こんにちわ!
 
mastering Diabetesのポッドキャスト
なんとか翻訳しました。
昨日は仕事の合間にひたすら翻訳。
夕食後も3時間ほど翻訳してて
もうあまりに長くて嫌になって
最後のほうは要約のみ!(笑)
 
お疲れ様と思ってくださる方は
「いいね!」してください(笑)
 
記事ではなくライブ配信のトークです
ので、同じ言葉の繰り返しも多いから
そういうのは適時編集しました。
 
700人以上の人が参加して、チャット
形式でメッセージを送ったりして
いたようです。
 
すごく面白い内容でした。
この内容を信じるか信じないか
納得するかしないかは個人の自由です。
私はこの一年余り、自分で実践し自分の
体の変化を体験したので100%同意しています。
 
毎日、極力脂質を避けて、未精製の炭水化物
をどんどん入れていってます。
(誘惑に負けて、お菓子食べちゃうことも
まだまだ多いのですが・・)
 
今も食後に血糖値が上がる日もありますが、
確実に改善されていってる手ごたえを
感じています。
 
体はひたすら炭水化物をぶつけられてる
ので、嫌が央でも糖質代謝を回してる、
脂質があまり入ってこないので、しっかり
がっちり糖質と向き合って、糖質代謝力を
高めていっている・・・そんな感じ?
 
「筋肉も肝臓も、『青が多くて黄色が
少ない』状態になってる。」
そういうイメージなのです。
 
なお、動画ではいくつかの絵や図を
使っているようですが、その画像は
見ることができないので、適当に
想像してくださいね。
 
*********************************************

 
Mastering Diabetes ポッドキャスト
 
Cyrus:今日皆さんに理解していただきたいこと
は、ヘモグロビンA1cをコントロールする取り組み
において、一番に重要なことは間違いなく、
口から入れる食べ物だということです。
 
もっと多く運動すること、食べる量を少なく
すること、断食をすること、どれもA1cを
下げるでしょう。
 
しかし食事の構成が最もパワフルなツール
であることは間違いありません。
 
Mastering Diabetesのライブ配信にようこそ!
私達は、糖尿病の人が残りの人生をずっと
うまくやっていけるよう、いわば運転の
仕方を教えています。
 
私達MDのプログラムは85年以上に渡る
エビデンスに基づく研究成果に従って
インスリン抵抗性を逆転し、理想的な体重にし、
身体のエネルギーを増やし、ベストなA1cを
得る方法を教えています。
 
Robby:私達のプログラムは、食べ物を薬として
2型糖尿病と境界型糖尿病を逆転させる方法、
1型糖尿病の人がインスリン感受性を最大限に
上げて、生活をシンプルにする方法を教えて
います。
 
Cyrus:私達は百万人の人のインスリン抵抗性を
逆転させるという強固なミッションを掲げています。
今日は参加してくださりありがとうございます。
今日のポッドキャストでは、ヘモグロビンA1cに
ついて掘り下げて学びます。
 
世界中の糖尿病の人のほとんどは、糖尿病管理
において、ヘモグロビンA1cは最も重要な指標で
あると教えられています。
 
そして、糖尿病の人は、血糖値を正常な変動パターン
の範囲内にコントロールするよう指導されます。
そうすれば、A1cは平常範囲の数値に下がり、
健常人のレベルになることもあるからです。
これはとても大切なことです。
 
しかし問題は、糖尿病の人のほとんどがA1cの
数値が最も大切な指標であると信じて、
その数値を下げることだけに必死になり、
大きな視野を見失い、長期的な疾病リスクを
決定する、体全体の健康に関わる重要な
他の要素を忘れてしまうことです。
 
A1cは糖尿病の状態についての不完全な指標
であるということをまずお伝えしたいと思います。
 
それはもちろん重要な数値ですが、ゲームのゴール
ではありません。
 
今日のポッドキャストでは、なぜそう言えるのかを
詳しく説明します。
 
そして最も重要なこととして、A1cの数値を良く
することだけしか見えなくなり、高脂肪食や
糖質制限ダイエットに走る人が、なぜそれとは
知らずに長期的な疾患リスクを増やしてしまうのか、
ということも取り上げます。
 
