幸せへのプロセス 7(最終) |  ZEPHYR

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幸せへのプロセス 1
幸せへのプロセス 2
幸せへのプロセス 3
幸せへのプロセス 4
幸せへのプロセス 5
幸せへのプロセス 6

の続編です。



長い記事にお付き合いただきましてありがとうございました。
今日がこのシリーズの、ひと区切りとしたいと思います。

このシリーズの記事の中には、昨日のそれのように、人のデリケートな部分に触れる回も必ず出てくるとわかっていました。
それでも書いておこうと思ったのは、最近、鑑定の中でも望まれる幸せになかなかたどり着けなくて、非常に苦しんでいる人と多く接してきたからです。

どういう部分を強化すれば幸せになりやすいかとか、何が問題になりやすいのか、それを解決するためにはどんな対処法があるのかとか、そういった観点で、ここまで記事をまとめてきました。
ちょっとうまくまとめられなかった部分もあるのですが、ご容赦ください。
これら記事に書いたことが、幸せのプロセスのすべてではないことは明らかで、これは無数の観点からアプローチすることができます。

今日は最後のまとめとして、タイプ別の幸せへのプロセスに使える対処法について触れておきたいと思います。

① 土星的資質(責任、義務、勤勉、努力、忍耐、自律、厳しさ、思慮分別)を自分の中に育てる。
② 運命の逆転法を使う。
③ 鏡の法則を使う。
④ ホ・オポノポノによるクリーニングを行う。
⑤ バランスシートの効果を使う。


①の土星的資質が自分の中に育成されれば、当然ですが、周囲から信頼されます。自分と周囲にいる人間関係を良好なものにし、幸せのバランスシートも安定化します(安定化は土星の力)。
こういった土星力は様々なアクシデントや逆境に対しても有効なバリアとなり、自分を守ってくれますし、当然、自分自身の幸せを守ることにもつながります。
この①の対処法は、やろうと思いさえすれば、誰にでもできる努力です。


②の運命の逆転法は、望む幸せになかなか到達できない場合、時には執着を完全に捨ててみることのほうが、運勢の流れをよくするという法則です。
これは、努力しつくした挙句、ふっとあきらめた瞬間に肩の力が抜け、あれほど得ることが困難だったものが転がり込んでくるというもの。
これは人生上の流れの中でそういうことが起きることもあります。が、今回は対処法としてご紹介していますので、意図的にそれを行うということが前提です。
この方法は、気持ちの弱い人、感情的な人には向かないかもしれません。比較的理性的で、自分で自分のことをコントロールできるような人のほうがやりやすいはずです。
ただ、極限まで追いつめられると、どんな人でもそのような状態になることはあります。


③は「鏡の法則」の本やサイトをご参照ください。とくに家庭内や親御さんの問題に関しては、非常に効果が期待できます。親御さんなど、対象となる人間関係から根本的に傷つけられ、これを実践することが難しいかたもいらっしゃいます。できるかどうかは、ご自分で判断なさってください。


④は、やろうとさえすれば誰でもできます。ホ・オポノポノによって、潜在意識の中にある問題となっている出来事の根本情報(記憶)を消去することで、本来の自分に戻ることができ、結果、問題となっている現実も解消されるというものです。
ブルーソーラー・ウォーターを飲むことも有効です。
もっとも多様な出来事に対処できます。


⑤幸せというのは、自分単独で存在しません。自分のやりたいこと、望むことだけをやろうとすれば、必ず周囲との間に問題が起きます。幸せはバランスシートに乗っているため、人のことを思いやり、人を幸せにすれば、その分だけ自分も幸せになれるという法則があります。
これもまた誰でも使うことができます

