Assassination with words than with a bullet
・軍産複合体に逆らい「無力化」されたトランプ氏
英語ブロガーMichikoさんより、レーガン時代に財務長官補佐を努めたポール・クレイグ・ロバーツ氏コラムの翻訳記事です。
この中で、トランプ大統領を「集団化を指導する独裁者」のイメージで語る人間が、日本で主流を構成している現実ですが、実際はどうだったのでしょうか。
アメリカのMSM(主流メディア)を、頭のてっぺんからつま先まで「真実」と鵜呑みにするのが、どんなに危険で愚かなことかについて、拙ブログでは幾度も述べてきました。
2016年の大統領当選後、「ロシアとの講和」やグローバル企業による「海外流出したアメリカ雇用の回復」、そして「非白人の移民流入制限」を公約に掲げたトランプ氏。
‐2018年米中間選挙の解釈(ポール・クレイグ・ロバーツ氏)‐
三つ目の移民政策については、俗に『アイデンティティ・ポリティクス』政党になった民主党が、自らの「票田」となる移民を持ち上げ、昨年の米中間選挙では「ホンジュラス難民」を抑制したトランプ氏を大いに叩いています。無論、そのホンジュラスがどうして「難民」を出す国になったかについては、前任者のオバマ氏(民主党)による打倒が大いに関わっている。
ロバーツ氏の話にもどると、氏は先に提示した「三つの公約」を達成することはできないと、トランプ大統領が誕生した時から指摘していました。
もちろん、そうなるのは大統領よりも権力を持つ「ワシントン政府」(軍産複合体)の意向に反するわけであり、かれら寡頭エリート層が、トランプ氏をコントロール下におけない場合、最悪彼は暗殺されるだろうと、ロバーツ氏はおっしゃられました。
しかし実際は、銃弾を用いらずとも、「言葉のみ」でトランプ氏は支配(暗殺)されました。
その証左と言えるのが、「バノン氏の解任(辞任への追い込み)」です。
今やトランプ氏は、ロシア恐怖症の将軍たちに囲まれた存在でしかありません。
『Paul Craig Roberts』
無論、このことを指摘したロバーツ氏さえも、キ〇ガイ扱いされたり、ロシア工作員のレッテルを貼られる始末です。
‐とうとうウィキペディアで「ロシア信者」扱いされるポール・クレイグ・ロバーツ氏‐
しかし、そんな「無力化された」大統領にさえも我慢ならない、アイデンティティ・ポリティクスに狂ったリベラル左翼連中は、トランプ弾劾の労を厭いません。
ハッキリいうと、トランプ氏は「操り人形」と化しています。
一連の強硬政策にしろ、米民主党がトランプ氏に世界の国々に対して攻撃的になれという圧力を、ずーっと継続しているからであり、本当の支配者たちによる政治が、今もなお蔓延るアメリカにおいて、トランプ氏は絶えず「孤立させられてる」わけです。
・トランプ氏は「白人ナショナリズム」のチャンピオンではない
きっと、大メディアをそのまま信じ切っている大方の日本人含め、白痴化したアメリカのリベラル左翼にしろ、トランプ氏が白人至上主義の「総本山」であると、未だに思い込んでいる。
まったくもって、バカバカしい話です。
ここで、ロバーツ氏が指摘されている、最も懸念されねばならないのは「制度としての白人主義」であり、現代の文明システムを築いた欧米的価値観そのものであると言います。
今の資本主義体制しかり、世界貿易機関、IMF、世界銀行、ひいてはグローバルに欧米化された高等教育など、ありとあらゆる分野に及びます。
https://www.youtube.com/watch?v=GI8k9_jiINM
ロバーツ氏は、これらの「総体」を『525歳の白人至上主義汎ヨーロッパ、植民地主義/資本主義家父長制度』と定義された。
ゆえに、その最もな「表出」と言える軍産複合体に逆らったトランプ氏は、それらの勢力から「スケープゴート」にされたのであり、見せかけの白人至上主義により悪者にされ、アンティファ的暴力の対象にもなった。
‐2018年アメリカ中間選挙の結果(アイデンティティ・ポリティクスと戦争)‐
再び、Michikoさんに記事にもどると、辞任したバノン氏(元ホワイトハウス・チーフストラテジスト)に関する、別の論評も翻訳されている。
彼自身、米軍のさらなる軍事関与を嫌っていて、今となってはドナルド・トランプ大統領のみが、ホワイトハウス西棟『唯一のハト派』であるとしている。
関係筋によると、バノン氏はアフガニスタン戦争における「軍事コントラクターの採用」、主にブラックウォーター創始者のエリック・プリンスの案を支持しており、ナショナルセキュリティアドバイザーのマスクスターの、アフガンへの「(米兵)数千の増派」と対立していました。
ここまで見ても、かなり深堀りした内容です。
トランプ氏は「ISISをぶっ飛ばしてやる」と豪語しつつも、『大幅な非介入主義』の前提で選挙を戦っていました。その中で、かつての「ブッシュ大統領のイラク侵攻」を叩き、一連の「シリアのアサド政権転覆」にも批判的でした。
マスコミに載らない海外記事 『シリア: ホワイト・ヘルメット最後の演技』
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/post-9b5a.html
トランプ大統領は、もともと「外部アドバイザー」と電話で話すことが多かったそうですが、今後は、バノン氏とロジャー・ストーン氏らの「唯一の戦争嫌い仲間」との会話になるだろうと、締めくくられています。
・「バノン氏辞任」をめぐる Michikoさんとアメリカ人のやり取り
その後も、さらに深い翻訳記事が続きますが、詳しくは氏の記事をご覧ください。
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12304081247.html
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12304081247.html
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12304081247.html
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12304081247.html
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https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12304081247.html
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12304081247.html
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12304081247.html
正直、議論のレベルが高すぎて、世界ニュースに対する己の無知さを深く認識させられます。
語学以外にも、アメリカ政治に対する積み重ねのウォッチング、世界情勢の流れ、関連する知識がなければ、このようなやり取りは不可能です。
ひるがえって、他者の又聞きをそのまま鵜呑みにして、自らの足で確かめもせず、自国の言語環境に閉じこもって、「信じたい物語」に陶酔する日本の自称知識人たちの浅はかさには、呆れて物も言えません。
<参考資料>
・Cluttered talk blab blab blab 『Assassination with words than with a bullet』記事
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12304081247.html
・同 『日本の夏の終わりと、戦争の気配』記事
https://ameblo.jp/cluttered-talk/entry-12401046188.html
・マスコミに載らない海外記事 『シリア: ホワイト・ヘルメット最後の演技』
http://eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2018/07/post-9b5a.html
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