ZeroCinema -5ページ目

ジャケット

ジャケット      ≪公開時コピー≫
     闇の先、君がいた
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2005年
       公開年:2006年

 【監督】   ジョン・メイバリー

 【製作】   ジョージ・クルーニー
         ピーター・グーバー
         スティーヴン・ソダーバーグ

 【出演】   エイドリアン・ブロディ (ジャック・スタークス)
         キーラ・ナイトレイ (ジャッキー・ブライス)
         クリス・クリストファーソン (ベッカー医師)
         ジェニファー・ジェイソン・リー (ローレンソン医師)
         ケリー・リンチ (ジーン・ブライス)
         ブラッド・レンフロー (見知らぬ若者)
         ダニエル・クレイグ (ルーディー・マッケンジー)
         スティーヴン・マッキントッシュ
         ブレンダン・コイル
         マッケンジー・フィリップス
         ジェイソン・ルイス
         ローラ・マラーノ

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   ジャックとジャッキーの・・・?

 【鑑賞本数】  年間:39作目  通算:440作目


 【 感 想 】

 タイムスリップ恋愛サスペンスというと「バタフライ・エフェクト」が斬新で、中々良く出来た映画だったんだけど、「ジャケット」は作りが散漫になって難解になってしまった印象。

 中途半端にジャックとジャッキーが恋に落ちるように仕向けたが故に、ぐだぐだになったようにも思える。キャスティングが割りと大御所(クリス・クリストファーソン/ブレイドのウィスラー)だったり、懐かしい人(ブラッド・レンフロー/見る影が…)だったりがいるのにどうも地味な作りになってしまったのが惜しい。

 「自分の死の真相を探る」ことから「ジャッキーの人生を救う」ことに趣旨が変わってしまうのも散漫になった理由ではなかろうかと思う。ストーリー的に整合性を考え出すとそれでなくても辻つまあわせが大変なタイムスリップものなので、突っ込み所は満載。「バタフライ・エフェクト」のように鑑賞することで、変わることも考えられるが結構都合よく変わっている印象。そういう意味でバタフライ・エフェクトは脚本が良く出来ている。

 タイムスリップものの定義として一番難しいのが、同じ時間に同じ人物が二人存在できるのかというのがあって、ロバート・A・ハインラインの「夏への扉」でも、その辺の描写が課題になっていたはずなのだが。存在しちゃうのは何かおかしい気がするんだけど、説明はできない。ジャックは死んでるから変じゃないといえば、変じゃないんだけど。ジャッキーとの再会が出来すぎて違和感がある。

 拘束衣を着せられて、遺体用の棚に入れられるとタイムスリップするという時点で、多分「死」を暗示しているというか、まんまなんだと思うのだが。夢オチと捉えることもできなくはない。

 精神病棟とか、タイムスリップとか割と不穏なニオいがするんだけど、ジャッキーとジャックの心の交流が不自然なまでにピュアでそこに救われるといえば救われる。

 多分、もう一回ぐらい観たら、伏線が見えてもっと楽しめると思われる。



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バレエ・カンパニー

バレエカンパニー      ≪公開時コピー≫
     幕が上がる。
     人生が始まる。


       製作国:アメリカ/ドイツ
       製作年:2003年
       公開年:2004年

 【監督】   ロバート・アルトマン

 【製作】   ロバート・アルトマン
         ジョシュア・アストラカン
         ネーヴ・キャンベル
         パメラ・コフラー
         デヴィッド・レヴィ

 【出演】   ネーヴ・キャンベル (ライ)
         マルコム・マクダウェル (アルベルト・アントネリ / ミスターA)
         ジェームズ・フランコ (ジョシュ)
         バーバラ・ロバートソン (ハリエット)
         スージー・キューザック (スージー)
         ウィリアム・ディック (エドアルド)
         マリリン・ドッズ・フランク (ライの母)
         ジョン・ローダン (ライの父)
         マリアン・メイベリー (ライの義母)
         ロデリック・ピープルズ (ライの義父)
         ヤセン・ペヤンコフ (ジャスティンの指導教授)

