JR茅ヶ崎駅南口から徒歩2分のところです。
ここが、居酒屋ですが結構美味い!
魚介類を中心としたお店ですが、おいしいんです。
その店の地下に「華の舞」があるんですが、値段差はほとんどないのに、
圧倒的においしい!(比べたら失礼かも・・・)
地元の網元が経営しているらしく、素材が新鮮なんですよ。
今でも、生シラスが食べれます!
もし、行かれる方は、私も呼んでください!
いつでも、飛んでいきます!
耕一は、自宅に戻っても、何もヤル気がおきなかった。深夜2時を回って、バスタブの中に浸かったまま呆然としていた。
オフィスに着いて、大阪ネクサスに電話を入れた。山木常務が不在のため、大村氏と話をした。
中澤:「いや、参りましたよ。資金調達にこんなに時間と労力を割かれて、結果はゼロです。どうしたものかと・・・・・」
大村:「中澤さん、いまさら言うても遅いかもしれんけど、そもそも論からしてエイペックスジャパンの立ち上げる動機ともって行き方には問題があったんちゃう?」「エイペックスジャパンのひとらは、ネクサスから見たらいい素材の人材が集まってるから、何とかなるでしょ?」
中澤:「いや、そういっていただけるのは有難いが、いかんせん営業結果は惨憺たるものです。弁解の余地はない。それ以上に、運営が厳しい。私は、社長をやるべきではなかったんじゃないでしょうか?」
大村:「いや、そらないわ。ネクサスに人材はいやへんから・・・・」
なんとも掴み所のない会話である。耕一は、電話を切ってため息をついた。
オフィスに着いて、大阪ネクサスに電話を入れた。山木常務が不在のため、大村氏と話をした。
中澤:「いや、参りましたよ。資金調達にこんなに時間と労力を割かれて、結果はゼロです。どうしたものかと・・・・・」
大村:「中澤さん、いまさら言うても遅いかもしれんけど、そもそも論からしてエイペックスジャパンの立ち上げる動機ともって行き方には問題があったんちゃう?」「エイペックスジャパンのひとらは、ネクサスから見たらいい素材の人材が集まってるから、何とかなるでしょ?」
中澤:「いや、そういっていただけるのは有難いが、いかんせん営業結果は惨憺たるものです。弁解の余地はない。それ以上に、運営が厳しい。私は、社長をやるべきではなかったんじゃないでしょうか?」
大村:「いや、そらないわ。ネクサスに人材はいやへんから・・・・」
なんとも掴み所のない会話である。耕一は、電話を切ってため息をついた。
店内でも、一番人目の付かない場所に席取った。ウェイターが注文を取りに来たときに面会者が現れた。彼は、田中と名乗り席に座った。
田中:「橋本さん、遅れてすまない。こちらが・・・・」
橋本:「はい、社長の中澤です。」と立ち上がった。
中澤:「はじめまして。無理に時間を作ってもらってすみません。」頭を下げた。
田中:「いや、こちらこそ遅れて申し訳ない。こんな遅い時間でも大丈夫ですか?」
中澤:「はい」
それから、コーヒーがきた。3人で口に運びながら、橋本が話を切り出した。
橋本:「先日、少しお電話で話を差し上げたのですが、詳細は中澤から・・・」
田中:「分かりました、ただしお話の前に私は一応公僕ですので、名刺を渡せません。また、内容によってはお力になれないかも知れません。今、抱えてる事件はご存知の許永中の事件で、このこと自体も全て口外できません。ご了解いただけますか?」そう、田中氏は現役の検察官であった。
中澤:「はい、分かりました。ここでのお話で何かお願いできるとは思っていませんが、私自身『一体どうしたらいいのか?』全くもって分からなくなってしまっていて、誰にも相談のしようがありません。ただ、確かめたいのはこれからお話しすることは、事実として許されるべき事なのかどうか?それを伺いたいです。」
田中:「そうですか・・・・世の中色んな理不尽な事があります。しかし、法律は道義ではないです。ルールにしか過ぎない。とりあえず、お話を聞かせてください。」
それから、耕一は今回の大口の第三者割当増資のいきさつを説明し、先の三者(野村氏・村上氏・藤田氏)の件を説明した。加えて、現在のエイペックスジャパンのおかれている状況も説明した一通り話が終わって・・・・
田中:「事情は、理解しました。しかし今の状況だと、何も法律には触れているかどうかの裏づけがありません。犯罪としての扱いもできませんし、違法行為かどうか調べるわけにもいきません。お分かりいただけますか?先に、お話した許永中の場合、罪状は唯一つで『インサーダー』だけなんです。当然、彼の過去や裏側はあります。しかし、その事は追えない。また、追えば私が違法となります。」田中は続けた。「実は、最近今の住まいに引っ越したばかりなのですが、これには理由がありました。以前に担当していた事件のことが一般の方に知られてしまいました。そして、妻が近隣の噂話に上がり、その事件について攻められるような自体まで発展してしまい、最後のほうには自宅に夜中、嫌がらせの電話が鳴るようになり、軽いノイローゼになったんです。子供の学校の事もありましたから、やむなく引越しする事にもなったんです。私事で恐縮ですが・・・・」更に、「よって、冒頭にもお話しました通り、道義と法律は全く共存していないといった方がいいかもしれません。」
