国立新美術館で開催されている「リビング・モダニティ 住まいの実験 1920s-1970s」へ行ってきた。

 

「20世紀にはじまった住宅をめぐる革新的な試みを、衛生、素材、窓、キッチン、調度、メディア、ランドスケープという、モダン・ハウスを特徴づける7つの観点から再考します。そして、特に力を入れてご紹介する傑作14邸を中心に、20世紀の住まいの実験を、写真や図面、スケッチ、模型、家具、テキスタイル、食器、雑誌やグラフィックなどを通じて多角的に検証します。」ー公式HP

 

私は理系なら、建築学科へ行っていたと思うというほど、建築に興味がある。特に20世紀以降の現代建築への興味が強い。本展示会では、ル・コルビュジエやミース・ファン・デル・ローエなど、著名なモダニズム建築家の手掛けた家や家具等を通して、住みやすさへの取り組みを回顧することができる。

 

個人的には、土浦亀城邸が好きだった。1935年竣工とは思えないモダンさ。窓が大きく光が取り込まれていて、開放感がある。東京都指定有形文化財(建造物)に指定されている。また、ルイス・カーン フィッシャー邸も内と外をつなぐ窓がユニークで、素晴らしかった。また、機能性とデザイン性を昇華したバウハウスの家具等が展示されていたが、古さを感じさせない。いつか個性的なマイホームを持ってみたいが、ユニークな外観の建築は、都内だとコスト的に難しいだろうな(;´∀`)

 

なお、展示は一部は撮影可だった。

 

 

 

 

 

 

 

それにしても本展示会を開催している国立新美術館自体も、黒川紀章の設計で何度来ても素晴らしい建築だなと思う。

 

世界3大音楽コンクールの1つ「エリザベート王妃国際音楽コンクール」のピアノ部門で、滋賀県出身の久末航さんが2位に、愛知県出身の亀井聖矢さんが5位に選ばれました。- NHK

 

エリザベート王妃国際コンクール、ファイナルに日本から4名進出!の記事でエリザベート王妃国際コンクールについて書いて、個人的に注目していたのだが、2名が入賞となったようだ。喜ばしいことだ。忙しくて演奏は観れていないが、時間が空いたら観たいと思う。

 

久末航さんが2位に入賞しているが、日本人としては1987年に第2位の若林顕さんと同じく日本人として最高位である。ロンティボーのピアノ部門優勝者の亀井聖矢さんは5位に入賞。ちなみに、仲道郁代さんもエリザベートでは第5位だった。前回のエリザベートコンクールでは第4位に務川慧悟さん、第4位に阪田知樹さんが入賞しており、2大会連続で2名の日本人入賞者を輩出することとなり、喜ばしいことだ。

 

ただファイナリストだった桑原志織さんと、吉見友貴さんは、第6位内の入賞を逃し残念だった。桑原志織さんの貫禄ある演奏や、吉見友貴さんの繊細で内省的な演奏は個人的には好きだったが、日本人から4人も入賞させられないなどの事情もあったのだろうと思うし、他のファイナリストの演奏も見事であり、相対的にこのような結果になったのだと思う。

 

ただコンクールは水物であり、コンクールの審査員の評価にすぎない。審査員が変われば結果も変わる。入賞に漏れても観客が演奏者を育てればいいのだ。イーヴォ・ポゴレリチはショパンコンクールで途中で敗退したからこそ逆に有名になった。ユジャワン、ランラン、キーシン、ファジル・サイなどのコンサートピアニストは別に国際的な有力コンクールの入賞歴はない。

 

エリザベートコンクールではファイナリストの時点で入賞の称号は与えられるので、国際的な活動の箔としては十分だろうと思う。上位入賞者についても、第6位内の入賞を惜しくも逃した方についても今後の活躍をご祈念申し上げる。

 

 

