孔明先生に私淑(ししゅく)して
古琴を始めた玄子(げんし)です。
前回までの知音物語では【琴】と書いていましたが
古琴と呼ぶようになったのは20世紀になってからなので
伯牙殿の生きた時代に沿って琴と表記していました。
今日からはまた
星座別☆彡オススメ「古琴」曲に戻ります。
*古琴の曲を鑑賞する切っ掛けとして
曲の背景にある中国文化とともに
お楽しみください。
今日は蠍座(10.24〜11.22)
中国語では天蝎座。
控えめだけど情熱的で
不屈の精神力を持つ蠍座の方にオススメの古琴曲はー
キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
古琴最強にして最高の名曲ってだけではなく
中国の音楽史上、屈指の名曲ともいえましょう。
廣陵散
この曲の背景は、戦国時代の人、
聶政(じょうせい)の話が元になっていますが
詳細はウィキペディアにお任せ!
日本語です↑
って思ったけど古琴界に伝わっているのと微妙に違う〜。
ので簡潔に中国古琴伝説版をご紹介。
父上が韓王に殺され、
聶政は山に籠もって剣と琴の修行をしました。
やがて琴の名手としてその名を知られるようになった
聶政は王から演奏の依頼を受けます。
(琴の音は小さいので)
王の至近距離まで近づく機会を得た聶政は
「今がチャンス!全てはこの日のために!」と
覚悟を決めて王に謁見。
演奏しながら王が油断するのを待ち
一瞬の隙を突いて
父上の仇をとりましたって流れです。
ちなみにこの曲の作曲者は不明ですが
三国志でも有名な周瑜殿も
作曲者候補の一人に挙げられています。
っていう情報がベースになっているのか
映画『レッドクリフ』で周瑜殿と孔明先生が
競演した、あの時に演奏された曲こそ
この超名曲☆彡廣陵散だったのです!
こんな風に、ちょっとした
中国文化小耳情報があると
色んな角度から時空を超えて楽しめます♪
史書の虚実云々論にだけ縛られず
当時の文化を掘り下げて
自由に、色んな角度から楽しみながら
時空距離を縮める、
それもまた私淑の醍醐味です
映画では一部だけ演奏されましたが
完全版はこちら*管平湖先生演奏
20分を超える大曲です!!!
この曲は、気骨があって信念を曲げない
蠍座の方に相応しい一曲なんだそうです!
古琴って楽器を知ったからには
この曲は押さえておいた方がいいので
蠍座の方はもちろん、
何らかの縁で私のブログに来(てしまっ)た方は
是非、古琴の最高峰とも言える名曲
廣陵散をご鑑賞ください♪