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  

 【見所】   ダンスシーン・・・。

 【鑑賞本数】  年間:38作目  通算:439作目


 【 感 想 】

 ジェームズ・フランコ狙いで手にとったら、そんな役(主人公の彼氏役)でしたか。で、肩透かし気味。

 全体的に地味。ドキュメント風な撮り方をしている割に、作り物で嘘くさいというか胡散臭さが出ちゃった印象。中途半端にリアルを求めた結果、中途半端になった。大掛かりに仕込んだのにこじんまりとおさまってしまったように思える。

 最近は舞台裏を暴く傾向があって、「メイキング」がその一番の傾向なんだけど、見せなくてもいい舞台裏があるのではと個人的に思う。「バレエカンパニー」がその最たるもので、あのストイックな非現実的な舞台は、ある意味、ディズニーランドと一緒で、その裏にあるダンサーの努力や嫉妬や人間ドラマなんかは見せないほうがいい。

 一方で、バレエほど閉塞的な芸術はないと思っているから、ストイックな性質を持つけど、ダンサーも悩むし、凹むし、同じように人間なんだと当たり前のことを思ってみる。

 これだけ娯楽が飽和している中で、動員数を確保しなければいけないカンパニーの経営事情は察することはできるけど、何もそこまで生々しく表に出さなくてもいいのでは?素人にはカンパニーのヘビーなところを見せられてもちょっとひいてしまう。

 バレエ未経験者で、知識も対してない自分にとって、面白く見られるのはティーンエイジャー特有の悩みや青臭さがからんだ時だけであって、プロのダンサーの人間ドラマがからんでも「いい年して何やってるの」と思わないでもない。バレエダンサーの世間知らずさが露呈して、見苦しい。ダンサーに限らず、多かれ少なかれ人は世間知らずだけど、バレエダンサーは「私はバレエがあるから」と、世俗を遮断しているくせに、「わかってくれない!!」と癇癪を起こす身勝手さがあって、そういう部分ばかりクローズアップしなくてもよかろうにと思わなくもない。

 バックは本職のダンサーなのに、主人公がほぼ素人さん。というのが、この作品の欠点かもしれない。



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ワールド・トレード・センター

ワールドトレードセンター      ≪公開時コピー≫
     勇気そして生還――
     これは、真実の物語。


       製作国:アメリカ
       製作年:2006年
       公開年:2006年

 【監督】   オリヴァー・ストーン

 【製作】   マイケル・シャンバーグ
         ステイシー・シェア
         モリッツ・ボーマン
         オリヴァー・ストーン
         デブラ・ヒル

 【出演】   ニコラス・ケイジ (ジョン・マクローリン)
         マイケル・ペーニャ (ウィル・ヒメノ)
         マギー・ギレンホール (アリソン・ヒメノ)
         マリア・ベロ (ドナ・マクローリン)
         スティーヴン・ドーフ (スコット・ストラウス)
         ジェイ・ヘルナンデス (ドミニク・ペズーロ)
         マイケル・シャノン
         ニック・ダミチ
         ダニー・ヌッチ
         フランク・ホエーリー
         トム・ライト
         ドナ・マーフィ
         アルマンド・リスコ

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   安否をおもんぱかる家族たち

 【鑑賞本数】  年間:37作目  通算:438作目


 【 感 想 】

 実話に基づいている「ワールド・トレード・センター」。勝手に「アメリカは被害者」色が強いと思っていたが、監督がオリヴァー・ストーンだから、そんなわけはない。と、えらい肩透かしを食った作品。

 WTCに旅客機が突っ込んだ映像は本当に衝撃的だった。「あれ、そんな映画やってた?」と素で思ったぐらい信じられなかった。現地ではもっと信じられなかっただろうし、家族の安否を心配して何もできなかっただろう。そういう意味では前半の家族のところへ安否を伝えるシーンは生々しかった。