耕一は、驚いたと同時に惨めささえ感じてきた。『何の為に、生きているのか・・・・』とただうつむいて、田中の話を聞いていた。
中澤:「田中さん、ご自身はなぜ検察官になられたのですか?」
田中:「私は、正義を追及したいと、また本当に守るべき人たちのために、法律を理解しようと、実は一般企業からの転職組みです。世で言うキャリア組みとは差別され、現場での仕事に追い回されていますよ。でも、私が放棄したらまた一人、正義の信念が消えるでしょう?だから、未熟者、役立たずと言われても、耐え抜いて一人でも救いたい・・・」
中澤:「恐れ入りました。しかし、私は本当に起業した会社を育てて、形にしたい。確かに、最初は『一山当てたい!』と思っていましたが、スタッフやその後ろに居る家族が見えてきた時点で、そんな事よりも何とかこの会社を成功させたいと祈るようになった事は事実です。」
耕一は、涙が溢れてきた。悔しかった。息苦しくさえなった。自分の未熟さと惨めさと、様々な思いが込み上げてきたのである。
田中:「橋本さん、遅れてすまない。こちらが・・・・」
橋本:「はい、社長の中澤です。」と立ち上がった。
中澤:「はじめまして。無理に時間を作ってもらってすみません。」頭を下げた。
田中:「いや、こちらこそ遅れて申し訳ない。こんな遅い時間でも大丈夫ですか?」
中澤:「はい」
それから、コーヒーがきた。3人で口に運びながら、橋本が話を切り出した。
橋本:「先日、少しお電話で話を差し上げたのですが、詳細は中澤から・・・」
田中:「分かりました、ただしお話の前に私は一応公僕ですので、名刺を渡せません。また、内容によってはお力になれないかも知れません。今、抱えてる事件はご存知の許永中の事件で、このこと自体も全て口外できません。ご了解いただけますか?」そう、田中氏は現役の検察官であった。
中澤:「はい、分かりました。ここでのお話で何かお願いできるとは思っていませんが、私自身『一体どうしたらいいのか?』全くもって分からなくなってしまっていて、誰にも相談のしようがありません。ただ、確かめたいのはこれからお話しすることは、事実として許されるべき事なのかどうか?それを伺いたいです。」
田中:「そうですか・・・・世の中色んな理不尽な事があります。しかし、法律は道義ではないです。ルールにしか過ぎない。とりあえず、お話を聞かせてください。」
それから、耕一は今回の大口の第三者割当増資のいきさつを説明し、先の三者(野村氏・村上氏・藤田氏)の件を説明した。加えて、現在のエイペックスジャパンのおかれている状況も説明した一通り話が終わって・・・・
田中:「事情は、理解しました。しかし今の状況だと、何も法律には触れているかどうかの裏づけがありません。犯罪としての扱いもできませんし、違法行為かどうか調べるわけにもいきません。お分かりいただけますか?先に、お話した許永中の場合、罪状は唯一つで『インサーダー』だけなんです。当然、彼の過去や裏側はあります。しかし、その事は追えない。また、追えば私が違法となります。」田中は続けた。「実は、最近今の住まいに引っ越したばかりなのですが、これには理由がありました。以前に担当していた事件のことが一般の方に知られてしまいました。そして、妻が近隣の噂話に上がり、その事件について攻められるような自体まで発展してしまい、最後のほうには自宅に夜中、嫌がらせの電話が鳴るようになり、軽いノイローゼになったんです。子供の学校の事もありましたから、やむなく引越しする事にもなったんです。私事で恐縮ですが・・・・」更に、「よって、冒頭にもお話しました通り、道義と法律は全く共存していないといった方がいいかもしれません。」
耕一は、驚いたと同時に惨めささえ感じてきた。『何の為に、生きているのか・・・・』とただうつむいて、田中の話を聞いていた。
中澤:「田中さん、ご自身はなぜ検察官になられたのですか?」
田中:「私は、正義を追及したいと、また本当に守るべき人たちのために、法律を理解しようと、実は一般企業からの転職組みです。世で言うキャリア組みとは差別され、現場での仕事に追い回されていますよ。でも、私が放棄したらまた一人、正義の信念が消えるでしょう?だから、未熟者、役立たずと言われても、耐え抜いて一人でも救いたい・・・」
中澤:「恐れ入りました。しかし、私は本当に起業した会社を育てて、形にしたい。確かに、最初は『一山当てたい!』と思っていましたが、スタッフやその後ろに居る家族が見えてきた時点で、そんな事よりも何とかこの会社を成功させたいと祈るようになった事は事実です。」
耕一は、涙が溢れてきた。悔しかった。息苦しくさえなった。自分の未熟さと惨めさと、様々な思いが込み上げてきたのである。