軽いビジネス書であるが、世界のビジネスエリートの休日の過ごし方から休み方についての示唆を与えてくれる一冊。私は土日も、経済投資関連の情報収集・仕事関係の勉強・映画鑑賞・読書等に時間を使ってきたのだが、いかんせん疲労感が強かった。特に倦怠感が抜けない感じが強く、最近いよいよゴロゴロしている時間が増えたので、休日の過ごし方について本を読んだという次第だ。

 

私の場合、平日もデスクワークで脳を酷使して、土日も情報過多の生活をしていたので、圧倒的な脳疲労だったんだなと思う。最近はサウナにもいかなくなったので、とにかく脳を休める暇がなかったことが問題だったのだなと思う。とにかく「情報断捨離」の時間が必要なのだなと自覚した。

 

本書でも言及されているが、休日は、”休養”と”教養”に使うべきで、どちらか一辺倒だと疲弊してしまう。私は”教養”のウェイトが重すぎたなと思う。とにかく刺激過多だった。土曜日をチャレンジデーとするなら、日曜日はリフレッシュデーとするなど、休日も使い分けが大切なのだと悟った。

 

今年に入って映画熱が高かったのだが、社会派の映画などは集中力を使うので、平日も夜まで仕事して、土日は3~4本も映画を観て読書に勉強していれば脳が疲れるのは当たり前だ。情報化社会ゆえ「脳疲労」は現代病だと思う。だからこそ何も考えない時間としてサウナや瞑想とかが重要なのだし、注目されているのだと思った。

 

現在、世界三大コンクールにも数えられるエリザベート王妃国際音楽コンクールのファイナルに進むコンテスタントの名前が発表された。ファイナリストは12人いるが、その3分の1の4人が日本人ピアニストとなっている。

 

ちなみに、ファイナリストの時点で、入賞者(laureate)の称号が授与されるので、ファイナリストは全員が「エリザベート王妃国際音楽コンクール入賞者」となる。その中で、第1位~第6位の順位がつくかたちである。ファイナルの演奏は5月26日から開始し、5月31日まで続く。順位はどうであれ、日本勢の演奏が名演となるよう応援したい。

 

数が多いので日本人だけピックアップすると、下記の4名である。

・亀井聖矢

・桑原志織

・久末 航

・吉見友貴


おそらく注目度が高いのは亀井さんだろう。ロンティボーコンクールで優勝し、コンサートピアニストとしても引っ張りだこだ。私は二度、生で演奏を聴いているが、超絶技巧で華麗な演奏ながら、非常に優美で繊細なエモーションを感じる演奏で本当に見事。なぜか彼の演奏を聴くと、シャンパンを飲みたくなる笑。私の推しのピアニストの一人である。

 

桑原志織さんもコンサートピアニストとして活躍されているが、ルービンシュタイン国際ピアノコンクール第2位、ブゾーニ国際ピアノコンクール第2位などの入賞歴がある実力派だ。生演奏は聴いたことがないが、Youtube等で聴くに、気品があり、また、非常に豊かな音楽性を感じる安定した演奏だなと思う。言い方が適切か分からないが、説得力と貫禄のある演奏である。

 

久末 航さんは、前回のショパンコンクールの予備予選に出場され、残念ながら予選には進まれていなかったが、なかなか良い演奏だったと記憶している。リヨン国際ピアノコンクール第1位、ミュンヘン国際音楽コンクールで第3位などの入賞歴がある。

 

吉見友貴さんは、日本音楽コンクールピアノ部門で最年少優勝。マンハッタン国際音楽コンクールピアノ部門にて銀メダル、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールクォーターファイナリストになっている。吉見友貴さんの演奏はYoutubeで聴いて気になっているのだが、繊細で色彩があるが、どこか内省的で、印象に残る演奏だなと思う。

 

エリザベート王妃国際コンクールは、新曲を1週間で完成させる必要があるので、初見力も試されるコンクールなので、正直、曲を丹念に読み込んで、崇高な次元を目指すタイプのピアニストにはあまり向いていない。そのためミケランジェリは第7位、内田光子も第10位にとどまっている。コンクールは相性もあるし、審査員の好みもある。水物なのだ。