 奇跡の生還といわれる二人の警官の話。実話に基づいているから致し方ないが、ニコラス・ケイジ演じるマクローリンらが「絶対助けは来るからあきらめちゃダメだ。」と仲間に声をかけ続けて救出されるまでの映像がムダに長い。それはさておき。

 消防士や警察官は人命救助のために大わらわだっただろう。そこには嘘はないはずだけど、再現にすると嘘っぽくなってしまう。9.11事件自体は忘れてはいけないことなんだけど、忘れないために映画にするというアプローチがせこいと思った。

 9.11事件が起こった時、いつもと変わらない一日を迎えるはずで、それが、まさかの…と時間が経った今だから振り返られるけど、当時は人命救助が最優先だったのは想像できる。

 助けたい気持ちと、助けられるスキルがあるかは別モノで、人の心理として、警察官の矜持として助けたいのは分かるけど、行くべきではなかった。二次災害起こして、落とさなくていい命を落としている。生還できたから映画になったようなもので、決して美談で語られるモノではないと思う。見捨てろとは言わないが、生還できなかった警官の家族に思いを馳せるとひどく残酷な映画だ。

 「ブラック・ホークダウン」でも「仲間を見捨てないアメリカ人」像が描かれていたけど、根本的に何かを間違えている気がする。そもそも…という点はスルーで、「仲間を見捨てない」もあったもんじゃないだろう。



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ワイルド・アット・ハート

ワイルド・アット・ハート      ≪公開時コピー≫
     セーラーとルーラ--
     ふたりの熱いハートは荒野を焼きつくす。


       製作国:アメリカ
       製作年:1990年
       公開年:1991年

 【監督】   デヴィッド・リンチ

 【製作】   モンティ・モンゴメリー
         スティーヴ・ゴリン
         シガージョン・サイヴァッツォン

 【出演】   ニコラス・ケイジ (セーラー)
         ローラ・ダーン (ルーラ)
         ウィレム・デフォー (ボビー)
         イザベラ・ロッセリーニ (ペルディータ)
         ダイアン・ラッド (マリエッタ)
         シェリリン・フェン (交通事故の女性)
         シェリル・リー (良い魔女)
         ハリー・ディーン・スタントン (ジョニー)
         J・E・フリーマン (マーセラ)
         クリスピン・グローヴァー (デル)

 【Zero的評価】 0円

 【リピート率】  

 【見所】   「ラブ・ミー・テンダー」を歌うニコ

 【鑑賞本数】  年間:36作目  通算:437作目


 【 感 想 】

 確実に一回は観ているこの作品。随所、随所のシーンは覚えているけど、ストーリーはさっぱり。それもそのはず。中味があるようでない。

 デヴィッド・リンチといえば「ツイン・ピークス」が有名なのだが、当時、何故だかハマらなかった。「エアーウルフ」一辺倒だったからかな。それはさておき。

 リンチのよさが全く理解できないんだけど、ニコも出ているしと、手にとったらWでクレイジーな映画になっている印象。リンチといえば、バイオレンス・セックスぐらいの知識はあったが、まさにその通り。でも、ツイン・ピークスは骨太なサスペンスのイメージでリンチとうまく結びつかない。それもさておき。

 クエンティン・タランティーノ作品といわれても違和感がないくらいとっちらかりよう。でも、タラちゃんよりエログロナンセンスが3割増しで、粘着質で重い印象。

 ニコラス・ケイジの中では、一番かっとんでいる役かもしれない。決してイケメンではないし、モテる要素もないし、はたから見たら勘違い男なのに、ルーラの目には愛しいセーラー。ここまで盲目振りを見せ付けられると当人が愛し合ってるんだからいいじゃないかと思えてしまう。本気でクレイジーな役を演じきるニコラス・ケイジはすごい役者だよ。たとえ、多額の借金こさえても君はすごいよ。