巷では、クリスマスムード一色であった。街頭のネオンが華やかに輝きを放ち、その空気は、今までとははるかに幻想的に耕一には映った。
耕一が、オフィスを出ようとした時電話が鳴った。オリックスキャピタルの藤田からであった。
藤田:「中澤社長、その後いかがですか?あれから、村上氏も気に掛けているようでして、明後日の午後にでもお時間が合えば、お会いしたいとの話なんですが・・・」
中澤:「そうですか・・・・・・そうですね、ちょっと予定を調整してみます。失礼ですが、携帯の番号を教えていただけますか?こちらから藤田部長にご連絡しますよ・・・・090-XXXX-XXXXですね。分かりました。明日にでも・・・・」
電話が切れた。耕一は「来たか!」と呟き、さてどうしたものか?思案し始めた。
「この話は(高柳から聞いた話)、ネクサスの山木常務にしても何の根拠もないから何と説明したらいいだろうか?・・・いや、やはりこの件は伏せておこう。」
そして、耕一は下田と本間を呼んだ。
「忙しいところ申し訳ないのだが、1月からの売上計画の見直しをして欲しい。併せて、クライアントで特にトピックスがあるのなら改めて報告書を出して欲しい。いいかな?」
「はい、いつまでに?」と下田。「う~ん、明日の夕方までにお願いできるかな?」本間は「明日から、企画会議でクライアントのところに缶詰なんですが・・・」
「そうか」耕一は、相変わらずの温度差に少しがっかりした。本間と一緒にこの会社で仕事をするようになったのは、まだ短い時間だが彼もかつては、個人事務所を持っていた。経営者の一員として、望むことはあったがこの状況においてはまだ、耕一の真意が伝わらないでいた。
それから耕一は、高柳に藤田氏からの電話があった事を伝えた。高柳は「相手のペースに乗るべきではない」と強い口調で言った。そこで、耕一は相手に探りを入れるために何かないかと考えた。
要は、資金調達である。下手なハッタリや嘘は金融機関同士でいつでも裏が取られる。彼らに全く触れられないものはないか?架空の投資家?臨時資金援助?・・・しかし、どれも名案ではなかった。そこで、管理部長の橋本だけに相談した。橋本は、前職は証券会社で、トップからの極秘のM&Aの調査の特命を受けた経験の持ち主であった。翌日、橋本は「今晩、23:30に指定されたファミレスである人物と会います。時間を作って欲しい」と言ってきた。その夜、耕一は橋本とその場所に向かった。
耕一が、オフィスを出ようとした時電話が鳴った。オリックスキャピタルの藤田からであった。
藤田:「中澤社長、その後いかがですか?あれから、村上氏も気に掛けているようでして、明後日の午後にでもお時間が合えば、お会いしたいとの話なんですが・・・」
中澤:「そうですか・・・・・・そうですね、ちょっと予定を調整してみます。失礼ですが、携帯の番号を教えていただけますか?こちらから藤田部長にご連絡しますよ・・・・090-XXXX-XXXXですね。分かりました。明日にでも・・・・」
電話が切れた。耕一は「来たか!」と呟き、さてどうしたものか?思案し始めた。
「この話は(高柳から聞いた話)、ネクサスの山木常務にしても何の根拠もないから何と説明したらいいだろうか?・・・いや、やはりこの件は伏せておこう。」
そして、耕一は下田と本間を呼んだ。
「忙しいところ申し訳ないのだが、1月からの売上計画の見直しをして欲しい。併せて、クライアントで特にトピックスがあるのなら改めて報告書を出して欲しい。いいかな?」
「はい、いつまでに?」と下田。「う~ん、明日の夕方までにお願いできるかな?」本間は「明日から、企画会議でクライアントのところに缶詰なんですが・・・」
「そうか」耕一は、相変わらずの温度差に少しがっかりした。本間と一緒にこの会社で仕事をするようになったのは、まだ短い時間だが彼もかつては、個人事務所を持っていた。経営者の一員として、望むことはあったがこの状況においてはまだ、耕一の真意が伝わらないでいた。
それから耕一は、高柳に藤田氏からの電話があった事を伝えた。高柳は「相手のペースに乗るべきではない」と強い口調で言った。そこで、耕一は相手に探りを入れるために何かないかと考えた。
要は、資金調達である。下手なハッタリや嘘は金融機関同士でいつでも裏が取られる。彼らに全く触れられないものはないか?架空の投資家?臨時資金援助?・・・しかし、どれも名案ではなかった。そこで、管理部長の橋本だけに相談した。橋本は、前職は証券会社で、トップからの極秘のM&Aの調査の特命を受けた経験の持ち主であった。翌日、橋本は「今晩、23:30に指定されたファミレスである人物と会います。時間を作って欲しい」と言ってきた。その夜、耕一は橋本とその場所に向かった。
耕一は、ようやく床に就いたのは午前2時を過ぎていた。
耕一は、頭の中でこれからのことをぐるぐる廻らせ始めた。これから、「何をどうしたらいいのか?」
