はこの後、レンタカーを使って石打ダム駅、
その後に赤瀬駅に立ち寄ることを話しましたら
おじいちゃんが「えっ?」って顔をされていて…
電車に乗ればすぐに抜けられるけど、
車だと道が細くて苦労するよって教えてくれたんです。
地図を見ると、石打ダム駅は確かに宇土半島のど真ん中にあるみたいで。
でもでも、「行くな」と言われたら、より行きたくなるのが心情というもの。
列車で移動すれば所要時間4分弱で着く区間を
整備がままならない山道を車を20分間走らせて、
三角線・石打ダム(いしうちだむ)駅です!
ここに辿り着く道は急カーブ、急勾配の連続。
途中には方々から樹の枝が飛び出ている区間もありますので、
石打ダム駅訪問は列車を使うのが得策です、ほんとマジで。
石打ダム駅の辺りに民家はわずかしかなく(5軒かな?)、
平成4年に竣工した石打ダムですが、
このダムを観光財源にしたい地元の手により平成元年に開業させたのが、
こちらの石打ダム駅なんですって。
待合室がダムの形をしているんす!
ダムの近くの駅は前々日に瀬戸石駅に立ち寄ったばかりでしたが、
ダムの形をした駅を見たのは初めてでしたわ。
石打ダム駅の、クレストゲート部内側の様子が知りたくて、
石打ダム駅、見掛け倒しな駅ではありませんでしたぜ。
こちらは石打ダム駅の単式ホームです。
小高い位置にあるホームから眺めても、見える民家は数軒だけでした。
なお、展望室を兼ねた資料館を持つ石打ダムですが、
アクセスは、自然歩道を1,4キロ歩かねばならない石打ダム駅よりも
せっかく駅名標にダムの絵が描かれている石打ダム駅ですが、
今ではすっかり秘境駅扱いされちゃってるようです。
乗り降りするお客さんは一人もおらず。
列車はひっそりと走りだし、山間の中に消えてゆきました。
最後に…
カーナビに「波多浦駅→石打ダム駅」のルートを入力したところ、
最初に波多浦駅→三角駅→赤瀬駅→石打ダム駅のルートが
表示されました(詳しくは地図でチェックください)。
波多浦駅→石打ダム駅の直通ルート、
険しすぎてナビもきっとガイドしたくなかったんでしょうね。
でも、そんな苦労の末にはこんな珍しい鉄橋を見ることが出来ました。
クイーンポストトラスの補強が組まれたガーター橋です。
明治32年に開通した三角線ですが、
その後の列車の重量増加に伴い大正末期に施された補強だとか。
こんな山奥にまでレアアイテムを潜ませている三角線、侮れませんぜ!
訪問駅リスト(JR線)
三角線(あまくさみすみ線)
↑(宇土駅方面)
石打ダム駅(平成27年12月3日)