 ルーラとセーラーの仲を引き裂こうとする・・・というストーリーなんだけど、ナンセンスなことだらけで、理解というかストーリーを追う気力がわかなかった。そんなあたりがリンチ節?蛇皮のジャケットを着て「ラブ・ミー・テンダー」を歌うニコのインパクトが強烈で。炎が襲ってくるシーンなんて、その後の「ゴーストライダー」でオマージュかと思わせるものもある。

 あえて、わざわざ何でこの映画を観たかなと後悔しきりで、内容も記憶に残っていない映像だけはチラホラ脳内に焼きついている。それが逆に恐ろしいと思う。リンチのすごさとニコのクレイジーさをかみ締める。



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16ブロック

16ブロック      ≪公開時コピー≫
     わずか16ブロック(区画)先に証人を護送する──。
     それは簡単な任務のはずだった…。


       製作国:アメリカ
       製作年:2006年
       公開年:2006年

 【監督】   リチャード・ドナー

 【製作】   アヴィ・ラーナー
         ランドール・エメット
         ジム・ヴァン・ウィック
         ジョン・トンプソン
         アーノルド・リフキン
         ブルース・ウィリス

 【出演】   ブルース・ウィリス (ジャック・モーズリー)
         モス・デフ (エディ・バンカー)
         デヴィッド・モース (フランク・ニュージェント)
         ジェナ・スターン (ダイアン・モーズリー)
         ケイシー・サンダー
         シルク・コザート
         デヴィッド・ザヤス
         コンラッド・プラ
         ピーター・マクロビー
         ロバート・クロヘシー

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  

 【見所】   ジャックとフランクの駆け引き

 【鑑賞本数】  年間:35作目  通算:436作目


 【 感 想 】

 リチャード・ドナーといえば、「リーサル・ウェポン」が代名詞だけど、黒人と白人という組み合わせや汚職というモチーフ、口八丁なセリフまわしなど、どことなく焼き直し感が否めない。

 エディ・マーフィを彷彿とさせるエディ(モス・デフ)のマシンガントークが、終始、意味なく冗長で作品の中味を薄くしている印象。ケーキ屋さんになるんだ。というくだりは最後に生きているが、途中で読めたんだよな。あのオチ。

 一番は、たかだか16ブロック(約1.6km)の護送でドンパチが繰り広げられるのが違和感があった。囚人を裁判所に送るということは、アメリカの裁判事情からいって、そんなにゆるくていいの?と思ってしまった。

 勤務中に酒を買いに行くジャックもどうかと思う。酒といえば、「ダイ・ハード3」の万年二日酔いのジョンを思い出すが、特別そういう小ネタはいらない。そういう酒におぼれる役をやらせば、ニコラス・ケイジかブルース・ウィリスかというぐらいハマり役ではあるが。

 ジャックとフランクの酒場でのやりとりは見ごたえのある駆け引きだっただけに、もう少しエディの使い方を考えたらよかったのではないかと思ってみる。

 デビッド・モスは「ロング・キス・グッドナイト」の時もそうだけど、善良そうな悪人がうまい。フランクもフランクなりの正義が良くも悪くもあるのがせつなかった。

 「人は変わることができる。」というメッセージ性は悪くはなかった。大小はあるが、人は何かしら悪いことをしていて、その後ろ暗さから、人の不正を暴くのを躊躇する。だけど、誰かがどこかで断ち切らないといけないループはある。落ちぶれても骨の髄まで警察官という役をやらせるとブルース・ウィリスはハマる。「スリー・リバーズ」でも似たような役はやっているけれど・・・。

 アクションもあり、サスペンスもあり、ヒューマンドラマにも仕立てて…と、中途半端にダレたようにも思える。「16ブロック」という制限が裏目に出た印象。もったいない。



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スカイ・クロラ The Sky Crawlers

スカイクロラ      ≪公開時コピー≫
     もう一度、生まれてきたいと思う?
     


