こんにちは。
『0円引越』プロデューサーの合田英樹です。
今回は、
【新シリーズ】 あの引越会社が倒産に至るまで 第3弾です
これを話す前に、当時(2008年以前)の人手不足の話しを少ししておきます。
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経済の中心地である東京、埼玉などの首都圏。
ここは慢性的にスタッフ(社員、アルバイト、人材派遣)が不足していました。
が、その反面、仕事量は半端なく受注できるのです。
会社的には売上げが取れるところで単価の良い仕事を取るのは当たり前です。
関東のスタッフと車両不足を解消する事を目的として、
2005年から、地方より関東への応援制度を作りました。
初めは各支社から不満が出ていましたが、趣旨を理解させ、
1年かけてこの制度を浸透させる事が出来ました。
この制度を取り入れるにあたって、関東支社にも注文を出しておきました。
それは、
「2007年の2月で応援制度を廃止する。
2007年の繁忙期は関東支社自前の車両とスタッフで戦う事!」でした。
要するに、2007年の繁忙期は、
各支社の手持ちのスタッフと車両で繁忙期対策を立てる事にしたのです。
地方の支社を抑え込むには、何らかの約束を取る付ける事が最善だったのです。
通常引越業界は、繁忙期対策会議を前年の秋口からスタートさせます。
売上げ目標、利益目標、経費目標など、1年間で一番儲かるシーズンの対策です。
関東支社に対しての約束も、その会議の中で口を酸っぱくして言ってきました。
「次の繁忙期は他エリアからの応援が無いですよ!本当に大丈夫ですか?」
関東からの返事はいつも同じでした。
「わかっています。大丈夫です。」
他のエリアからの応援が無いという事は、車両もスタッフも不足します。
全体の経費予算の中から、関東には過分と思われる予算を与えていました。
その分の経費圧縮は他の支社に泣いてもらう事にして。
しかし他の支社の返事は、
「応援行かなくていいのなら全然問題ありません!」
こうして繁忙期会議での決めごとが決まったのです。
「経費を100%使うなら、売上げ、利益も予算どおりに確保すること!」
と、最後には言っておきました。
その後、年明け、2月末と繁忙期会議を繰り返し、役員会で了承を得て、
引越屋の要である業務管理側での繁忙期対策は万全でした。
繁忙期になればトラックを相当台数使います。
年明けの1月には、1日150台から依頼するのスポットの借り上げ手配を終わらせ、
人材派遣の会社と打ち合わせ(人数、単価)も業務本部一括で完了していました。
車を集めるのは問題ありません。
運送業界は100%車が稼働することが少ないのですから。
アルバイトを集めるのは実務面での事ですので、各支社にお願いしました。
問題は人材派遣です。私の居た会社では、基本的に○ッドウィルを使っていました。
○ッドウィルの責任者と詳細を詰め、各支店での繁忙期対策は万全でした。
全ての段取りを終えたのが2007年1月末。
あとは営業部が数字を入れ込むのを見守るだけです。
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さて、2007年3月末の最も忙しい日の夕方に【ある事件】は起こりました。
とりあえずこの辺りで一旦アップします。
今までの記事はこちらから
昨日読んで頂いた、
この続きは夕方くらいにアップできそうです!