踊る小悪魔 -9ページ目

踊る小悪魔

会社の先輩に恋をしました。

キレる。


仕事が早く終わったなら会いに来てくれれば良かったのに。


ミドリちゃんの家は猫宮さんの家とは違う方向なのに。


私だって猫宮さんに送ってもらったりしたいのに。


どうでもいい子の話なんていちいち聞かないし

そもそも表面上ですら仲良くなんてしない。


そもそも猫宮さんのせいでこんなことになってるっていうのに。


私だってミドリちゃんのこと大事に思ってるから

こうやって悩んだり落ち込んだりしてるんじゃないですか。


あ・・・ごめん。


言い返したら、驚くほどあっさりと引き下がられた。


私、何がしたいんだろう。

気がつけば、最後に二人きりで会った日から

2週間が経とうとしていた。

なんでそうなるの?


アイツにしては珍しく車の中でも全然喋んなくて。

大丈夫かなーと思ってたら


「私、澪ちゃんに嫌われたんでしょうか」


って、唐突に言い出してさ。


「最近喋っても澪ちゃんの反応が素っ気ないし、

いつも澪ちゃん達が帰ってくるのを待って残ってるのに

澪ちゃんは先に帰っちゃうし」


って。


「私が猫宮さんの話ばかりするからなのでしょうか?」


って聞かれたから


「そうだとしたら、俺らあんまり絡まない方がいいのかもね」


とは返しといたけど。


アイツはアイツなりに澪ちゃんのこと、大事に思ってるみたいだよ。


だからさ、なんつーか、

もっと同期同士で仲良くした方がいいんじゃない?

と、おにいさんは思うよ。

ぐちゃぐちゃ。


帰りの電車の中でずっと考えていた。

今日の出来事を笑って流す方法。


状況だけを見れば、私は何も悪いことしてないはずなのに。

罪悪感を感じずにはいられなかった。


夜。

いつもより少し早い時間に猫宮さんからの電話。


今日、どうしたの?


どうもしてないですよ?


やけに帰るの早かったじゃん。


あぁ、ちょっと疲れてたんで。


実は今日さ、早く終わって帰ろうとしたら

ちょうど玄関でミドリと一緒になってさ。


なんか浮かない顔してたから

声掛けたら

いつもと違って全然元気ないから

心配になって家まで送ったんだわ。