       製作国:日本
       製作年:2008年
       公開年:2008年

 【監督】   押井守

 【出演】   菊地凛子 (草薙水素)
         加瀬亮 (函南優一)
         谷原章介 (土岐野尚文)
         山口愛 (草薙瑞季)
         平川大輔 (湯田川亜伊豆・合原)
         竹若拓磨 (篠田虚雪)
         麦人 (山極麦朗)
         大塚芳忠 (本田)
         安藤麻吹 (フーコ)
         兵藤まこ (クスミ)
         下野紘 (パイロット)
         藤田圭宣 (パイロット)
         長谷川歩 (パイロット)
         杉山大 (パイロット)
         水沢史絵 (娼婦)
         渡辺智美 (娼婦)
         望月健一 (警備員)
         西尾由佳理 (バスガイド)
         ひし美ゆり子 (ユリ)
         竹中直人 (マスター)
         榊原良子 (笹倉永久)
         栗山千明 (三ツ矢碧)

 【Zero的評価】 1800円

 【リピート率】  ★★★★★

 【見所】   オープニングのダムに向かう戦闘機と、ダンスシーン。

 【鑑賞本数】  年間:34作目  通算:435作目


 【 感 想 】

 原作が好きすぎて映像化は正直、ビミョーな感じだったんだけど、押井守が監督で、音楽は川井憲次だからと不安と期待が半々。

 自分の中のイメージとのズレがあって、「うーん・・・?」と思うところはあったし、物足りなさも山ほどあるけど、よくぞここまでやってくれた。さすが押井守と素直に思った。

 草薙はもっと少年っぽいイメージだから、おかっぱ頭は違和感があったし、笹倉が女性になっていたのもちょっと。笹倉と草薙の関係が、もっとドライなパイロットと整備士という立場は違えども同じ「飛行機ばか」という共通点を持つ関係の印象があっただけに、キルドレの母親めいた立ち位置がビミョーと感じた。

 ティーチャーを父としてキルドレと、大人と子供という位置づけにした漢字があって、そこは一番なじめなかった。草薙らキルドレが永遠の子供で、その反対にある大人はフーコら娼婦であったり、映画には出てこないけど甲斐ら本部の人間だから。ティーチャーを父とし、笹倉をマザーと位置づけると解釈がそれてしまう印象。

 それ以外はもう本当に良くぞ!ということだらけで、相対的にはプラス。大空を舞う飛行機と、川井憲次の音楽からはじまって、続く戦闘のシーンは圧巻。あそこだけ無限ループで見たいぐらいのできばえ。

 世界観が独特で、永遠に生き続ける子供という設定が分かりづらいとは思う。原作をいいだけ読み倒している自分ですら、原作を6割も理解していない自信がある。

 未成年の喫煙シーンや、人殺しが合法的に認められている「ショーとしての戦争」、なぜ、永遠に子供の姿で生き続けるという設定である必要があるかなど、問題はあるけど、うわべの事柄にとらわれすぎていて、本質を見失っているんじゃないかと思う。

 映画「スカイ・クロラ」の根底にあるのは、愛の話と、生きることの息苦しさだと思う。キルドレ達は死を恐れていないわけではなく、飛行機に乗ることで、精一杯生きようとしていると思う。



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ナイト・オブ・ザ・スカイ

ナイト・オブ・スカイ      ≪公開時コピー≫
     音速の世界を体感する“衝撃の100分”
     


       製作国:フランス
       製作年:2005年
       公開年:2006年

 【監督】   ジェラール・ピレス

 【製作】   エリック・アルトメイヤー
         ニコラス・アルトメイヤー
         ロラン・ブロシャン

 【出演】   ブノワ・マジメル (アントワーヌ“ウォークマン”・マルシェリ大尉)
         クロヴィス・コルニアック (セバスチャン“ファーレンハイト”・ヴァロワ大尉)
         ジェラルディン・ペラス (マエル・コスト)
         アリス・タグリオーニ (エステル“ピットブル”・キャス)
         フィリップ・トレトン (ベルトラン)
         ジャン=バティスト・ピュシュ (アイポッド)
         クリストフ・レモン (スタン)
         フィオナ・カーゾン (レッドグレイヴ夫人)
         ジャン=ミシェル・ティニヴェリ (ファルジュ大佐)
         フレデリック・ヴァン・デン・ドリエッシュ (アルドゥワン将軍)
         エリック・プーラン (クレベール大尉)
         ピエール・ポワロ (ド・セーズ)
         ピーター・ハドソン (ブキャナン将軍)