今日はヘモグロビンA1cの内側と外側について、
A1cについての科学、生物学、なぜ重要なのか
について話します。
 
それから、A1cを糖尿病の診断指標として用いる
ことの利点について話します。
 
そして、A1cを糖尿病の人にとっての
「聖なる(絶対的)指標」とするには限界がある
ことについてもお話します。
 
A1cは非常に非常に重要です。
しかしほとんどの人はそれは実際にはどういうもの
なのかを知らない、というのも事実です。
 
それで、質問です。一行で答えてください。
 
A1cとは何か?説明できますか。
 
みなさんがA1cについて、何を知っているかを
知りたいのです。
 
Robby:ではどうぞ!
「3か月の平均」
「三か月間の血糖値のレベル」
「三か月の血糖値の平均」
「血液中の糖の量の3か月の平均」
 ・・・・・・・
 
多くの人が「三か月の平均血糖値」と
行ってますね。
 
Cyrus:なるほど、予測通りです。
でももうすこしはっきりしたものを
期待していました。
 
なぜ3か月なのか、という生物学を理解して
いるか、ということを知りたかったのです。
 
では、その点について詳しく話しましょう。
 
みなさんがA1cについての生化学的な理解を
少し深めてくだされば、と思います。
 
それはとっても興味深いし、重要だからです。
 
A1cとは実際は何なのか、何を反映しているのか、
について説明しましょう。
 
さらに、食事がA1cに与える影響について、食事が
A1cを上げたり下げたりできるのか?
さらに、運動がA1cにどのような影響を与える
のかについても。
 
それから、低炭水化物ダイエットについて
も取り上げましょう。
 
なぜなら、A1cを下げるために糖質制限
をするととても重要なことが生じるのですが、
ほとんどの人は、糖質制限をしている人でさえ、
そのことを理解していません。
 
その点を詳しく取り上げます。
 
みなさんにこのことについての世界的な
エキスパートになっていただきたいです。
 
そして最後に、なぜA1cを糖尿病の不完全な
指標と呼ぶのかについて取り上げます。
A1cは重要ですが、糖尿病の「聖なる指標」
ではないのです。
 
そして最後に、大事なこととして、どうすれば
A1cを下げ、同時にインスリン感受性を上げる
ことができるか、について話しましょう。
 
今日は楽しいプレゼンテーションになります。
 
私自身のことを簡単に。
みなさんの多くは私のことを知っていると
思いますが。ですからあまり詳しくは触れません。
 
私の名前はCyrus Khambattaです。
栄養生化学の博士号を持っています。
私は16年前、22歳で一型糖尿病と診断されました。
そのときはスタンフォード大で機械工学を
学んでいました。
まるで体が突然音を立てて故障したかのようでした。
体のエネルギーがなくなり、一日中何度もトイレに
行くようになりましたが何が起こったのか
わかりませんでした。
 
病院で検査を受けて、すぐに1型糖尿病と診断され、
私の人生は根こそぎ変わってしまいました。
 
糖尿病と診断されて最初の年は、何をどうすれば
いいかわかりませんでした。
それで、低炭水化物ダイエットをしました。
うまくいきませんでした。
 
夜は眠れず、不安感が襲い、血糖値はまったく
安定しませんでした。
 
私は「何なんだこれは?滅茶苦茶だ。」と思い、
食事を変えたのです。
 
糖尿病と診断されて1年後に私は低脂肪の
プラントベースホールフードに変えました。
 
これは大人になってから行った決定の中で
最高の決定でした。
 
低脂肪のWFPBに変えること以上に賢明なことは
ありません。
 
なぜなら、私はインスリン感受性をものすごく
上げることができたからです。
 
どういうことか簡単に説明しましょう。
私は少ないインスリンで高炭水化物なものを
ものすごくたくさん食べることができるように
なりました。
 
炭水化物を増やし、インスリンを減らすことが
できたのです。
 
これがあまりにドラマチックなことだったので、
私はまた大学に行き、博士号を取得するレベルの
勉強をすることにしました。
それで5年間栄養生化学を学んだのです。
 
そして今、食事を変えて15年目ですが
私は毎日たくさんの炭水化物を食べています。
運動量に応じて一日に500g、600g、700g、
時には1000g食べます。
 
一日に約25単位のインスリンを打っています、
そして私のA1cは健常人から境界型のレベル
を常に保っています。
 
これは普通は結構難しいことなのですが
しっかりとしたプランを立てて、それに
従うなら可能なのです。
 
では私のことはここまでにしてRobbyに代わります。
 
Robby:パーフェクト!あ、でもこんなコメントが
チャットボックスに来てるよ。
サイラス、きっと同意すると思う。
「キーリーを選んだことが大人になってから
行った決定の中で最高の決定だよ。」
(キーリーは最近結婚したサイラスの奥様)
 
Cyrus:おお!そうだ!キーリーは今横に座ってるよ。
じゃあ低脂肪WFPB食にしたことは人生で2番目に
良い決定ってことで!
 
