こんにちは。
『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。
【新シリーズ】 あの引越会社が倒産に至るまで 第9弾です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
~前回の続きから~
「わかりました。何とかして後で報告します。専務は動かないで待ってて下さい。」
そう言うと、私は付き合いのある人材派遣業者の名刺を片っ端からピックアップしました。
予定していた法人部の会議は欠席することにして。
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
当時の法人部を統括していたのが他でもない○○専務でした。
わたしは○○専務に電話を入れて事情を説明し、当日の会議欠席の旨を伝えました。
すると・・・
○○専務曰く、
「そんなのは業務本部の△△に任せておけ!」
それを聞いた時、私の中で何かか切れたのです。
「ちょっと待ったり~や!この時間で東京の欠員80人、明日の東京は完全に飛ぶぞ!」
「会議なんて議事録読めば大体わかりますから、オレは業務本部で指揮を取ります」
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
1階の業務本部では大変な騒ぎでした。
私を見つけた△△が開口一番、
「全国どこもスタッフが全然集まっていません」
「どこがどれだけ足らんのや?」
私が問いかけると、△△の答えは先程の上司の専務と同じでした。
「関東で80人、中部で20人、関西で40人、九州で20人」
「お前、今まで何しとってん?ボケてんのか?」
「・・・・・」
△△は無言でした。
「とりあえずここの派遣会社とは全部契約書を巻いてあるし、いつでも発注できるから。」
私は名刺ホルダーから全国の人材派遣会社の名刺を30枚程ピックアップしておきました。
「派遣会社に、どこのエリアが人を出しやすいか聞いて、それを全部買い上げろ!」
「その数字を各支社に伝えてブロック内で調整させろ!」
本部の全員が動き出すと早いものです。
「関西は埋まりました!」
「中部もOKです」
「九州も中国もメドが付きました!」
あちらこちらから声が掛かります。
「関東はどんな感じや?」
「大丈夫でしょう!後はやっておきますので。」
全てが終わったのは午後6時を回っていました。
150人を超える人材スタッフを3時間で集めた事に、全員が達成感を味わっていました。
私は上司の専務に電話を入れ、明日の人材スタッフの結果を報告しておきました。
「専務!大丈夫です。全国すべて埋まりました。」
専務は一言、
「ありがとう」
滅多に褒めたりしない上司ですからビックリしました。でも、とても嬉しかったです。
○○専務の席にも行って報告しました。
「東京から九州までOKです。」
こちらを見ることなく○○専務は一言だけでした。
「了解、ご苦労さん」
7月、8月はこんな風にして過ぎていきました。
ひとつ違う事と言えば、法人部に移ってからは休みをしっかり取れるようになった事です。
以前はなかなか休みも取れませんでしたから(笑)
そして9月に入って
あの事件が起こりました!
今回はここまでです。
今までの記事はこちらから
こちらもどうぞ!
アクセスが多かったブログ Part2