 【Zero的評価】 1500円

 【リピート率】  ★★★★

 【見所】   フライトシーン

 【鑑賞本数】  年間:33作目  通算:434作目


 【 感 想 】

 近年、マレに見る骨太なスカイ・アクション。「トップ・ガン」も目じゃない勢いで、個人的に大好きな作品。これは劇場で見たかった。

 やっぱりフランス映画はあなどれない。繊細な映像美、キャスティングの絶妙さもさすが。ストーリーの詰めの甘さはなきにしもあらずだが、フランスならではの感覚のような気がしないでもない。それはさておき。

 飛行シーンが何と言っても秀逸。航空ショーでも見られない臨場感はたまらない。戦闘機ミラージュにカメラを持ち込んで実写撮影をしただけあって見応えがある。体調が悪い時に見たら、酔うの必至なぐらいのフライトシーン。実際に空軍のパイロットがアドバイスしたと思えるマニアックな角度もあり、ちょっとしたパイロット気分も味わえて美味しい。

 ストーリー三割。フライト七割ぐらいの比率でフライトシーンが多い。アメリカ映画だったら、こういう構成はしない気がするけど、この潔さがいい。殺伐としたストーリーなのに、空の青さ、ミラージュの背面飛びからのパリのショットに癒される。肝心のストーリーは、よくあるアクション系。主人公のマルシェリが、ハメられ、真相を暴くために孤軍奮闘する話。

 何のひねりもなくド直球だけど、このストレートさが逆にいい。むしろ、ドラマティックに仕立てるよりフライトシーン多目でスカイアクションで魅せるほうがいい。しかも、よくあるそれっぽい音楽がガンガン流れる系じゃなくて、エンジン音やら逆噴射音がリアルに入っていて、めちゃめちゃいい。

 フランスという歴史の長い国だけあって、軍司令部が宮殿ばりの重厚さだったり、うってかわって空軍本部はハイテクの塊だったり。ストーリー以外のギャップが楽しめた。

 ブノワ・マジメルは安定した演技と体さばきだし、何より憂いのある表情がグッド。同僚達も個性はぞろいながら手堅い。でも、俳優さんたちの印象が実はうすい。そのぐらいフライトシーンが重厚でかっこよかった。



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ステップ・アップ

STEP UP      ≪公開時コピー≫
     この一瞬に夢をかけて
     


       製作国:アメリカ
       製作年:2006年
       公開年:2007年

 【監督】   アン・フレッチャー

 【製作】   エリック・フェイグ
         ジェニファー・ギブゴット
         アダム・シャンクマン
         パトリック・ワックスバーガー

 【出演】   チャニング・テイタム (タイラー)
         ジェナ・ディーワン (ノーラ)
         マリオ (マイルズ)
         ドリュー・シドラ (ルーシー)
         ヘヴィー・D (オマール)
         ダメイン・ラドクリフ (マック)
         ディシャーン・ワシントン (スキニー)
         ジョシュ・ヘンダーソン (ブレット)
         レイチェル・グリフィス (ゴードン校長)
         ディアドレ・ラヴジョイ
         アリソン・ストーナー

 【Zero的評価】 200円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   ラストのダンスシーン・・・。