Robby:オッケー。ではみなさんは私のことも
良く知っていると思いますが短く自己紹介を。
 
私の名前はRobby Barbaroです。
サイラスと同じで、私も18年以上前に1型糖尿病
と診断されました。
 
病気をコントロールし最適な健康状態にし、
もっと体のエネルギーを増やすため、
何年もの間、いろんな食事法を試しました。
ひどいニキビと足底筋膜炎があって、
アレルギーの薬を何年も飲んでいました。
体調が良いとは感じられませんでした。
 
それで、たくさんの本を読み、違うことを
やってみました。
ワトソン・プライス・ファンデーション
ダイエットという動物性食品を増やした
低炭水化物ダイエット。
 
それからガブリエル・コンセンス方式
と言われる、低脂肪プラントベースの
ヴィーガンダイエットを。
 
最終的にうまくいったのは、現在ここで
教えていて自分ももう11年も実践して
いる低脂肪のWFPB食です。
 
いちじく、マンゴー、パパイヤなどの
フルーツ盛りを何皿も食べます。
緑色野菜も大好きです。
味蕾が生き返ったようで、これらの食べ物
がおいしいことと言ったら!
 
それで、私はこの情報を人々にシェアする
ことに情熱を燃やしています。
サイラスとチームを組んでMastering Diabetes
を始めて1年半になりますが、とっても楽しいです。
今夜は参加してくれてありがとうございます。
このプレゼンテーションをお楽しみいただければ
幸いです。
 
Cyrus:では今日のプレゼンテーションのメインの
部分に行きましょうか。
 
A1cとは何で、それは実際に何を反映して
いますか?
 
まずはヘモグロビン。高校二年生の生物の
授業を思い出してください。
居眠りしてました?友達のためにノート取って
ました?
 
ヘモグロビン、ヘモグロビン、ヘモグロビン。
 
ヘモグロビンとは血液の中に浮かんでいる
分子で、血管の中にあります。
心臓の拍動によって何千万もの血管の中を
浮遊しています。
 
ヘモグロビンの役割は酸素を捕まえて
体の組織に酸素を届けることです。
 
呼吸をすると、外から酸素が取り込まれます。
窒素も多く吸い込まれますが、酸素も入ってきます。
肺に空気が入ってくるからです。
 
肺には肺胞と呼ばれるものがあり、肺胞は
吸いこんだ空気から酸素を取り出し、
血液中に送り出します。
 
酸素が血液中に入ると、あるものによって
酸素は捕まえられます。
それがヘモグロビンの仕事です。
 
ヘモグロビンは赤血球の中にあり、
酸素がやってくるとすぐに、ヘモグロビン
はそれを捕まえます。
そして赤血球は全身を循環します。
肺、心臓、それから筋肉、肝臓、すい臓、
背骨、脳、甲状腺、などへ。
体の中のどこでも、酸素が必要なところ
でヘモグロビンは酸素を手放し、酸素を組織
に供給します。
 
それで体の組織は呼吸によって酸素を
使うことができるわけです。
 
これは組織が酸化反応を行うための
ユニークな仕組みです。
 
赤血球は肺の中でヘモグロビンを使って
酸素を捕まえ、それが心臓の拍動によって
全身に運ばれ、適時に酸素を手放して
エネルギー産生のために酸素が必要な
細胞に渡されます。
 
これがA1cとどう関係があるのでしょう?
なぜ酸素と赤血球の話なんですかって?
糖と関係ないじゃないですか?
 