「まずは、必要資金の工面は?」「売上計画は?」「収益は?」「キャッシュフローは?」「米国エイペックスとの関係は?」「ネクサスへの説明と今後の関係は?」「人員計画見直しによる、解雇する人材は?」「これまでの顧客との関係維持は?」「他に、手を貸してくれる伝はないのか?」・・・・次から次へと問題と思しきことが浮かんでくる。しかし、どれに対しても明快な答えが見つからない。
「誰か、自分の窮地を理解してくれる第三者は居ないのだろうか?」この考えそのものが「甘い」と言えば、その通りである。しかし、今の耕一にとって現状を抜け出す力があったのだろうか?頭の中の思考は止まらなくなっていた。
高校時代、ラグビー部に所属していた耕一が一番最初に衝撃を受けたのは、夏合宿のときである。1週間、山奥の寺に泊り込んで、一日中、体を鍛えるために苛め抜くのである。毎食、2合以上の米を摂る事を課せられ、グラウンドまでの10キロは行き帰り、自分の足で移動である。グラウンドでは、水以外のものは何も無い。長時間、動き続けると意識は朦朧として、自分が何をしているのかが分からなくなることがしばしばであった。
合宿後、自宅に戻ると驚くべきことに体重は落ち、別人のような自分であった・・・・・
そんなことが浮かんできた次の瞬間、妻に起こされた。いつの間にか、意識遠のいていた。
耕一は、鉛のように重たく感じる体を引きずるように、オフィスに向かった。
耕一は、頭の中でこれからのことをぐるぐる廻らせ始めた。これから、「何をどうしたらいいのか?」
「まずは、必要資金の工面は?」「売上計画は?」「収益は?」「キャッシュフローは?」「米国エイペックスとの関係は?」「ネクサスへの説明と今後の関係は?」「人員計画見直しによる、解雇する人材は?」「これまでの顧客との関係維持は?」「他に、手を貸してくれる伝はないのか?」・・・・次から次へと問題と思しきことが浮かんでくる。しかし、どれに対しても明快な答えが見つからない。
「誰か、自分の窮地を理解してくれる第三者は居ないのだろうか?」この考えそのものが「甘い」と言えば、その通りである。しかし、今の耕一にとって現状を抜け出す力があったのだろうか?頭の中の思考は止まらなくなっていた。
高校時代、ラグビー部に所属していた耕一が一番最初に衝撃を受けたのは、夏合宿のときである。1週間、山奥の寺に泊り込んで、一日中、体を鍛えるために苛め抜くのである。毎食、2合以上の米を摂る事を課せられ、グラウンドまでの10キロは行き帰り、自分の足で移動である。グラウンドでは、水以外のものは何も無い。長時間、動き続けると意識は朦朧として、自分が何をしているのかが分からなくなることがしばしばであった。
合宿後、自宅に戻ると驚くべきことに体重は落ち、別人のような自分であった・・・・・
そんなことが浮かんできた次の瞬間、妻に起こされた。いつの間にか、意識遠のいていた。
耕一は、鉛のように重たく感じる体を引きずるように、オフィスに向かった。
個人向けと法人向けがある。
小生が、営業をはじめたのは法人相手であった。泥臭い話になるが、「新規開拓」と言えば、飛び込み営業的な行動の一つとして、企業の正門から入って行き、何度も何度も足を運ぶ「靴底営業」であった。しかし、昨今は少し事情が異なる。
この営業スタイルは、全く無意味となった。それは、リスクマネージメントの一環であろうが、セキュリティがかなり強化されていて、アポイント(面会約束)なしでは、全く取り合ってもらえない状況である。これが良い事か悪いことか?
そう、今はインターネットを中心として個人が手に出来る情報量が20年前とは数百倍のレベルで異なる。ゆえに、情報さえきちんと管理できていれば、様々な意味で生産性が上がり、無駄が全く無い。よって、昔は「予定は未定」なる言葉が当たり前であったが「予定外は、規定外」となり、これに対処することを例外か柔軟性という分け方に収めてしまっている。気になるのは、ルールはルールとして壊すつもりは無いが、その環境の中で生活・仕事をしていると、人間そのものの持つ思考回路(ロジック)が硬直しないだろうか?新しい発想や、予想外の情報を得て、更に創造的に物事を考える思考力は衰えないだろうか?
これは、業種・業界・職種に関係なく当てはまる気がする。人間は、管理されて、窮屈でなければ、その環境事態は楽に感じ、疑問も持たなくなる。
一方、旧来の古臭いままの環境はどうだろうか?いわゆる「職人」と呼ばれる人は、その仕事をやめるまで、一生同じ仕事が出来ないと言う。つまり、常に向上し続ける気持ちがあり、そこから生まれる思考は、常に創造的な気がする。かく言う私も、管理される時流の流れの中に居るが・・・
小生が、営業をはじめたのは法人相手であった。泥臭い話になるが、「新規開拓」と言えば、飛び込み営業的な行動の一つとして、企業の正門から入って行き、何度も何度も足を運ぶ「靴底営業」であった。しかし、昨今は少し事情が異なる。
この営業スタイルは、全く無意味となった。それは、リスクマネージメントの一環であろうが、セキュリティがかなり強化されていて、アポイント(面会約束)なしでは、全く取り合ってもらえない状況である。これが良い事か悪いことか?
