軍師官兵衛 あらすじネタバレ 第8話「秀吉という男」① | 映画 ネタバレ・あらすじ・結末 最終回まで~ドラマもね

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軍師官兵衛 あらすじネタバレ 第8話「秀吉という男」①

天正3年7月 官兵衛は信長に拝謁した。

「上様はお気が短くて回りくどい返答を嫌います。問われたことには余計なことは申さず、要を得た答えをなさるように」
信長の近習・万見仙千代から忠告を受け、重臣たちが居並ぶ主殿で官兵衛が控えていると、信長が入ってきた。

平伏する官兵衛の体が緊張で張り詰める。

「表をあげい」威厳を持った信長の声に、官兵衛はこう申し述べた。
「織田様、すでに東海五国、畿内の大半を制し、天下統一へ向け、着々と歩みを進めておられますが、未だ従わざる者もおり、その最たる者が中国の毛利とお見受け致します。主、小寺政職は、織田様に御味方致しまする所存、その折には、我ら小寺が喜んで先手を務めまする。」

ところが、柴田勝家が「毛利はまだ敵方になったわけではない!今、重きを置くべきは中国ではなく北国じゃ。越前の一向一揆もあれば、上杉謙信への傭えもいる」と横槍を入れて来た。

官兵衛は「織田家随一の勇将、柴田勝家様とお見受け致しまする」と、まずは勝家を立て、次に
「一向一揆の大本、石山本願寺は毛利とつながっております。播磨は中国から石山本願寺への道筋。ここを制すれば、両者の繋がりを断つ事が出来ます」と説いた。
そして「毛利は必ずや織田家の敵となりましょう。毛利を倒さねば
織田家の天下布武は叶いません」と主張した。

天正3年 歴史メモ

残念ながら、ドラマ軍師官兵衛には、全く出て来ないが、
天正3年(1575年)と言えば、織田信長の長男、信忠[弘治3年(1557年)生まれ]は既に18歳.。
岩村城攻め(岩村城の戦い)の総大将を任されている。

翌、天正4年(1576年)には信長は、信忠に、
織田家の家督と美濃東部・尾張国の一部を譲り、岐阜城までをも譲っている。

信忠は幼名を
奇妙丸と言い、キラキラネームの元祖?ではないかと思われる。
(この名前についてl
戦国掲示板で話し合いが持たれています)

その頃、控えの間では、母里太兵衛(速水もこみち)達が官兵衛の戻るのが遅いので「ひょっとして信長公を怒らせたのでは?」と気を揉んでいた。
「あのお方は、気に入らねば即刻、首をはねると言う噂だ」と井上九郎右衛門(高橋一生)が腕組みをしたまま呟く。
栗山善助(濱田岳)も「そうなれば我らもタダでは済むまい」と腹をくくっていた。

滝川一益が「官兵衛殿、おぬし兵をいかほどお持ちかな?」と聞いてきたので、
官兵衛が「五百でございます」と答えると、一同は、さも話にならんというような顔をした。
「それは少なくてお困りであろう。上様に泣きつくわけだ」と、丹羽長秀(勝野洋)が如何にも、
今回の申し出はそちらの都合と言わんばかりの物言いをした。
それにも怯まず官兵衛は「柴田様と並ぶ織田家の双璧、丹羽長秀様とお見受け致しまする」と相手を立て、
これにも「かつて織田様は、僅かな軍勢であの今川義元の大軍を打ち破ったではございませんか」と
過去の織田軍の栄光を称えつつ、戦の勝敗は兵の多寡ではないと反論する。

すると、
ただひとり、足利義昭のもとを去り信長の臣下となっていた明智光秀が
「それがしは官兵衛殿の言う通り、今すぐ中国攻めにかかるべきと存じます。このまま放っておいては手遅れになりかねません」と支持の声を上げてくれた。