 【鑑賞本数】  年間:32作目  通算:433作目


 【 感 想 】

 ダブル・ミーニングで、ダンスのステップと、向上する意味とにかけていると思われるタイトル。タイトルから察する通り、ド直球の青春モノでダンスもの。これ系を素通りできない自分が青いと思うし、しかも、素直に楽しめない自分にどうなの?と、まずはツッコむ。

 主人公のタイラーは養子で、オチこぼれでヒップホップが好きな高校生。
ヒップホップに関して、個人的に興味がないジャンルだから、どう描こうとどうでもいいとはいえ、ヒップホップ人口の割合が、貧乏や落ちこぼれガ多く占めるのは事実かもしれないけれど、ステレオタイプすぎやしないかと思う。

 対極としてバレエを持ってくるのは、確かに、バレエはエリートという立ち位置なのでいたしかないとしても、安直すぎやしないかと突っ込みたい。クラシックバレエとストリートダンスの融合をうたった映画はといえば、「セイブ・ザ・ラスト・ダンス2」があるけど、あれもこれも融合はしていないように思える。それよりも、あえてわざわざ融合させる必要があるのかいつも疑問に思う。

 STEP UPで一番ありえないと思ったのが、曲がりなりにも名門芸術学校で、一介のストリート・ダンサー、タイラーがノーラの代役たりえるのかと。ストーリー的にはダンスの情熱はジャンルを超えるという意味合いを持たせているその意図はわかるけれど、リアルじゃないなと感じた。

 むしろ、芸術学校の生徒の「ストリート・ダンサー風情が・・・。」という感情のほうがリアル。バレエをやっている人のエリート思考はなじめないけど、あのストイックな芸術性はエリートを象徴するものだと思う。

 肌の色やジャンルを越えて、一途に思いあうのは素晴らしいことなんだけど、どことなく作りがチープなのが気になる。とはいえ、いい年をして、青春モノに茶々をいれるというのも、どうなのさ。と、思わないでもないわけで、年寄りは、黙って「フラッシュ・ダンス」でも見ていろ。ということかもしれない。



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アナポリス 青春の誓い

アナポリス



       製作国:アメリカ
       製作年:2006年
       公開年:未公開

 【監督】   ジャスティン・リン

 【製作】   マーク・ヴァーラディアン
         ダミアン・サッカーニ

 【出演】   ジェームズ・フランコ (ジェイク)
         タイリース・ギブソン (マット・コール中隊長)
         ジョーダナ・ブリュースター (アリ)
         ドニー・ウォールバーグ (バートン少佐)
         シャイ・マクブライド (マーカス・ナンス)
         チャールズ・ネイピア
         ヴィセラス・シャノン
         ウィルマー・カルデロン
         ジム・パラック
         ブライアン・グッドマン

 【Zero的評価】 320円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   ジェイクとコールのボクシング

 【鑑賞本数】  年間:31作目  通算:432作目


 【 感 想 】

 何のひねりもなく直球で青春ドラマ。ジェームズ・フランコ、タイリーズ・ギブソンが男らしいからみでいい味を出している。

 主人公のジェイクは幼い頃からあこがれていた海軍士官学校に入学。そこで待ち受けていたのはハードな現実。アメリカの軍隊の中で一番厳しくて優秀(らしい)海軍。その仕官学校といえば、予想通り、厳しく、見ているだけでやせそうなハードな訓練のオンパレード。
 理不尽ともいえる教官が絶対ともいえる世界。教官が起きろといえば、何時でも起こされるのは序の口で、無茶振りの連続。見てるこちら側も一緒にへこたれるし、めげるし、ぐちりたくもなる。

 だけど、国を守るという大義の下には、「つらい」とかはただの言い訳で、命令に従うことが自分の命、仲間の命を、ひいては国を守ることにつながる。頭ではわかるけど、わかったふりで全然わかってない自信がある。

 実際、その場にいたらそりの合わないヤツと喧嘩するし、ハブにするし、挫折して故郷にも帰りたくなるし、色恋もあるし、ハードなトレーニングと鬼教官が原因で挫折するルームメイトがいたり、その鬼教官のおかげでチームの結束はたかまっていったり、青春ドラマの「お約束」は律儀すぎるほどきっちりと盛り込まれている。

