まるで中学生。
猫宮さんの課は「研修は研修」の方針なので
よっぽど忙しくない限り定時に上がることができる。
私の行っている課は
定時に上がれることなんてめったにない。
だから帰社すると
ミドリちゃんたちはすでに帰った後・・・
のはずなのに。
定時から平均1時間後、私たちが帰社すると
ミドリちゃんだけはいつも
出勤簿を定時でしめておきながらも
一般職の先輩たちの手伝いをしつつ楽しくおしゃべりしている。
もちろん、そこには猫宮さんも一緒。
私のグループが出勤簿を書いて
着替えに行こうとすると
ミドリちゃんも切り上げてくるので
おそらく私たちを待っているが故の行動なのだろうと思っていた。
だけどある日のこと。
ものすごく疲れて帰社した日、
相変わらずミドリちゃんは楽しそうにおしゃべりしてて
しばらく扉の前で待ってみたけれど
ミドリちゃんは帰る気配が無いどころか
こちらを見向きもしていない。
そこでふと思った。
ミドリちゃんとは一緒に帰る約束をしているわけでもないし
ミドリちゃんから「待ってた」感を出された事もない。
定時でさっさと帰るのも一人で帰るのもなんとなく寂しいから
なんとなくいるだけだったんじゃないの?
・・・もういいや、帰ろう。
私は皆に挨拶をして
素早く着替えて
一人で退社した。