ではなぜヘモグロビンA1cが血糖値
コントロールの指標に使われているか
を話しましょう。
 
たくさんのヘモグロビンが体内を循環
しています。そしてヘモグロビンは
グルコースにくっつく性質があるんです。
 
研究者たちは何年も前にそれを発見しました。
彼らは糖尿病ではない人は体内のヘモグロビン
のうち、グルコース分子がくっついている
ヘモグロビンの割合がだいたい同じようで
あることに気づいたのです。
 
彼らは思いました。「おかしいな、ヘモグロビン
は酸素を捕まえるためのもので、酸素だけを
捕まえるはずなんだけど。」
 
しかし、その後、グルコースはその化学的性質に
よって自然にヘモグロビンにくっつく、という
ことがわかりました。
 
それから研究者達は、糖尿病で血糖値が高い人は、
より多くのグルコースがヘモグロビンにくっつく、
ということを発見しました。
 
「ちょっと待って。じゃあ、ヘモグロビンに
くっついたグルコースの量を血糖値の高さの
指標として使えるんじゃないか?」
 
ある種の赤血球はグルコースを膜の内側に自由に
浸透させます。
 
ですから血液中内に浮遊しているグルコースは
それらの赤血球の中に入ることができます。
 
そして、中に入るとただちにヘモグロビンと
くっつきます。一度くっつくと離れません。
つまり永久的な結合です。
 
ですから、そのグルコースがヘモグロビン
から離れるときは、そのヘモグロビンが
死ぬときです。
ヘモグロビンはどれくらいの期間血液中
で生存していますか?3か月です。
それが答えです。
 
一つのヘモグロビンが寿命を終えると
別のヘモグロビンが作られ、入れ替わり
ます。常にリサイクルされています。
 
一旦グルコースがヘモグロビンにくっつくと
グルコースはヘモグロビンが死ぬまで
そこに留まります。そしてヘモグロビン
は造られて約3か月後に死に、新しい
ヘモグロビンが作られるわけです。
 
これでお分かりいただけたでしょうか。
血液中にグルコースが多いほど、A1cは
高くなります。
 
ですからA1cは糖尿病診断の指標と
なりました。
 
病院に行って、A1cを測定し、医者は
糖化したヘモグロビンの量が正常か
あるいは多いので糖尿病の可能性が
あるか、という判断をします。
 
5.6%以下であれば糖尿病ではないと
判断され、5.7-6.4%の範囲内であるなら
境界型とされます。
 
6.5%以上のヘモグロビンにグルコース
分子がくっついているなら、2型糖尿病
と判断されます。
 
体内の赤血球が過剰に糖化されていない
ということはとても重要なことです。
それは一連の疾患の元凶になりえるからです。
 
では次に、食事はどれくらいA1cに影響
を与えるでしょうか?
 
A1cを下げて良い数値にする方法はたくさん
あります。
 
ある食事法を行う、つまり食事でコントロール
するという方法。
 
運動をする、あるいは絶食をする、など。
 
マクロ栄養比(PFCバランス)を変えて
極端な比率にするという方法もありますし
食べる量を変えるという方法もあります。
 
A1cを下げるためのいろんな方法が
ありますが、どれも同じ結果を出すわけ
ではありません。
 
この赤線のグラフを見てください。
(血糖値グラフを見せているようです)
 
糖尿病の人の場合、こんな感じです。
食事をすると60分後以内に血糖値は
上昇しはじめ、食前の2倍、200近く
にまで上がり、それから下がり始めます。
それを見て「これは普通ではないぞ。
なんでこんなことになった?」と思うわけです。
 
血糖値のコントロールがだんだん良く
なってくると、赤い線は緑色のゾーン
(正常域)に入ってくるようになります。
食事をしても血糖値がそれほど上がらなく
なってくるのです。
 
皆さんに理解していただきたいことは、
ヘモグロビンA1cをコントロールする
取り組みにおいて、一番に重要なことは
間違いなく、口から入れる食べ物だという
ことです。
 
運動することであれ、食べる量を減らす
ことでれ、断食であれ、、それらはどれも
A1cを下げるのに役立つでしょうが、食事の
内容がもっともパワフルなツールであることは
間違いありません。
 
この赤い線のような血糖値の上昇が朝食、
昼食、夕食と繰り返され、それが一週間、
二週間と続いていくなら血液中のグルコースが
増え、より多くのグルコースがヘモグロビン
とくっつくので、A1cは高くなります。
 