 

ちなみに、明日5月21日から6月7日まで米国フォートワースでは、ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクールも開催される。本大会への出場者30名いるが、重森光太郎と山﨑亮汰が出場を決めている。山﨑亮汰さんは私の推しだ。重森光太郎さんの演奏は拝聴したことがないが、これからコンサートがあればうかがいたいなと思う。

 

さらに今年は、10月にショパン国際ピアノコンクールも控えている。2025.10/2(木)〜10/23(木)に開催予定である。日本からは13名が出場を決めている。牛田氏・桑原氏等の日本勢も錚々たる出場者ながら、ロンティボー優勝・前回ショパンコンクールのファイナリストのイ・ヒョク、リスト・ジュネーブ・ルービンシュタインの各コンクールで優勝したケヴィンチェン、リーズコンクール優勝・ショパンコンクール第4位だったエリック・ルーなど、すでに国際コンクールの覇者が名を連ねており、混戦が予想される。ショパンコンクールは、あくまでショパンの曲しか弾かないので、名ショパン弾きであることが求められる興味深いコンクールだ。俊英たちの熱きドラマが楽しみだ。

 

 

 

今年も丸の内~有楽町エリアで開催されるラ・フォル・ジュルネへ行ってきた。とはいっても、直前まで北京旅行していたので、今回はコンサートも2つだけ(抽選に外れたのもあるのだが)。それにしても出展ブースもちょっと寂しくなってきており、なんかコロナ後の規模縮小が気になってしまう。せっかく日本最大のクラシック音楽の祭典だからもっと賑わってほしいし、若手音楽家とかも大勢参加してほしいなと思う。

 

まずは、アリエル・ベックの演奏するリサイタルへ。 曲は次だ。

・シューベルト:ピアノ・ソナタ第14番 イ短調 D784
・シューマン:ピアノ・ソナタ第1番 嬰へ短調 op.11

 

アリエル・ベックは2009年生まれの16歳。2018年に「青少年のためのショパン国際コンクール」で優勝しているが、国際コンクールでの入賞歴はないが、CDもリリースしており、早熟のピアニストとして活躍している。若いながらシューマンのピアノソナタ第1番に挑む力量には恐れ入る。若々しくも繊細なタッチで落ち着いた演奏だった。

 

2つ目のコンサートは、シューマン夫妻のコンチェルト。シューマンは旦那のロベルトのほうが有名だが、実は妻のクララも著名なピアニストで当時ではどちらかというと、良家出身のクララのほうが立場が上だった。

・ローベルト・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
・クララ・シューマン:ピアノ協奏曲 イ短調 op.7

 

ロベルトのコンチェルトを演奏するのは、小林愛実。ショパンコンクール第4位の実力者だ。ちなみに、旦那さんが同じくピアニストの反田恭平。クララのコンチェルトを奏でるのはダヴィッド・カドゥシュ 。パールマンに才能を認められデビューしたそうだ。なぜかプログラムの紹介に記載がないが、リーズ国際ピアノコンクール第4位の実力者である。

 

それにしても毎度思うのだが、5000席もある東京国際フォーラム ホールAは、音楽コンサート向きではない。大きすぎて音が散ってしまう。前のほうの列だったが、やはり音響はいまひとつ。小林愛実さんの繊細で感傷的なピアニズムが大型ホールでは堪能しきれない。小柄なこともあり、いかんせん音のボリュームがもう一歩になってしまう。このホールの規模だと、ダヴィッド・カドゥシュさんの演奏のほうが映える。カドゥシュさんのよく響きながら、色彩に富む情感ある演奏は見事だった。

 

今回は講演会にも行けず、マスタークラスも拝聴できず残念だった。やはりGWはラフォルジュルネに専念して、海外旅行は別のシーズンにすべきだなと自覚した。