そう、今はインターネットを中心として個人が手に出来る情報量が20年前とは数百倍のレベルで異なる。ゆえに、情報さえきちんと管理できていれば、様々な意味で生産性が上がり、無駄が全く無い。よって、昔は「予定は未定」なる言葉が当たり前であったが「予定外は、規定外」となり、これに対処することを例外か柔軟性という分け方に収めてしまっている。気になるのは、ルールはルールとして壊すつもりは無いが、その環境の中で生活・仕事をしていると、人間そのものの持つ思考回路(ロジック)が硬直しないだろうか?新しい発想や、予想外の情報を得て、更に創造的に物事を考える思考力は衰えないだろうか?
これは、業種・業界・職種に関係なく当てはまる気がする。人間は、管理されて、窮屈でなければ、その環境事態は楽に感じ、疑問も持たなくなる。
一方、旧来の古臭いままの環境はどうだろうか?いわゆる「職人」と呼ばれる人は、その仕事をやめるまで、一生同じ仕事が出来ないと言う。つまり、常に向上し続ける気持ちがあり、そこから生まれる思考は、常に創造的な気がする。かく言う私も、管理される時流の流れの中に居るが・・・
そう、先の話は解釈の仕方が色々ある。しかし、一つだけいえることは本章のブログの流れの中で一番注目したいのは、投資家と経営者との関係である。日本は言わずと知れた資本経済の成長の事例として、最も世界から注目もされてきた。しかし、日本の市場経済における致命的な欠陥は、「真の投資」行為は本当に少ない。先ごろのネットベンチャー企業の不正経理処理問題の発覚前後から、ようやく一般の個人投資家が増えてきて、株式投資に関しての注目度合い、興味度合いは増してきている。しかし、市場経済を支える機関・大口の投資家は、一番のOppotunityとして「元金の回収」である。
当然である。誰でも手持ちの元金は減らしたくは無い。しかし「投資」とは究極のギャンブルである。ハイリスク・ハイリターンは当然である。その当然のルールを作為的にリスク回避と称し、法律に触れなければ何でもしても良いとは限らないのではないか?先に、綴ったシナリオは、明らかに本来のルール的道義から外れてはいるのではないのだろうか?そして、投資の成功率を予想外に高く維持することにより、そこには更なる資金が集まる・・・この構図は、どこかで日々なされているとしたら・・・純粋な起業家にとって、全く未知の世界で当たり前のように「常識」として、知らされ「勉強不足!」の烙印を押され、結果、若い優秀な経営者は育たない市場である。もう一度、先のシナリオを整理してみよう。
1.目聞き役・・・見込みのある新興企業の発掘!
2.内部への切り込み・・・コンサルタント的肩書きで、内情を把握!
3.誘発剤管理・・・投資・融資・資金提供的実弾のコントロール。
の3役が上手くかみ合うと、株価は操作可能である。昨今のM&Aも裏側で動いている人間がたくさん居るようである。そこで発生する紹介・仲介・等々の手数料を貪っているのである。更には、公開株のインサイダー的力にも関与していると思われる。どうだろうか?もし、このブログを若い起業家を目指し、大志を抱く方であるならば、本当に何から始めたらいいのか?もう一度、冷静に考え直してもらいたい。必ず、道はあると信じ、決して灰色な事象には近づかないか、もしくは一気に飲み込むパワーがあるかであろう。
当然である。誰でも手持ちの元金は減らしたくは無い。しかし「投資」とは究極のギャンブルである。ハイリスク・ハイリターンは当然である。その当然のルールを作為的にリスク回避と称し、法律に触れなければ何でもしても良いとは限らないのではないか?先に、綴ったシナリオは、明らかに本来のルール的道義から外れてはいるのではないのだろうか?そして、投資の成功率を予想外に高く維持することにより、そこには更なる資金が集まる・・・この構図は、どこかで日々なされているとしたら・・・純粋な起業家にとって、全く未知の世界で当たり前のように「常識」として、知らされ「勉強不足!」の烙印を押され、結果、若い優秀な経営者は育たない市場である。もう一度、先のシナリオを整理してみよう。
1.目聞き役・・・見込みのある新興企業の発掘!
2.内部への切り込み・・・コンサルタント的肩書きで、内情を把握!