しかし、この緑色のライン(正常な血糖値
カーブ)になるなら、A1cは下がり、健常に
近いと判断されます。
 
血液中に過剰なグルコースがないという
ことだからです。
 
では、あなたが低脂肪低たんぱく質で
高炭水化物の食事を食べるとどうでしょうか。
 
その食事には、果物、野菜、豆類、全粒穀物
が含まれています。
 
すると、前のライブ配信でこの絵をお見せ
しましたが、あなたの筋肉と肝臓は
青(グルコース)が多くて黄色(脂肪酸)が
少ない状態となります。
 
炭水化物が多くて脂質が少ない食事を
食べたからです。
 
それで、組織は燃料として使うグルコースを
できる限り増やし、グルコースの貯蔵も増やします。
(訳注;肝臓も筋肉もグルコースをグリコーゲン
として蓄えます)
 
この絵を理解するための鍵は、食事が低脂肪で
低たんぱく質である、ということです。
そういう食事を食べるならこの絵のように
なるということです。
 
肝臓は多くのグルコースと少しの脂肪酸を
貯えます。筋肉も同じことになります。
 
逆に、高脂肪高たんぱく質の食事を食べたら
どうなるでしょうか?
赤肉、白肉、魚、乳製品、卵といった食事です。
これらはみな高脂肪で高たんぱく質です。
 
すると筋肉と肝臓の組織は黄色(脂肪酸)が
多くて青(グルコース)が少ない状態になります。
 
組織はエネルギーとしてより脂肪を多く使い、
グルコースはあまり使わない状態に
シフトしていきます。
 
脂肪を多く燃やし、脂肪を多く貯えるように
なっていきます。
鍵は高脂肪高たんぱく質です。
 
そして、左の絵(青が多く黄色が少ない)
はインスリン感受性の高い組織です。
グルコースをメインエネルギーとして使う
組織ということです。
青が多くて黄色が少ないのです。
 
そして右の絵(青が少なく黄色が多い)
はインスリン抵抗性の高い組織です。
インスリン抵抗性の高い組織はより多くの
脂肪とより少ないグルコースを貯えます。
 
ではここで質問です。
 
今私は、何を食べるかによって、組織が
どっちの状態になるか、青が多いか
黄色が多いかが決まり、黄色が多い組織は
インスリン抵抗性が高い組織ということを説明
しました。
 
インスリン抵抗性とは何ですか?
一行で説明してください。
 
「インスリン抵抗性とは〇〇である。」
どう答えますか?
 
Robby:オッケー、答えを書き込んでください。
 
「グルコースの貯蔵が過剰」
「組織に脂肪が多すぎる」
「脂肪を貯えるようにデザイン
されていない細胞に脂肪が蓄えられる」
 
Cyrus:え?それは誰が言ったの?
 
Robby:たくさんの人がそう書いてるよ。
僕はいくつか選んだだけ、あまりにたくさんの
答えがあるから。
 
Cyrus:そりゃすごい。
 
Robby:このライブに今763人が参加してくれて
います。たくさんの答えが上がってきています。
 
Cyrus:ではこのへんでストップしましょう。
たくさんの人が答えてくれましたね。
 
「インスリン抵抗性とは、脂肪を貯える
ようデザインされていない組織に過剰に
脂肪が貯えられることによって生じる。」
その通りです。
 
脂肪の過剰貯蔵、つまり脂肪を貯えるよう
デザインされていない組織に、黄色が
過剰になってるということです。
 
肝臓も筋肉も脂肪を貯蔵するようには
デザインされていません。生化学的
にそのようなデザインではないのです。
 
肝臓も筋肉もグルコースを多く貯え
脂肪は少量だけ貯えるようデザイン
されています。
こんな感じ(青が多くて黄色が多い
組織の絵)です。
 
この状態であれば、寿命を最大限伸ばし、
慢性疾患のリスクを減らすことに
なるのです。
 
しかし、こっちの絵(青が少なく黄色が
多い)のようになって、インスリン抵抗性
が生じるなら、多くの慢性疾患のリスク
を増やすことになります。

左の絵にあるような、果物、野菜、豆類、
全粒穀物などを食べると、組織のインスリン
感受性は上がります。
 
赤肉、鶏肉、魚、乳製品、卵などを食べると
インスリン抵抗性が上がります。
 
インスリン感受性を上げるなら、A1cは
簡単に5-6%の間になります。
 
しかも炭水化物豊富なものを食べながら
5-6%にすることができるのです。
 
そしてこれらの高炭水化物の食べ物は
とても栄養素密度が高いのです。
つまりミクロ栄養素の濃度が高いという
ことです。
 
たくさんのビタミン、ミネラル、食物繊維、
水分、ファイトケミカル、抗酸化物質が
含まれているのです。
 
それで、そのような栄養素密度の高い食べ物、
つまりミクロ栄養素を豊富に含む食べ物を
食べるなら、炭水化物リッチな食べ物を
食べられるだけでなく、A1cを5台に保つことが
できます。
 