そこで官兵衛はスクッと立ち上がると、信長の前へと進み出て、用意していた地図をその場に広げ、一気に計略を語った。
「毛利を攻めるには山陰、山陽の二つの道筋があります。大軍を動かすには平坦な山陽道が向いており、この山陽道に御着、姫路がございます。
ここは播磨のほぼ中心、海の近く。中国を抑える格好の要地。次に播磨の形勢について申し述べます。
明石、高砂、福原、上月など、播磨のおおかたの大小名は、
今は毛利についております。されど、それは毛利の威勢をはばかっているだけにすぎず、結束は強くありませぬ。
よき大将、しかるべき大将を、姫路におつかわしくだされば、みな織田家の味方となりましょう。
某が、播磨一国を必ずや説き伏せてご覧に入れます。播磨を手に入れさえすれば、毛利を倒す事など容易にございます」
信長の目を見据えて、そこまで一気に話すと官兵衛は深く頭を下げた。

信長は無言のまま、佩刀を手に取ると不意に立ち上がった。
そして官兵衛に歩み寄ると、ゆっくりとさやから刀を抜きかけた。
官兵衛に未だかつてない戦慄の緊迫が走る。
信長は再び、刀をさやに戻し、それを官兵衛へ差し出す。
「そちに取らせる」
「ははっ!」
唖然とする家臣一同。
・・・静まりかえた座敷へ秀吉が大急ぎで駆け込んできて末席に着いた。

「遅いぞ!猿」
「申し訳ございませぬ!」
主君に調子よく遅刻の言い訳を並べ立てる秀吉を、勝家が憎々しい顔で睨みつけている。
だが、そんな事にはおかまいなしに秀吉は
官兵衛の方を向くと「貴殿が黒田官兵衛殿でござるか?」と話しかけた。
「はい」と官兵衛。
「荒木村重殿から聞いております。よう来てくれた!某、羽柴筑前守、秀吉でござる!」
いきなり親しげな秀吉に官兵衛が戸惑っていると、
「播磨の小寺家が我らの味方になって下されば心強い限り!上様、毛利攻めの要となりましょうぞ!」
と信長に嬉しそうに告げる。
そして尚「ありがたや!」と言い官兵衛に深く頭を下げるのであった。

「猿、播磨にはそちが行け」
居並ぶ家臣達は皆、その信長の一言に、
自分こそが大将に命ぜられる器と思っていたのか?≪なんでやねん?!≫という顔つきをしている。
「官兵衛、そちの言う通り、播磨を手に入れれば毛利を倒す事が出来る。毛利を倒さねば天下布武は叶わぬ。この秀吉と宜しく相談せよ

秀吉と顔を見合わせ「はっ!」と頭を下げる官兵衛。
「そちの申した事は、この信長の考えていた事と同じじゃ。面白かったぞ」
退室する信長を、平伏して見送った官兵衛が、控えの間に戻ると、善助たちが無事な姿に喜んで走り寄って来た。

「ああ、うまくいった!」満面の笑みで抱き合い喜び合う官兵衛達。
そこへ秀吉が走り寄ってきた。
「官兵衛殿!」
秀吉の案内で官兵衛一行は岐阜の城下を見物して回る。

今や岐阜は日の本一の町だ。
秀吉のその言葉にたがわぬ町の賑わいを、官兵衛は感心しつつ眺めた。
「関所を無くし道を広げ整えた。人が人を呼び、このような賑やかさを呼んだんじゃ。これもすべて上様のお蔭じゃ。」

ふと秀吉が思い出したように「『圧切』をいただいたそうだな」と言う。
『圧切?』刀の事とは知らず官兵衛が聞き返すと、
秀吉は、拝領した刀の事だと教え、『圧切』の名の謂れと、あまりの切れ味のよさから、信長自らが名づけた名刀だと教えてくれた。
膳棚ごと茶坊主を真っ二つにへしきったので
『圧切』
気に入られた証拠だと秀吉に言われたが、官兵衛はぞっとしながらその刀を見つめた。

