技術とデザインの勉強は同時進行で～昨日の授業より（2015.11.27）②～

ナカシマです（ナカジマではありません）

こちらの記事の続きです

2時間目はデザイン基礎学科の授業です

やっと初めてのモデルレッスンが終わったばかりで、

基礎と言えどもデザインの授業はハードだと感じる生徒さんが多いですが、

サロンワークでは「お客様にお金を払っていただく」わけですから、

デザイン性が豊かで、お客様ご自身に似合うものをご提案できなければ、

お客様が「早くて安いお店」に流れていってもしかたありません

日本人は技術はできて当たり前で、そこに価値は求めるより、

可愛らしさや美しさに重きを置きます

多くの日本人は几帳面で、許せる技術レベルが高いため、

たとえ100円ショップで売られているものでも、

蓋が閉まらないものや1回使ったらすぐに壊れてしまうものはないと知っています

100円ショップで売られているものの中にも、可愛いものを見つけようとします

顔の中で最も重要なパーツである目元のデザインを制する者は

全てを制すると言っても過言ではないかもしれません

価格競争に巻き込まれず、独自の路線を歩くことを可能にするのは、

お客様から受け入れられるデザインが実践的にできるようになることです

ともすれば、職人よりの考えになってしまいがちな私たちの仕事ですが、

あくまでもお金を払うのはお客様ですので、新しい価値観を追求しつつ、

キャッシュに替えられるデザインの構築を行うことが重要です

いくら最先端でも、自分が好きでも、売れない洋服を作ってしまったら、

時間を無駄にし、在庫を抱えるだけですものね

経営者として、手堅くいきたかったら、

「今のお客様に最も似合う目元のデザイン」を提案できる人間になることです

女性の目元は日々劣化していきます

いくらお手入れをしても仕方のないことです

ですので、同じデザインでも少しずつ変えていかなければ、

「いつも綺麗」をキープできません

「いつもお願いしたい」「ずっとお世話になりたい」と

お客様から思っていただけるような存在であり続けるためには、

今モデル練習をしているときに、デザイン的な発想を根幹に置くことです

「安全性」や「衛生性」などにお金を払うお客様はそんなにはいませんから

授業では、「目と眉」、「目と鼻」の位置関係、前髪との関係性、

額の張り出し方や鼻梁の高さなどを考慮した、

エクステデザインの作り方を学んでいただきます

ある日突然、お客様が前髪をパツンと切って来られたら、

どんなデザインをご提案し、どんな未然防止をしますか

いつもと同じようにしてしまうから、お客様離れを起こす原因になってしまうのです

「ん～、なんかちょっと違うな～」と思っても、

日本人はいい人が多いので、はっきり言わず、

にっこりお金を払って、二度とそのお店には行かない

このパターンが多いですよ

お客様に鏡見せを行うと、お客様は正面からしか見ないですよね

そのときに合わせ鏡で、サイドからも確認していただくようにされていますか

サイドから見たお客様自身が他人から見られている姿です

上下でつけたエクステがこの上なく自然で美しいのは横顔です

それに気づかせてあげていますか

下まつげのエクステがない方がいい日本人はほとんどいません

目の位置的に下まつげがあった方が顔全体のバランスが取れ、

若々しくなったり、小顔に見えたりするメリットがたくさんあります

また、目尻を長くするデザインをお好みの方が多いですが、

これも似合う方とそうでない方がいらっしゃいます

授業では実際に顔立ち別に比較し、

似合う似合わない理由もきちんと把握できるようにしていきます

せっかくモデル練習をするのですから、モデルさんも練習とは言え、

「喜んで練習台になりたい」「お金を払わなくて本当に大丈夫？」

と思われるくらいのスキルを身につけてほしいです

アントスに単発講座で来られる生徒さんのほぼ全員が、

最初の段階でデザインをしっかり学ばず、技術のみで来てしまっています

何をつければ目元がどのように変化するのかは分かっても、

似合わせ方を理論的に知らずに来てしまっているために、

「似合うより好きなデザインをつけてもらいたいお客様」か、

もしくは、「あまりデザインにこだわらないお客様」が

メインの顧客層になっている可能性があります

ネイルに例えると、「自分でデザインを考えてきて全て指示を出すお客様」か、

「デザインにこだわらず1色塗りでいい」と言われるお客様」がメイン層ということです

そうなると、「施術するのが自分でなければならない理由」や

「他店との明確な差別化」はどうなるのでしょうか

技術とデザインの勉強は同時進行で！

これが最短でサロンワークを習得できる道です

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