これは糖尿病の人にとって素晴らしいことです。
私達糖尿病患者は、A1cを正常範囲、もしくは
それに近いものにすることが目標だからです。
 
そしてそれは、私達MDのコーチングプログラム
によって、何千人とまではまだ行きませんが、
何百人もの人が実証していることです。
 
では、反対に右の絵のような食事(肉や
卵や乳製品などの糖質制限食)を食べる
とどうでしょうか?
 
A1cを下げることはできます。左の絵の
食事よりもさらに下げることができます。
 
「見て!A1cが4%だよ!」
 
糖質制限している人がこんなことを言ってる
のをネット上で非常によく見ます。
特にケトジェニック食(高脂肪食)をやって
いる人は、4.2%とか4.6%とかそういう数字を
出します。
 
しかし大きな違いがあります。
健常人レベルの低いA1cにできますが
しかし高炭水化物の食べ物を食べる
ことができません。
 
それは禁止されてるからではありません。
 
それを食べるとまたたくまに血糖値が爆上がり
するから、食べれないのです。
 
その理由は先ほども説明した通り高脂肪
高たんぱく質の食事がインスリン抵抗性の
原因となっているからです。
 
なるほど、A1cを鮮やかに下げることは
できるでしょう。それは単に炭水化物を
制限しているからです。
 
しかしそうすることで、実はインスリン
抵抗性を上げているのです。
本人はインスリン抵抗性に気づきません。
 
なぜなら炭水化物を食べていないので
糖代謝が試みられることがないからです。
 
ですから、糖質制限やケトジェニックを
行っている人は、実はインスリン抵抗性が
高くなっている、ということを知りません。
 
そしてインスリン抵抗性は慢性疾患の
リスクを増やします。
本人の責任ではありません。
 
しかしA1cは低いがインスリン抵抗性
がとても高い、という状態なのです。
これは大きな問題です。
 
もう一つの方法(WFPB)を見てみましょう。
インスリン感受性の高い組織は青が多くて
黄色が少ない状態です。
そしてA1cを5から6の間にできます。
これはとてもいい仕事です。
これこそが生理学的に必要なことなのです。
A1cを5以下に下げることなど求められて
いません。健常者の人でもそんなに低く
ありませんから。
 
インスリン抵抗性の原因となる食べ物を
食べると、組織は青が少なくて黄色が多い
状態になります。するとさらにインスリン
抵抗性が上がります。
 
A1cはとってもいい数値であっても。
 
その人は混乱してこういうかもしれません。
「何を言ってるの?私のA1cは5.1だよ。
あなたより低いよ!」
 
しかし私が言いたいのは、A1cが低い
だけではだめなんです。A1cが低くても
インスリン抵抗性が高いんです。
 
では、なぜインスリン抵抗性が問題なの
ですか?
 
なぜならインスリン抵抗性というのは
いろんな病気の大元なのです。
つまり、インスリン抵抗性のレベルを
上げると、さらにインスリン抵抗性
を上げるリスクを増やし、慢性疾患の
元凶を作るリスクを上げるからです。
それらの病気を全部ではありませんが
多いものをいくつか挙げます。
 
すべての型の糖尿病、がん、心臓発作の
原因となる冠動脈疾患、高血圧、動脈硬化
(脳卒中の原因となる)、肥満、高コレステロール、
脂肪肝などのリスクを上げます。
 
インスリン抵抗性は多嚢胞性卵巣症候群
の対処を困難にします。
 
インスリン抵抗性のレベルがあがると
アルツハイマーのリスクも上がることを
ご存じですか?
アルツハイマーの患者さんはたいてい
インスリン抵抗性があることを示した
興味深い研究もあります。
 