「しかし官兵衛、わしは肝を冷やしたぞ。おぬしがその茶坊主のように真っ二つに切られてしまうのではないかとな」と言い出した秀吉の言葉に、
秀吉は、あの時のやりとりを隠れてこっそりと見ており、その後わざとあの場に遅れて来たという事を知らされる。
それもまた秀吉の作戦のうちで、
もし秀吉があの場にいて官兵衛に助け船を出せば、勝家のように農民出の秀吉を毛嫌いする者が官兵衛の意見に異を唱えただろうと言う。
秀吉は毛利攻めの大将に任ぜられるように一芝居打ったのだ。
「わしには上様の気持ちがよーくわかるんじゃ!ここをこう押せば、こなるというツボを、よーく心得ておる。」

その後、官兵衛らは秀吉の誘いで長浜城へと招待される。

その頃、信長は庭で相撲を見物しながら、正室のお濃と南蛮渡来の赤葡萄酒を飲んでいた。
「毛利攻めは光秀殿ではなかったのですか?」 と、お濃。
「あやつら 長篠で武田を破って以来 たるんでおる。」
「けど、相変わらず藤吉郎殿には甘いのですね」と秀吉を可愛がっての事と思って言ったお濃の言葉に
「猿は一番、使いやすい道具だ」とドライに言う信長。

「人こそいちばんの道具。競い合うことを忘れた人間は役に立たぬ。これで、ゴンロク(勝家)は北国にかかりきりになる。
光秀は目の色を変えて丹波を攻めたいと言うてきた。
わかるか?あやつら、猿めが手柄をあげることに我慢ならんのだ」

「あの播磨者も道具ですか?」
「官兵衛か…よい道具を見つけた」
「ずいぶんと楽しそうな事」お濃の言葉に
信長は「フッフフフフフッ」と楽しげに笑った。

 
その頃、黒田職隆(もとたか/柴田恭兵)は御着城の小寺政職(片岡鶴太郎)を訪ねていた。
官兵衛が信長に無事、味方に付くという小寺側の意向を伝え、役目を果たした報告のためである。

ところが今頃になって政職は、織田に付くと言う決定を白紙撤回するような事を言い出して、職隆を困らせる。
そこで職隆は官兵衛の家を訪ねて、光に“ひと肌脱いで”くれるように頼む。
このままでは官兵衛が織田を騙した事になり黒田家もお家断絶の危機に瀕してしまうからだ。

光は御着へ行くと政職の正室、お紺(高岡早紀)に「子供達の将来のためにも、お方様から殿に御口添えして下さい」と頼む。
この光の働きかけがあり、政職の考えは、お紺に言い聞かされて、織田に付く事で固まり、官兵衛と黒田家は事なきを得た。


北近江を与えられた秀吉は、交通の要衝である今浜に新たに城を築き、地名を長浜と改めた。
官兵衛一行は、秀吉に連れられ長浜城下を見て回っていた。
あちこちで工事が行われ、新しい町を作っている最中である。
わずか一年でここまで…官兵衛は、秀吉の実行力に舌を巻いた。
「ここも岐阜に習って楽市楽座だ。町を豊かにすることこそ、最大の守りになる。
いずれ、ここも、岐阜に負けない大きな町にしてみせる」


「おい甚平!」
秀吉は普請現場で働く領民たちにも気さくに声をかけている。
と、そこを、盗人を連行していく役人が通りかかった。
これから見せしめに盗人の首をはねるという。

「それはもったいのうございます」そう言いながら官兵衛は盗人の前にかがみ込みその年齢や体を確かめた。
「見れば年も若く、体も頑健そうだ。罰として昼間は働かせるのです。
夜には牢に入れればよろしい。人間、生きていれば使い道もあると存じます。
命の使い道にございます」

「官兵衛殿、面白いことを申すな。…おぬしの言う通りにしよう」


軍師官兵衛 あらすじネタバレ 第8話「秀吉という男」②へ続く。


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