日本初のワニの養殖をされている
小池ワニ総本舗に行ってきました。
こちら
http://homepage2.nifty.com/koikewanisohonpo/order.html
事業内容
㈱小池ワニ総本舗 は、
静岡県湖西市白須賀にあるワニの養殖・食肉販売等を目的とした会社です。
現在、合計2か所の養殖施設においてワニの飼養を行っております。
最近メディアの露出も多くなってきたので
訪問者が多くなったとのことで
当日のテレアポということもあり 少し難色をしめされたのですが・・
「もう泊まりで 浜松まで来てるので お願いします 」
とゴリ押しして アポ取りに成功。
小池氏 ご本人と養殖されているワニさんに対面してきました。
自宅の横に試験的に作られたという第一養殖場
約50匹のワニがいるとのことで さっそく中へどうぞと案内されました。
えっ・・ 中に入ってもいいんですか?
小池さんの後に続いて
おそる おそる
二重の鉄格子の入り口からハウスの中へ入ると
ご覧の通り !!
ワニだらけです。
1メートル近くにいるワニに いきなり
口を開けてシャーと威嚇されて
「 小池さん これ ホントに噛まれませんか?」
「ええ大丈夫です。 これ ワニの方が怖がっているんですよ~ 」
と モップ片手に平気な顔をして
養殖について 詳しく説明してくださいました。
小池ワニ総本舗 代表の小池さん
ワニは臆病な動物で モップ一つで無敵になれるらしい
ワニは とにかく手間がかからないそうで
エサやりに 週3回 10分程度で終了
糞も 体内で栄養がすべて吸収されてしまうため
出てくるのはカルシウムだけで 匂いが無いとのこと。
「これが ワニの糞です」
小池さんが おもむろに 手にした糞をみると白くて硬くて骨のようでした。
「匂いも ないですよ 嗅いでみます?」
クンクン うん 確かにまったく匂いません。
踏めば粉々になりますから 糞の始末は必要なく
そのままハウス内で育てている バナナの肥料として再利用しているとのこと。
あと 鳴いたりしませんから すごく静かです。
あまり動きませんし。僕はそのクールな容姿にグッときました。
・・・・・・・・で
ワニ肉は いったいどんな味がするのかな?
ということで
小池ワニ総本舗の商品を購入してきました。
ワニ尾ビレハム ワニハム(カット済み)
(1500円/100g) (1000円/100g)
ワニタンのレトルトワニカレー(1パック:600円)
尾びれハムは 硬くてカチカチなので圧力鍋にかけて
シチューに入れて食べてみました。
少しだけ生臭くかんじましたが
コラーゲンたっぷりらしく 皮は硬いが中はプルプルな食感。
ワニハムは 普通においしく食べられました。
モチモチした食感です。
2歳になる息子も
「 ワニ もっと ちょんだい ちょんだい 」
といって バクバク食べてました。
ワニタンカレーは まずカレーがおいしいです。
辛口です。
そして 中に2切れほどのワニタンが入っていて
これが とろけるような食感でおいしかったですよ。
人生初のワニ肉を堪能しました。
ワニ養殖のメリットは 肉だけでなく ワニ皮が1匹15万で売れることだそうです。
でもまだ 孵化には成功していないそうです。
ワニ養殖の採算ベースを考えると
初期投資額約3500万だそうです。
ハウスを建て
タイからワニを300匹直輸入して養殖開始
売却が3年後から100匹ずつなんだとか。
これを聞いて ほとんどの人があきらめると おっしゃってました。
100匹売ったら また100匹入れていくというサイクル
肉と皮で1匹25万で売却。
ワニ300匹養殖中の毎年100匹ローテーションで
もろもろのコストをひいても
年商2000万以上のビジネスモデルの出来上がり。スゴイ
だだし
ワニ肉が 日本人に受け入れられるのかどうか?疑問です
高タンパク低カロリーのヘルシーフードでブームに乗れるか?
ゲテモノで終わるのか?
ただ エサ代は 廃棄する鶏肉を業者からわけてもらえるので無料なんだそうです。
精肉業者も 廃棄にはコストがかかるので
お互いにメリットがあり 循環型養殖 エコですね。
ワニ皮は 既に日本の企業から 契約が取れたそうです。
また ワニタンには頭がよくなるDHAが豊富に含まれている(青魚より多いとあります)。
小池さんの息子さんは 中学では中ぐらいの成績だったのが
今年 東大を受験されるそうです。
日本一ワニを食べた高校生 東大合格として。
受かれば またメディアにとりあげられるでしょうね。
小池さんは息子さんに
東大で ワニの研究をしてほしいと思っているそうです。
最近のアメリカのワニ研究の発表で
ワニの血液には抗生物質が含まれているため
病気やケガを自然治癒できるため
ワニは歯で傷ついた皮膚も3日ほどで完治するそうです。
それをエイズのウイルスに 投与したところ100%エイズウィルスがなくなったと・・
ワニの血液は医療転用した場合 驚きの効果があるとのこと。
確かに研究の価値はあるのでは?
肉も皮も血液まで 使えるワニさん。
こんなにも 魅力的な畜産なのに研修費は計上されていないそうで。
時代遅れの 蚕には 毎年 億単位の研究費がかけられているとか・・
うーん
『全日本ワニ料理研究会』
http://www.momonosato.com/waniryouri.html
目的
・21世紀における食糧不足及び地球環境を考え、子孫に少しでも自然環境を残していくこと
・ワニ養殖の素晴らしさ及びワニ肉の栄養成分の高さ素晴らしさを料理で表現し広く知らしめる
・料理という命をつなげる大切な仕事に携わる者として栄養価の高いワニ肉を料理として提供する
特別顧問 衆議院議員 片山さつき先生 頑張って下さい。
とにかく 小池さんは ワニ養殖という未知の世界が楽しくて仕方ないようでした。
ただし ここまでの道のりは 平坦ではなく
行政との闘いの日々・・・怒りが原動力だったそうです。
農地は使わせないとか 頭数制限とか・・
この国の 食料自給率をあげるために
まったく新しい食産業の開拓のために
孤軍奮闘されている 小池さん
いつの時代も
こんな人が歴史を作ってきたんだろうなぁー
日本初
ワニ養殖の繁栄を 願ってやみません。