3.誘発剤管理・・・投資・融資・資金提供的実弾のコントロール。
の3役が上手くかみ合うと、株価は操作可能である。昨今のM&Aも裏側で動いている人間がたくさん居るようである。そこで発生する紹介・仲介・等々の手数料を貪っているのである。更には、公開株のインサイダー的力にも関与していると思われる。どうだろうか?もし、このブログを若い起業家を目指し、大志を抱く方であるならば、本当に何から始めたらいいのか?もう一度、冷静に考え直してもらいたい。必ず、道はあると信じ、決して灰色な事象には近づかないか、もしくは一気に飲み込むパワーがあるかであろう。
「中澤さん、村上氏の言葉で投資判断が左右されるだけでは、おかしいと思いませんか?また、その程度の言葉でVCが聞き入れるわけではないでしょう?ここにトリック的要素があります。」
「例えば、あるVCがB社に投資する事を決定したとします。しかしそこには、オリックスキャピタルの大阪支店の存在がある場合は、要注意です!というのは、オリックスキャピタルの藤田氏は村上氏と繋がっています。オリックスは、先のVCへこう言うのです・・・・
『いや~、いい話だとは思うのですが、当社は今回やはり降りますわ。理由はね、株価が高いんですよ。あの程度の企業ならうちで他でも抱えてますし、株価はそんなに高くないんですよ。半分以下ですから。なんなら、当社の持ち玉にご興味あれば、ご紹介しますよ。』
とね、それからそのVCの投資意思決定を遅らせるのが第一段階です。その隙間に、オリックスはその会社にアプローチして『いや、大変ですね。でも、大型の投資が決まるんでしょう?なんなら、必要な資金をご用意しましょうか?増資された際に、返済してもらえればいいですから・・・』
と迫るわけです。もちろん、その会社の財務状態は手に取るように調べてあるわけで、その会社の社長は、飛びつくわけです。」と高柳は、煙草に火をつけ深々と吸った。耕一は、狐にでもつままれている気分である。更に高柳は話を続けた・・・
「そして、もしその会社の社長がオリックスから短期融資を受けたら最後!仮に受けなくても・・・今度は、オリックスの藤田氏は元々投資をするつもりでいたVCの目を逸らせて、時間を稼ぐんです・・・それはなぜか・・・経営において運転資金は、大変重要で死活問題です。この時間稼ぎにより更にその会社は苦しくなり、資金の注入は一刻の猶予も許さなくなる。そこに、駄目押しの再度の財務諸表を提出させます。そうすると、2・3ヶ月前よりも経営状態が悪化していた場合、当初のVCは出資をするのを手控えざる終えなくなる。
『もう少し、様子を見て・・・』という事になると、
トラップにはまっているわけです。そこで、更に藤田氏と村上氏の登場です。藤田氏は親身に相談に乗るそぶりで、村上氏を紹介するわけです。その後は、その会社は、煮るなり焼くなり、好き勝手にできます。一番多いパターンは、価値のある経営資源をどこかに売却するか、M&Aでくっつけて、更に仕込みと寝かせをして、最終的に(短期)で上場する会社に投資すると見せかけて、キッチリ裏で仕切るんです。この結果、未公開株の価格操作も簡単にできるし、IPO後の価格操作もできるわけです。」
耕一は「それって、悪い事じゃないのですか?・・・」すると高柳は「恐らくは、ぎりぎりのところで、法律の目をくぐっていると思われますね。前段で話した、野村・村上・藤田の3人は一見繋がっているようには見えないし、人間関係もそんなに深くない。そのシナリオ自体は、村上氏が描いていて、他の2人は詳しくは知らないような雰囲気があります。また、法律的にはインサイダーかどうか?この時点では、全く証拠がない。」
耕一は、奈落の底に突き落とされていくような気がした。既に、エイペックスジャパンはどうにもならないくらい悲惨な経営状況である。どうしたらいいのか?呆然と天を仰いだ。更に、一気にビールを立て続けに5杯ほど飲み干した。
高柳は「李社長は、直接オリックスの藤田氏からリーチされて、まさにぎゅうぎゅうに絞られてしまった。資金の頼みの綱はもう今のところ、PEJの馬場氏しか居ない状況なんだよね。」と呟いた。耕一は他人事ではない。これからどうすべきか?気が付くと、深夜23時を過ぎていた・・・・
「例えば、あるVCがB社に投資する事を決定したとします。しかしそこには、オリックスキャピタルの大阪支店の存在がある場合は、要注意です!というのは、オリックスキャピタルの藤田氏は村上氏と繋がっています。オリックスは、先のVCへこう言うのです・・・・
『いや~、いい話だとは思うのですが、当社は今回やはり降りますわ。理由はね、株価が高いんですよ。あの程度の企業ならうちで他でも抱えてますし、株価はそんなに高くないんですよ。半分以下ですから。なんなら、当社の持ち玉にご興味あれば、ご紹介しますよ。』
とね、それからそのVCの投資意思決定を遅らせるのが第一段階です。その隙間に、オリックスはその会社にアプローチして『いや、大変ですね。でも、大型の投資が決まるんでしょう?なんなら、必要な資金をご用意しましょうか?増資された際に、返済してもらえればいいですから・・・』
と迫るわけです。もちろん、その会社の財務状態は手に取るように調べてあるわけで、その会社の社長は、飛びつくわけです。」と高柳は、煙草に火をつけ深々と吸った。耕一は、狐にでもつままれている気分である。更に高柳は話を続けた・・・
