2014年の選抜総選挙当日の味の素スタジアムは豪雨だった。
だがそんな天候の悪さなどどこ吹く風とばかりに
多くのファン達がこの決戦の地を訪れていた。
すでに下馬評で指原が圧勝するとの予測が立てられて
多くのAKBのファンは悲壮感と諦めで一杯だった状況。。。
もう指原を怒涛のように押し上げて権威付けする集団に
何を言っても対抗しようがないとの雰囲気が蔓延していた。
それぐらい圧倒的だったんだよね。
総選挙は金の力でどうにでもなってしまうという
イベントの盲点を最大限に利用して席巻していく。。。
こういう動きに対して情に訴えても意味がない。
もう指原は一度1位になってその存在感を示したではないか?
今度はちゃんとAKBの歴史と伝統を継承する儀式として
麻友に頂点を取らせてあげて欲しいという想い。。。
だが全ては結果だと合理主義者の指原の支持者達は
容赦なく投票を積み上げて2連覇への野心を隠さなかった。
そして時代は動いた。
まさにイベントの終盤の一番盛り上がる瞬間。。。
2位が読み上げられることで自動的に1位も確定する。
司会の徳光氏がHKTと読み出した瞬間に
怒涛のような歓声がスタジアムを包み込んだ。
まさかの奇跡的な麻友の頂点に歓喜する会場のファン達。。。
麻友のファンだけではない、まさにAKBファン全体が
その奇跡の逆転劇に喜びを隠さなかったのを覚えている。
そこにただひとり孤立する指原とその支持者達を除いて。
自分も会場にいて飛び上がって喜んだ人間の一人だった。
だが当然喜びがあれば悲しみがある。
あの時の空気を指原はどのように感じただろうか?
会場全てが敵のようなそんな恐怖だったのでは?
だが実際にそうだったと思う。
あまりに強すぎて空気を読まない指原のファン達に
かつて寛容だったAKBのファン達はもう存在しなかった。
もはや指原を支持するファン達はAKBそのものを破壊し
変質させてしまう革命集団なのだと明確な敵意を示した。
現場での感動のフィナーレの裏側でファンの心理は
とても綺麗ごとではないような緊迫した状態だったと思う。
それはこれまでの一連の伏線からアンチ指原という
大きなムーブメントの中で麻友が勝利した帰結だった。
あの時会場にゲストで参加していた大島優子も
まさかの結末に狂喜乱舞して麻友を祝福した。
2013年のあの指原のまさかの戴冠から
実に一年ぶりの継承式がステージ上で実現した。
多くのAKBを愛するファン達がまさに願って実現した
このシーンがまさに歴史の1ページとなったわけだ。
だがその感動の裏側で沸々と沸き立つ怨念と
恨みの感情がある集団に蔓延していくことになる。
そう、それは指原の支持者達だった。
この麻友の勝利に対するネガティブな感情が
やがて彼女への強烈なアンチとなって降りかかる。
まさにAKB分断の序章だった。
続く。。。
それでは、また。
以上