もっとも現実的で、手っ取り早い手法は、寄付などを行うことです。ボランティアをするのも良い。日本では、どうしてなのか、このボランティアという行為を、自己満足的なものと感じる人が多いようで、私はこれまでに何人もの人からそんな意見を聞かされたことがあります。
しかし、震災の現場に行って働くとか、支援物資を荷造りするのを手伝いに行くとか、あるいは山をきれいにする活動とか、恵まれない人のために何か支援を行う活動というのは、要はその人の心の持ちようだと思います。
理想的なのは、損得抜きで、やらずにおれないからそれをする、ということです。打算も入る余地がないからです。
これは、バスで老人に席を譲るとか、今目の前にいる困っている人を助けるとか、そんな日常の当たり前のことから含まれています。
人を笑わせたり、明るくさせたり、幸せな気持ちにさせたり……こういった部分は、性格や才能もあるかもしれませんので、誰にでもできるわけではないかもしれませんが、バランスシートを使うこと自体は、誰にでもできます。


じつはもっとほかにもあることはあります。
逆転法に近いものとして、「期待をしない」「期待を薄くする」というのも、本文中ではご紹介しています。


今日は最後に、もう一つ別な観点から、書いておきたいことがあります。

じつは、人の幸せを阻害する大きな要因の一つは、「過去の記憶」だったりします。
これは広い意味では、これまで書いてきたことと重複します。
たとえば親御さんからひどい仕打ちを受けたとします。愛情のない育てられ方をしてしまった。
あるいはものすごく愛して信頼していた人に裏切られ、捨てられた。
こういった体験が基礎となってしまうと、この次に愛にまつわる体験が生じたときも、人はどうしても過去の嫌な思い出をセットにして考えてしまいます。

これは大きな問題でなくとも、日常の生活の中にもあります。
たとえば職場に嫌な上司がいたとします。毎日毎日、自分に嫌味を言って来たり、高圧的な態度で接してきたとします。ありがちな話ですが。
こんな職場の環境だと、自分の頭の中では、その上司に関する情報が固まってしまいます。
「あの人はこういう態度の人」「口を開くと嫌味が出る人」
そんな情報です。

これらはすべて過去の体験の集積から出ています。
すると、その上司が近づいてきた瞬間、口を開いた瞬間、すでに頭の中では過去の上司が再生されているのです。そのため、近づいてきただけで、もう嫌な気分になる。
結果、その人に笑顔もむけられなくなり、悪い関係が続く。

こういった問題はすべて、過去の情報にあります。
上司くらいだったら、適当にやり過ごしていればごまかせるかもしれませんし、異動などもあって助かる時も来るかもしれません。

しかし、生まれ育った環境や手痛い愛情の裏切り、ひどい失敗などが心に根を下ろしてしまうと、なにかをするたびに過去の記憶がリピートされてしまい、その新しい体験ですら、
「きっとダメなんじゃないか」
「また裏切られる」
「今度もあのときのように失敗する」
という過去のデータに汚染されることになります。

これは人間なら誰しも持っていて、私の中にも同様なものはあります。
しかし、この過去といつまでもお付き合いする必要はじつはないのです。
今は過去とは違う運勢になっていることが多い。
だいたい、ホロスコープ上はいくつかの周期の組み合わせで人の運勢は変化して行きますが、人生としての流れで見たときには、短期的なものでは2~3年で運勢は変わります(もちろんもっと短い周期もある)。
もちろん個人差はいろいろあり、10年くらいざっくりと厳しい流れが生じる人もいますが、そういう人は逆に良い時も10年くらい続いたりするのですが。

ともかく、過去の悪いことに捉われていると、人間、損をしやすいのです。
せっかくの良い時も、過去のデータに汚染させて、十分に伸びきれない人が大勢います。

この解決方法は、潜在意識の記憶をデリートするホ・オポノポノが有効なのは言うまでもありません。
が、自分できっぱりと過去と決別する決意を持つことでもできます。
「あのことにはもう囚われない。自分は脱皮する」と決意し、新しい人間関係や新しい局面が来たときに、過去の思い出を持ち込まなければいいのです。


昨日も書いたことをもう一度。

じつはホロスコープの星よりも、人間の意志と選択のほうが強い。

私はこのことに確信を抱いています。本当に心の底から幸せを望み、それを選択すると決意するのなら、ハードアスペクトも人間は変えることができます。




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