さらに、神経障害、失明、腎不全のリスク
も上げます。
目が見えにくくなる網膜症やEDのリスクも
上がります。
 
これらは本当に深刻な病気です。
インスリン抵抗性が上がるほどにこれら
すべての病気のリスクが上がっていきます。
私はこれらを「衛星合併症」と呼んでいます。
 
ですから、今日のこのライブ配信の要点として
頭に入れてほしいことは、糖質制限はA1c
を下げるけれども、インスリン抵抗性を上げ、
時間とともに悪い方向に導いていく、ということです。
 
再び言いますが、これは本人の責任では
ありません。本人は何が起こっているのか
知らないからです。
 
こんなことを聞いたことがあるかもしれません。
 
「見て!私のA1cはめっちゃ低い。4.7だよ。
こんなに血糖値が下がったことなんて
今までなかったよ。これほどコントロール
できたのは初めてだよ。見て、血糖値は
全然上がらない。一日中80から90の間だよ。」
すごく喜んでいます。血糖値をコントロール
できたと信じていますから。
 
フルーツや野菜や豆や全粒穀物も避けて
いればいいんです。何の問題もありません。
 
ある人は言います。「見て、これが糖質制限
(あるいはケトジェニック)をする前の私の
血糖値のグラフよ。
それがこのダイエットをするようになったら
こんなにフラット。血糖値のグラフがフラット!
もう血糖値に何の問題もないわ!」
 
私はこう聞きたいです。それで十分?
 
答えは「ノー」です。なぜならインスリン
抵抗性をさらに上げているからです。
 
長い期間に渡ってインスリン抵抗性があると、
心臓疾患のリスクが上がります。
すべてのタイプの心臓血管疾患の原因となります。
糖代謝不全、脂肪肝の原因にもなります。
これは多くの2型糖尿病の人にとっては非常に
非常に大きな問題です。
 
また、インスリン抵抗性は体内の炎症を大きく
増やします。そして時とともに体重が減りに
くくなり、増え始めます。
エネルギーレベルが低下し、胃腸障害が起きる
こともありますし、食べ物への渇望が増すことも
あります。
 
ではみなさん、チャットボックスに書き込んでください。
もし今糖質制限をしている、あるいは以前やって
いたという人、どんな副作用がありましたか?
 
私も経験しましたが、ひどいものでした。
どれも嫌でした。皆さんの経験も聞いてみたいです。
 
Robby:はい、ではどうぞ。
 
最初に来た答えは「食べ物への渇望」。
マンディは頭のもやもや。デーブはこむら返り。
クリスティーナは食べ物渇望。
パトリシアは薬を3剤飲んだ・・・
たくさんの答えであふれかえってます。
大腸がん、エネルギー低下、糖尿病の悪化、
心臓不整脈、体重が減らなくなった、睡眠障害、
便秘、いらつき、コレステロールの急上昇、
頭のもやもや、気分障害・・
 
Cyrus:これらはどれも糖質制限の副作用
として非常に多いものです。
 
これらの経験は良いニュースではありませんが、
良いニュースがあります。
それは、皆さんが糖質制限がこれらの症状の
原因となる、ということを学んだということです。
そしてそれを逆転させることができます。
低脂肪のプラントベースホールフード食
で逆転できます。
 
ここに、私が大好きなクリスに来てもらいました。
私たちのコーチングプログラムに参加している
人は彼のことを間接的に知っているでしょう。
彼は私たちのフェイスブックのグループに
いますから。
 
彼はホールフードのプラントベース食に切り替えて
11か月になります。
昨日、情報をアップデートしてくれました。
彼は11か月で76ポンド(約35㎏)減量しました。
私は彼がこんなに減量するとは思いません
でした。76ポンドですよ。
彼の空腹時血糖値は半分になりました。
そして彼のA1cは完全な2型糖尿病レベルから
5.2に下がりました。
 
クリスは私やRobbyと同じで1型糖尿病です。
そしてリウマチ性関節炎も持っています。
さらに血圧の薬、コレステロールの薬、
抗炎症剤など全部で12種類の薬を飲んで
いました。
1型糖尿病に関しては血糖値コントロール
は概ね良好でした。A1cは6.5でしたから。
 
しかし今、彼はチャンピオンのようです。
A1cを5.2まで下げました。これはRobbyより
低いです。クリスはすごいことをしました。
 
彼の基礎インスリン、食前インスリンの量も
大きく減りました。12種類の内服薬は
すべてやめて、使ってるのはインスリン
だけです。インスリンは生涯打たなければ
いけません。これが植物の力です。
 
 
後編につづく・・・
 

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