【帚木290-3】「ふすぶ」とは☆
あいです受験勉強がんばっていますか。
この時期は、センター直前演習に邁進しておられることと思います。
え、まだそんな時期じゃないって?
(`・д´・ ;)
【今回の古文単語】
■【ふすぶ(燻ぶ)】…嫉妬する
■【にや】…~であろうか
■【をこがまし】…ばかばかしい
■【よし】…ちょうど良い
■【ふし(節)】…機会
■【なり】…断定の助動詞「なり」の終止形
■【たまふ(下二)】…~ております(謙譲の補助動詞)
■【に】…逆接の接続助詞
今日は、「ふすぶ」について☆
では行ってみよ~♪
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「ふすぶる」という単語を、いくら電子辞書で引いても、
ヒットしないと思いますよ~;
(;゚;∀;゚;)
なぜなら、「ふすぶる」は連体形☆
下二段活用動詞なので、基本形は「ふすぶ」なのです。
(`・д´・ ;)
【ふすぶ(燻ぶ)】
①よく燃えないで煙が立つ、くすぶる
②やきもちをやく、嫉妬する
※『全訳古語例解辞典 』(小学館)より
おっとこうして見ると、
「ふすぶる」→「くすぶる(燻る)」
というニュアンスが、かぶっていますよね!
でも、下二段活用ですので、
未然:ふす・べ ズ
連用:ふす・べ タリ
終止:ふす・ぶ 。
連体:ふす・ぶる トキ
已然:ふす・ぶれ ドモ
命令:ふす・べよ 。
連用形や已然形なんかで出てくると、
絶対分かりませんよねぇ~(;゚;∀;゚;)
「思ふ人ふたり持ちて、こなたかなたふすべらるる男」
訳)愛人を二人持って、両方からやきもちを妬かれている男。
※(『枕草子・苦しげなるもの』より)
…で、この語が、「ふすぼる」(ラ行四段)となり、
現代の「くすぶる(燻る)」につながっていくんです。
現代も古文も、あきらかにつながっていますよね♪
(◎´エ`◎)
ご意見・ご指摘等があれば、コメントよろしくお願いします。
今日のブログも、お役に立てば幸いです♪
(o^-')b
● 本日の「源氏物語」まとめ
■帚木290(原文)
「ふすぶるにやと、をこがましくも、また、よきふしなりとも思ひたまふるに、…」
自力での現代語訳が難しい場合は、下のリンクも復習してね♪
● 本日の古語~過去記事リンク~
■にや
■も
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