「そして、もしその会社の社長がオリックスから短期融資を受けたら最後!仮に受けなくても・・・今度は、オリックスの藤田氏は元々投資をするつもりでいたVCの目を逸らせて、時間を稼ぐんです・・・それはなぜか・・・経営において運転資金は、大変重要で死活問題です。この時間稼ぎにより更にその会社は苦しくなり、資金の注入は一刻の猶予も許さなくなる。そこに、駄目押しの再度の財務諸表を提出させます。そうすると、2・3ヶ月前よりも経営状態が悪化していた場合、当初のVCは出資をするのを手控えざる終えなくなる。
『もう少し、様子を見て・・・』という事になると、
トラップにはまっているわけです。そこで、更に藤田氏と村上氏の登場です。藤田氏は親身に相談に乗るそぶりで、村上氏を紹介するわけです。その後は、その会社は、煮るなり焼くなり、好き勝手にできます。一番多いパターンは、価値のある経営資源をどこかに売却するか、M&Aでくっつけて、更に仕込みと寝かせをして、最終的に(短期)で上場する会社に投資すると見せかけて、キッチリ裏で仕切るんです。この結果、未公開株の価格操作も簡単にできるし、IPO後の価格操作もできるわけです。」
耕一は「それって、悪い事じゃないのですか?・・・」すると高柳は「恐らくは、ぎりぎりのところで、法律の目をくぐっていると思われますね。前段で話した、野村・村上・藤田の3人は一見繋がっているようには見えないし、人間関係もそんなに深くない。そのシナリオ自体は、村上氏が描いていて、他の2人は詳しくは知らないような雰囲気があります。また、法律的にはインサイダーかどうか?この時点では、全く証拠がない。」
耕一は、奈落の底に突き落とされていくような気がした。既に、エイペックスジャパンはどうにもならないくらい悲惨な経営状況である。どうしたらいいのか?呆然と天を仰いだ。更に、一気にビールを立て続けに5杯ほど飲み干した。
高柳は「李社長は、直接オリックスの藤田氏からリーチされて、まさにぎゅうぎゅうに絞られてしまった。資金の頼みの綱はもう今のところ、PEJの馬場氏しか居ない状況なんだよね。」と呟いた。耕一は他人事ではない。これからどうすべきか?気が付くと、深夜23時を過ぎていた・・・・
先日、熊本県の主催するセミナーに出席した。
驚いた事に、参加者は優に500名を超えていると思われるほど盛況であった。
更には、既に生産拠点として進出している企業や実績は驚くほどである。
昔、長野県に居た事がある。ここは、歴史的に地域性が作り上げた精密・機械・製造業のエリアであった。しかし、熊本はそれとは異なり行政主導で活発に自ら作り上げていった成功事例であろう。
是非、近々熊本に行こうと思う。
驚いた事に、参加者は優に500名を超えていると思われるほど盛況であった。
更には、既に生産拠点として進出している企業や実績は驚くほどである。
昔、長野県に居た事がある。ここは、歴史的に地域性が作り上げた精密・機械・製造業のエリアであった。しかし、熊本はそれとは異なり行政主導で活発に自ら作り上げていった成功事例であろう。
是非、近々熊本に行こうと思う。
高柳:「中澤さん、先ほど話をした3者は繋がっている様なんですよ。順を追ってお話しますが、エイペックスジャパンより先にはめられたのが李社長の会社ですよ。」
耕一」「・・・・・」
高柳:「まず最初に、中澤さんに野村氏を紹介したのを誤ります。ただ、彼がその手のつながりだったとは全く知らなかったのでご理解ください。野村氏の役目は、見込みのありそうな新興企業を探し出す目利きの一人にしか過ぎなかったという事です。そして、気に掛けた企業の社長を村上氏に紹介していたのです。」
耕一:「では、あの赤坂の夜は、その前兆でもあったわけですか・・・」
高柳:「そうです。あの席では、私も全く知りませんでした。」「そして、次に村上氏ですが、彼はファンドとエンジェルの2つの顔を持ち、個人投資家からの資金を一括して預かり管理しつつ、自身も投資家であります。ここまでなら、通常の事で問題ないのですが・・・問題はこのファンドです。ここに資金を提供する人間は、一般人ではないということです。それは、このファンドがこれまで一度も目減り(損失)したことなく、かなりの高い確率で党利利益を還元してきている事でです。通常の機関投資家でも、その打率は3割出せたら、上出来です。しかし、5割以上、かつ損失ゼロはありえない。つまり、仕掛けか仕込みがそこには存在します。」
耕一:「なんとなく分かりますが・・・自分には無縁のような・・・」
高柳:「可能性のありそうな会社に目をつけておいて、あとは仕掛け若しくは仕込みにはめるんです。その仕掛けや仕込とは、目をつけた会社の状態やステージ(IPOまでのスケジュール)に応じて、様々な手段を講じるわけです。」
高柳:「まず、未公開会社でIPOを目指す会社を調べ、内容をよく吟味します。その上で、公開が間近な場合は、一株あたりの金額で投資するかどうかの判断によりますが、更に筆頭株主の個人情報を集め、差し当たって資金需要があると分かると、すかさず相対での譲渡のアプローチを掛けてきます。そして、通常の株価より安価に入手します。ここまでも、まだ許せる範囲です。」
耕一:「それで・・・」