 どうしてもジェイク目線で見るから教官のコールが面憎くなるが、コールにしても苦渋の判断だろうと思うこともある。厳しい訓練に耐えられない者には実戦に連れて行くわけにも行かないし、全員が仕官になることがベストとはいえ、早い段階でふるいにかけなくてはならないし、重圧は半端ない。海軍がエリートたる理由は船という密室において、難しいミッションをクリアしなければならないことと密接な関係がある気がする。

 誰目線で見るか。によっても、3回ぐらいは楽しめそうな勢いのある青春ドラマ。あまり考えたくない時にさらっと見るにはぴったりだ。というのも、どうかとは思うが、そのぐらいド直球な青春ドラマ。



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ブラッドレイン

ブラッディ・レイン      ≪公開時コピー≫
     野蛮な血を吸うたび、
     私は美しくなる――


       製作国:アメリカ
       製作年:2005年
       公開年:2006年

 【監督】   ウーヴェ・ボル

 【製作】   ショーン・ウィリアムソン
         ダン・クラーク

 【出演】   クリスタナ・ローケン (レイン)
         ミシェル・ロドリゲス (キャタリン)
         ベン・キングズレー (ケイガン)
         マイケル・マドセン (ウラジミール)
         マシュー・デイヴィス (セバスチャン)
         ビリー・ゼイン (エルリッチ)
         ウィル・サンダーソン (ドマスティール)
         ウド・キア (リーガル・モンク)
         ミート・ローフ (レオニド)
         マイケル・パレ (イアンク)
         ジェラルディン・チャップリン
         ロバート・ベア

 【Zero的評価】 100円

 【リピート率】  ★★

 【見所】   サー・キングズレーの怪演

 【鑑賞本数】  年間:30作目  通算:431作目


 【 感 想 】

 ミシェル・ロドリゲス狙いで手に取ったが、キャストはそこそこ豪華なのに何だかチープで薄っぺらい印象。量産されては消えていくタイプのそこはかとなくB級よりの作品だった。

 クリスタナ・ローケン演じるレインは、はじめはよかった。サーカスの見世物として苦悩する姿は美人だから見栄えはするし、ヴァンパイアとして覚醒してからも、迫力美人ゆえの美しさはあった。演技はヘタではないと思うけど、アホらしい役回りにテレというかためらいがあるんだろうな。恥ずかしさみたいなものが垣間見えて、特にラストあたりが白けた。

 ミシェル・ロドリゲス演じるキャタリンはさすがというか、やっぱりミシェル印でいい。野生種のような印象で、臆病の裏返しで強がる役はハマる気がする。

 個人的にヴァンパイア映画にヒットなしを目下更新中。何でかと考えると、一に映像が暗くて、何をしているのかがわかりづらい。二に白塗りで八重歯なステレオタイプなドラキュラが笑いを誘う。などが、あげられるんだけど、アクションなのか、ホラーなのか、ドラマなのか、立ち位置が中途半端でつまらないというパターンが多いというのもある。

 「ブラッドレイン」は復讐系に位置づけられるだろう。レインが復讐したくなる気持ちもわからないでもないし、人間が信用できないあたりも、あんだけ見世物としてひどいことされたら無理がない。とも、思う。にっくきお相手のケイガンもサー・キングズレーでクレイジーな役がはまっているんだけど・・・。
 なんというか、そうあっさりいっちゃっていいの?と、ツッコみたい。

 元々はゲームだから、ムダにグロい描写なんかが、そこはかとなくゲーム臭漂っていて、なんだかなぁと思った。特に前半がそこそこ骨太な感じだったのに、ラストがひどかった。コントローラーが手元にないのが不思議なくらいのゲーム的な作り方だった。

 ゲーム原作映画がひどい。とは言わないが、最後まで頑張って欲しいものだ。



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