高柳:「ただし、この場合はまとまった金額でないと、上場益の利幅が見込めないので、あまりこの手法は使わないのです。次に最も彼らの得意とする連携的プレーは、目を付けた会社の財務状況で判断します。この際には、その会社の持つ経営資源が価値があることが前提ですが、新興企業はとにかく財務体質が悪いのが特徴です。信用も無いゆえ、間接金融(銀行)からの融資は簡単には望めません。よって、この場合に株式の第三者割当増資をしますがこれに仕掛けるようなんです。」
耕一:「それは、当社の事も当てはまるではないですか・・・」
高柳:「そうなんです。ここで、村上氏の出番なんですよ。彼の持つ人為的ネットワークがしたたかに効いてくる。それは、例えばJAFCO(VC)が投資するなら、横並びで他のVCも投資したくなるのですが、そのJAFCOを動かせたらどうなると思います?つまり、直接金融であるVCとその他機関投資家を動かせたら・・・ただ、投資判断の意見を言うだけでは問題ないのですが、もしかりに決定された意思を変えられる力があれば、話は変わります。但し、一方的、独断的では、大人気ないのは当たり前です。ならば、なぜそのような事が可能なのか?それは、村上氏個人のグレー名部分もあるようですが、要は表も裏も知り尽くしているような部分がる用です。」
耕一は、ここまでで「ちょっと、人いきれさせてください」とビールを頼んだ。煙草に火をつけ、深く吸い込みながら「高柳さん、やはり私なんかが入り込む世界ではなかったのでしょうかね?・・・・」
高柳は「いや、そうじゃないですよ。私から見て中澤さんみたいな方が社長として、起業して商売して欲しいと思います。事実、今年の夏の第一回目の調達に協力したのも自分が納得できる相手でないとなかなか難しいんですよ。」といって、ビールを一気に飲み干した。
耕一」「・・・・・」
高柳:「まず最初に、中澤さんに野村氏を紹介したのを誤ります。ただ、彼がその手のつながりだったとは全く知らなかったのでご理解ください。野村氏の役目は、見込みのありそうな新興企業を探し出す目利きの一人にしか過ぎなかったという事です。そして、気に掛けた企業の社長を村上氏に紹介していたのです。」
耕一:「では、あの赤坂の夜は、その前兆でもあったわけですか・・・」
高柳:「そうです。あの席では、私も全く知りませんでした。」「そして、次に村上氏ですが、彼はファンドとエンジェルの2つの顔を持ち、個人投資家からの資金を一括して預かり管理しつつ、自身も投資家であります。ここまでなら、通常の事で問題ないのですが・・・問題はこのファンドです。ここに資金を提供する人間は、一般人ではないということです。それは、このファンドがこれまで一度も目減り(損失)したことなく、かなりの高い確率で党利利益を還元してきている事でです。通常の機関投資家でも、その打率は3割出せたら、上出来です。しかし、5割以上、かつ損失ゼロはありえない。つまり、仕掛けか仕込みがそこには存在します。」
耕一:「なんとなく分かりますが・・・自分には無縁のような・・・」
高柳:「可能性のありそうな会社に目をつけておいて、あとは仕掛け若しくは仕込みにはめるんです。その仕掛けや仕込とは、目をつけた会社の状態やステージ(IPOまでのスケジュール)に応じて、様々な手段を講じるわけです。」
高柳:「まず、未公開会社でIPOを目指す会社を調べ、内容をよく吟味します。その上で、公開が間近な場合は、一株あたりの金額で投資するかどうかの判断によりますが、更に筆頭株主の個人情報を集め、差し当たって資金需要があると分かると、すかさず相対での譲渡のアプローチを掛けてきます。そして、通常の株価より安価に入手します。ここまでも、まだ許せる範囲です。」
耕一:「それで・・・」
高柳:「ただし、この場合はまとまった金額でないと、上場益の利幅が見込めないので、あまりこの手法は使わないのです。次に最も彼らの得意とする連携的プレーは、目を付けた会社の財務状況で判断します。この際には、その会社の持つ経営資源が価値があることが前提ですが、新興企業はとにかく財務体質が悪いのが特徴です。信用も無いゆえ、間接金融(銀行)からの融資は簡単には望めません。よって、この場合に株式の第三者割当増資をしますがこれに仕掛けるようなんです。」
耕一:「それは、当社の事も当てはまるではないですか・・・」
高柳:「そうなんです。ここで、村上氏の出番なんですよ。彼の持つ人為的ネットワークがしたたかに効いてくる。それは、例えばJAFCO(VC)が投資するなら、横並びで他のVCも投資したくなるのですが、そのJAFCOを動かせたらどうなると思います?つまり、直接金融であるVCとその他機関投資家を動かせたら・・・ただ、投資判断の意見を言うだけでは問題ないのですが、もしかりに決定された意思を変えられる力があれば、話は変わります。但し、一方的、独断的では、大人気ないのは当たり前です。ならば、なぜそのような事が可能なのか?それは、村上氏個人のグレー名部分もあるようですが、要は表も裏も知り尽くしているような部分がる用です。」
耕一は、ここまでで「ちょっと、人いきれさせてください」とビールを頼んだ。煙草に火をつけ、深く吸い込みながら「高柳さん、やはり私なんかが入り込む世界ではなかったのでしょうかね?・・・・」
高柳は「いや、そうじゃないですよ。私から見て中澤さんみたいな方が社長として、起業して商売して欲しいと思います。事実、今年の夏の第一回目の調達に協力したのも自分が納得できる相手でないとなかなか難しいんですよ。」といって、ビールを一気に飲み干した。